久しぶりのサンタ・クローチェ教会@フィレンツェ♪
2021年 11月 07日
旅の疲れがまだ取れず、なかなか普通の生活に戻れていない今日この頃ですが、ぼちぼち今回のフィレンツェについて書いていこうと思います。
ざっとですけどね。
フィレンツェにはこれまで数え切れないほど行きました。
何しろ、在イタリア37年ですから〜(笑)
でも、フィレンツェに行ってウフィッツィ美術館を訪れなかったのは、今回が2度目。
そして、サンタクローチェ教会を訪れたのは、本当に久しぶりでした。
今年はダンテ没後700年なのです。
当たり前ですが、グリーンパスの提示が必要です。
この教会は本当に見どころ豊富ですが、附属美術館の1番の見もの、チマブエの「キリストの磔刑」は非公開となっていました。
しかも、回廊にあるパッツィ家礼拝堂が〜〜〜
フレスコ画で描かれているのは聖十字架の発見 by アニョーロ・ガッディ♪
翼廊左右にも、フィレンツェの名家の礼拝堂がたくさんあって、ジョットのフレスコ画で装飾されたものもあります。
こちらは、ガリレオ・ガリレイのお墓。
この他にも、マキャベリなどさまざま方たちが眠っていますが、お墓ばかりアップしても何なので、これでおしまいにします。
昔、すべてのお墓をブログアップしたような記憶があるのですが、さて?
パッツィ家、聞いたことあるでしょう?
1478年のパッツィ家の陰謀・・・
ドゥオーモでのメディチ家のロレンツォとジュリアーノへの襲撃事件です。
パッツィ家もメディチ家とライバルの銀行家だったのです。
この事件には複雑な背景がありますが、その後のメディチ家の報復が凄まじくて、私はそれを読んでメディチ家、及びフィレンツェ人にものすごい嫌悪感を抱いてしまい、サヴォナローラの件もあり、フィレンツェという街のイメージが陰湿なものとなってしまったのでした。
美しい街ではありますが、今でもその空気を感じてしまうのです。
この礼拝堂は、まるごと当時のままが残っているのです。
久しぶりに訪れることを楽しみにしていたのに〜
礼拝堂の中では、ダンテの没後700年記念でフェリーチェ・リモサーニ氏の特別展が開催されていたのでした。
「神曲」の地獄篇、煉獄篇、天国篇を詩とともにビデオ上映していました。
これ自体は素晴らしいのですが、私は、パッツィ家の礼拝堂が見たかったのよ〜
上映の合間に照明が消えて、オリジナルの礼拝堂が見えるかと期待して、最初から最後まで見ましたが、結局、普通の姿の礼拝堂を見ることができませんでした。
残念無念!
ちょっとこれはどうかな?
私はまた来れますが、海外からの観光客もたくさんいたので、その方たちにとっては一生に一度の訪問だったかもしれません。
それなのに、本来の姿のパッツィ家礼拝堂が見れないなんて!
修復されたヴァザーリの「最後の晩餐」♪
ヴァザーリの絵はどこにでもあるので(ローマにもたくさんある)、特に感動もしないのですが・・
なんて言うのは、贅沢ですか!?
とはいえ、この場所は、ドゥオーモとは違った意味でフィレンツェ人の心の拠り所なんだろうな〜と、そんな気がしました。
by mayumi-roma
| 2021-11-07 06:16
| フィレンツェ