カラヴァッジョ押しの日本!?
2020年 02月 21日
なかなかの盛況ぶりだったとか・・
MARUZEN&ジュンク堂梅田店さまが、ツイッターでつぶやいて下さったおかげで、拙訳「カラヴァッジョの秘密」がけっこう売れたらしく、担当編集者さんが喜んでおりました~
ありがとうございました♪
私、これからは、MARUZEN&ジュンク堂でしか本は買わないわ♪(笑)
この展覧会グッズは、河出書房新社の私の担当編集者さんが、大阪出張の際に展覧会を見に行って買って来てくれたお土産です。
ヤマザキマリさんのイラストによるグッズなんですが~
私、ヤマザキマリさんの漫画は好きですが、う~~ん、カラヴァッジョには私なりの思い入れがあって、そのイメージも自分の中で出来上がっているので、これはちょっとイヤかも・・
イケメンに仕上げて下さったところは嬉しいですけどね。
できれば、法悦のマグダラのマリアのグッズが欲しかった~~
展示されていたカラヴァッジョ作品、ローマに暮らす私から見れば、「そんなに少しだけなの?」と気の毒になるくらいですが、それでも、日本で見れるだけありがたいことなのでしょうね。
美術的観点からいえば、私は、ものすご~く贅沢な環境にいるのですから。
そういえば、2020年10月21日から11月30日まで、東京の国立新美術館で「カラヴァッジョ《キリストの埋葬》展(仮)」が開催されるとか・・
カラヴァッジョはこちらでは巨匠の一人ですが、日本ではもう一つ知名度が足りない状況。
それなのに、最近、日本ではカラヴァッジョ押しが続いていますね♪
「キリストの埋葬」はヴァティカン美術館の絵画館に展示されている絵です。
でも、もともとは、ローマのとある教会のために描かれていたのでした。
別名、キエザ・ヌオーヴァです。
聖フィリッポ・ネーリの創設したオラトリオ会の本部として16世紀末から17世紀にかけて建立された聖堂です。
今あるのは他の画家によるコピーですが、けっこう上手に描けていると思います。
どうしてこの絵が教会でなくヴァティカンにあるかといいますと・・
あの憎きナポレオンがローマ侵攻の際に、多くの傑作と一緒にフランスに持ち帰ったからでした。
イタリアにとってナポレオンは大泥棒~。
19世紀初頭に交渉の末、カノーヴァがこの絵を取り戻しましたが、その時、この教会ではなくヴァティカン美術館に収蔵されることになったわけです。
ラファエッロの「キリストの変容」も同じパターンです。
でも、その時返還された美術品はわずか100点余り、現在ルーヴル美術館にあるイタリア絵画のほとんどは、ナポレオンがイタリアから持ち去ったものなのです。
私は、やはり、絵画作品のあるべき場所は、最初にあった場所だと思います。
ヴァティカン美術館で、この作品は何度も見ていますが、コピーとはいえ、この礼拝堂で見るほうが何倍も感動しました。
ラファエッロの「キリストの変容」も、本来の場所、サン・ピエトロ・イン・モントリオ教会で見てみたいな~
日本には他にもカラヴァッジョの絵が行くのでしょうか?
カラヴァッジョ、もっと人気が出てくれると嬉しいな~
私の翻訳三作目「ラファエッロの秘密」も、1月25日に発売されました♪
全国の書店で絶賛発売中♪
アマゾンはこちらから~←ここをクリック♪
紀伊国屋書店Web Storeはこちらから~←ここをクリック♪
二作目の「カラヴァッジョの秘密」(河出書房新社も)、全国の書店で絶賛発売中で~す♪ アマゾンはこちら~ 紀伊国屋書店はこちら~
by mayumi-roma
| 2020-02-21 06:08
| ローマの美術・歴史散歩