イタリア活動再開への大まかな(仮)ロードマップ♪

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トリトーネ通りとナツィオナーレ通りを結ぶトンネル♪
先日、日本人美容室ヤンクスからローマ三越へ行く時に通ったトンネルです。
このトンネルを通ることはあまりないのですが、けっこう便利♪

さて、まだ正式な首相令は出ていませんが(次の火曜日か水曜日の予定だそうです)、これから先のイタリアの活動再開への大まかなロードマップが発表されました。

現在はオレンジゾーンかレッドゾーンだけというセミロックダウンを続けているイタリアですが、4月26日(月)から、感染状況やワクチン接種状況を踏まえた上で、イエローゾーンが戻ってきます。
ローマは、RT(実効再生産数)が0.79なので、確実にイエローゾーンに戻れる見込みだそうです。
22時から5時までの夜間外出禁止令は5月いっぱい続ける予定ですが、右派が「23時からにしろ」と文句を言ってます。

イエローゾーンになると・・
①飲食店の営業が昼も夜も認められますが、条件があります。
屋外席のみの営業!
これは多くの飲食店にとって難しいのではないでしょうか?
中庭があったり、テラス席があるお店って限られていますから。
これって、バールのカウンターでの立ち飲みもできないってこと?
よく分かりません。
ちなみに、屋内での飲食は6月1日からだそうです。

②映画や劇場なども営業再開できます。
ただし定員はキャパの50%、最大500人まで。屋外のコンサートなどは1000人までとなります。
大きなイベントも開催できるようになりますが、その際は特別な規則が必要となり、それは例えば、観客はパスと呼ばれるワクチン接種証明やPCR検査の陰性証明を提示することだそうで・・

このパスが、今回の目玉です♪
グリーンカードとも呼ばれますが、2回のコロナワクチンを接種したという証明書です。
ラツィオ州では明日の月曜日から州保健局のサイトからダウンロードできるそうです。

③イエローゾーン同士なら州を超えての移動ができます。
でも、前述のパスさえあればレッドゾーンへ行くこともOKだそうです。

う〜む、やっぱり、今後はEU域内の移動にも必要になってくるでしょうね。
PCR検査の陰性証明も同様に有効だとは思いますが、陰性証明は〇〇時間以内とか七面倒くさいので、ワクチン証明の方が簡単。

④学校も再開。
ゾーンや学校の種類(小・中・高・大学)によってはリモート授業を続けているところもありますが、すべてのカテゴリーが対面授業をできるようになります。
ただし大学はそれぞれの判断で慎重に行なうのが望ましいとのことです。

⑤5月15日より海水浴場、解禁。ただし、温泉施設やアクアパークのプールなどの解禁は7月1日から。

⑥スポーツジムの解禁は6月1日。
サッカーなどの観戦も、キャパの25%の観客を入れるか、もしくは1000名までにするかを検討中。
6月にサッカーのヨーロッパ選手権がありますからね。しかも会場の1つはローマのオリンピックスタジアムです。

⑦美術館の再オープンは4月26日から。ただし、平日のみです。

⑧国際見本市の再開は7月1日より。

以上、あくまでも大まかなロードマップで、まだ正式なものではありません。
おそらく若干の変更はあっても、このままで行くとは思いますが・・
そして、あくまでもイエローゾーンにおける活動再開です。
感染状況によるゾーン分けはまだ続きますから。

私はのんびりでいいかな。
美術館へ行けるのは嬉しいし、お友だちとランチができるようになるのも楽しみだけど、仕事もあるし、節度あるお出かけに留めようと思っています。

本日、4月18日、イタリアの新規感染者数は1万2694人、死者数は251人。
総検査数は23万116件、陽性率は5.5%でした。
ラツィオ州の新規感染者数は1127人、うちローマは528人。

現時点(4月18日18時半)での、イタリアのワクチン接種総回数は1509万9777回。
少なくとも一回のワクチン接種を受けた人の数は1065万6468人で、人口の17.87%に当たります。
そして、ワクチン接種の2回目も終えた人の数は444万3309人で、人口の7.45%です。

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拙訳「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(2016年)、「カラヴァッジョの秘密」(2017年)、「ラファエッロの秘密」(2019年)、いずれも河出書房新社。全国の書店で絶賛発売中!
by mayumi-roma | 2021-04-19 05:36 | 新型コロナウィルス騒動

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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