ピラミッド再訪とGEM(大エジプト博物館)、そしてエジプトで考えたこと。

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2025年1月8日、66回目の私のお誕生日、エジプト旅行10日目♪
お誕生日の日にギザのピラミッドでラクダに乗るのが一番の目的でしたが、やはり、エジプトといえばピラミッド。ここを訪れるだけも価値があると思います。

この日もドライバーとガイドを手配していましたが、ピラミッドの入場券を買う時にドライバーの車の進入券も一緒に買いました。
こうすると、車がピラミッド域内に入れて、実に楽チンなのです。
写真は撮りませんでしたが、離れているスフィンクスへもすぐに行けます。

ちなみにピラミッドの入場券は700エジプトポンド、12月31日に来た時はクフ王のピラミッドの内部に入ったので、それは別料金で900エジプトポンドでした。
前にも書きましたが、ピラミッドだけでなく遺跡や博物館の入場券はVISAカードしか使えません(笑)


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カイロの街に隣接した砂漠の中のピラミッド。
上エジプトのナイル川、王家の谷とともに、今も私の胸の中で生きています。


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ラクダ使いが待機する場所。


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私が乗ったラクダとラクダ使いのモハメッド♪


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私はにっこり、ラクダは大口開けてます〜
いやぁ、楽しかった〜〜
乗る時と降りる時は、落っこちそうで怖かったけど。

このあとは、GEM(大エジプト博物館)に行きました♪


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ピラミッドのそばにセミオープンしたGEM(Great Egyptian Museum:大エジプト博物館)♪
セミオープンというのは、ツタンカーメン王の財宝がまだカイロ考古学博物館に展示されていて、こちらには来てないからです。
完全オープンは今年2025年の秋か冬ということですが、伸びる可能性も大です。
しかし、これが本当に素晴らしい博物館で、一見の価値があります。
1月1日のカイロ考古学博物のレポート(そんなに詳しく書いていませんが)はこちらから〜


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GEMに入るとすぐにラムセス2世がお出迎え♪これはもうお約束ですね。


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いやぁ、もう本当にモダンでスタイリッシュな博物館にびっくりです。


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ツタンカーメンの財宝はないけど、この洗練された空間を味わうだけでも、ここに来る価値があります。


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何の彫像だったかな、はて!?


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スフィンクスは誰にでも分かる稀有な存在ですね♪

こうして私のエジプト旅行は、カイロ(ギザ)で幕を開け、同じ場所で閉じました。

個人的に最も気に入った場所は・・!?


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私が最も気に入った場所は、遺跡よりも何よりも、なんといっても、上エジプト、ナイル川沿いのアスワンでした。


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デジャヴ・・
アスワンのナイル川中州にあるホテルの部屋からこの景色を見た時にそう感じました。
砂漠とナイル川、6000年前からちっとも変わらずここにあるのです。
悠久の歴史の中では人間はなんとちっぽけな存在でしょう。

ピラミッドもデジャヴでした。
ここも何度でも訪れたい場所。
だから、今回2回も行ったわけです。

そして、遺跡で感銘を受けたのは、なんといっても「王家の谷」♪
ここはデジャヴではありませんでした。
まるで新しい世界!
死者の世界ではありましたが・・

アブシンベル神殿(特にネフェルタリの小神殿)もよかったですが、遠すぎますね・・
でも、砂漠を何時間も走るのは面白かった♪

ファラオたちが死後の世界を信じて壮大な墓を築いたのは宗教上のことでしょうが、結局のところ、死への恐怖を克服するためだったのではないでしょうか?
そもそも、宗教というものは死を克服するためにあると私は思っていますので。
人間なら、誰もが死ぬのが怖い。
私も異常に怖く思っていました。
過去形です。
なぜなら、エジプトを旅して悠久の歴史を感じることで「生」ということについて考えさせられ、死ぬのが怖くなくなったからです。

また、エジプトで貧しい人々を見ることで、世界の経済格差を思い知りました。
人が暮らすナイル川の岸辺にはゴミが山のように捨てられ、街中もゴミだらけでした。
エコだの環境保全など、先進国のエゴにすぎません。
エジプトは極貧の国ではありません。
それでも、環境のことなど頭もかすめない貧しい人たちが大半なのです。
ということは、世界の大半は貧困に苦しむ人の方が多いわけです。
まずは、この格差を少しでも解消していかないと、環境保全などできないと思いました。

おまけに、世界のどこかで必ず戦争しています。
アメリカとイスラエルはパレスチナ人の土地を奪おうとしていますが、絶対にそんなことをさせてはなりません。
この問題に関しては、日本もイスラエル寄りという気がします。たぶん、それは、確固たる考えがあるわけではなく、アメリカに盾をつくことができないからでしょう。そもそも、あまり関心がない。
人質解放のニュースもイスラエル側の報道ばかりで、交換でイスラエルの刑務所から解放された無実のパレスチナ人たちが拷問でボロボロになった身体(足を切断されていたり)で出てくる様子を映したニュースはなかったように思います。

私は少額ながらガザの子どもたちのために寄付をしています。
1人1人の力は小さくても、諦めてはならないと思っています。

強烈かつ深遠なるエジプト♪
エジプトはいろいろなことを私に考えさせてくれました。
楽しい思い出とともに「ありがとう」と言いたい!


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アブシンベルへ行く途中の砂漠で写した写真♪


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ただいま、お買い物中〜♪


NHKテレビのテキスト「しあわせ気分のイタリア語」で「大人のローマ散歩」を連載しています。
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写真は2月号。下町トラステヴェレについて書いています。ぜひお手にとってみて下さいね♪

2023年に出版した本もよろしくお願い致します!
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2023年11月29日に発売した拙訳の『ミケランジェロの焔』♪
史実に基づく伝記的小説でとっても面白いですよ。Amazonはこちらから


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2023年2月に発売した出口治明さんとの共著『教養としてのローマ史入門』(世界文化社)もよろしく!
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by mayumi-roma | 2025-02-18 06:08 | エジプト

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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