イタリア在住・滞在の日本人の皆さまへの情報共有(と私の愚痴)。

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イタリア在住、または滞在中の日本人の皆さまへ情報共有のためのお知らせです。

ローマ日本人会は、日本政府の支援制度(海外在留邦人・日系人の生活・ビジネス基盤強化事業)を活用して、コロナ禍の生活で困っている方を支援する相談窓口「ホットライン」を開設しました。
同制度は、日本政府により、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により生活に支障が出ている海外在留邦人の支援を目的にしたものです。

このホットラインは、イタリア在住、滞在の邦人の皆さまを対象にしていますので、日本人会会員以外の日本人の方も利用可能です。

お困りの方がいらっしゃたら、ぜひご利用ください。


相談方法:電話による対応

連絡先:340-2361649

受付時間:別曜日から日曜日の毎日9時から17時まで

実施期間:ワクチン接種の予約のお手伝い、PCR検査期間の紹介及び代行、その他、お困りのことがあればご相談ください。

注意事項:医療機関ではありませんので、具体的な症状に対してアドバイス等、お答えすることはできません。


ホットラインでは、相談内容に応じてご相談者の個人情報を預かる可能性がありますが、個人情報は利用目的以外には一切使用しませんので、使用後は速やかに破棄しますので、データが残ることはありません。


もう一つ、こちらは、在イタリアの方には日本大使館よりお知らせが来ていることと思いますが、念のため、こちらにも記載いたします。

現在、日本へ入国・帰国の際に、「出国前72時間以内の検査証明書」の提示が義務付けられています。

これまでイタリア語版がなく、不便極まりなかったのですが、この度、厚生労働省指定のフォーマットにイタリア語版が追加されました。

下記のリンクよりDLしてご利用ください。

https://www.mhlw.go.jp/content/000808171.pdf

また、今後、フォーマットが変わる可能性もあるかもしれません。

厚生労働省の当該HPも下記に記しておきますので、時々チェックすることをお勧めいたします。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html


さて、ここからは少し愚痴になります。

日本政府は、海外渡航向けのワクチン接種証明書の申請受付を7月26日より開始しますが、対象国はイタリア、オーストリア、トルコ、ブルガリア、ポーランドの5カ国。

韓国でも隔離免除の申請に必要な書類として認められたそうですが・・

なんでも、日本は、外国が発行した証明書の利用を認めず、日本の証明書は受け入れてほしいと交渉してきたそうなのですが、これっておかしくないですか?

出入国の制限は、原則として、両国が同じ条件の「相互主義」が原則です。

だからフランスなどは日本の要請を拒否したわけですが、「相互主義」をとらない限り、日本の証明書を受け入れる国は増えないと思います。

日本で承認されていない中国製やロシア製のワクチンはともかく、日本で承認されているワクチン、ファイザー、アストラゼネカ、モデルナ等のワクチンの接種証明は外国が発行したものでも認めるべきなのでは?


しかも、この日本の証明書、海外渡航先では使えても、日本への再入国の際は使えないそうです。

つまり、海外へは行けても、日本への再入国の際、出国72時間前のPCR検査陰性証明と自主隔離をしなければならないということ。

相変わらずのガラパゴスぶりを発揮していますね・・

海外からコロナウィルスを持ち込まれることを怖れる気持ちは、どこの国も同じですが、自分勝手なやり方は世界に通用しません。

世界基準の「相互主義」をとる必要があるのではないでしょうか?


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拙訳「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(2016年)、「カラヴァッジョの秘密」(2017年)、「ラファエッロの秘密」(2019年)、いずれも河出書房新社。全国の書店で絶賛発売中!

by mayumi-roma | 2021-07-25 19:18 | 新型コロナウィルス騒動

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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