思索にふけるに最良の場所@非カトリック墓地♪
2019年 09月 12日
昨日は、お友だちのおウチからの帰りに、この近くにあるプロテスタント墓地に寄って行きました。
便宜上プロテスタント墓地といっていますが、正式名称は非カトリック墓地。
つまり、新教徒だけでなく、仏教徒であろうがイスラム教徒であろうが、非カトリックの人間なら誰でも使っていいお墓です。
ものすご~く高いとは思いますが・・
ここは好きな場所で、何度も訪れているため、どこに誰のお墓があるかもバッチリ把握しています。
今日は、一目散にオールドセメトリーへ行きました。
(ちなみに、スペイン階段に隣接している建物はキーツが暮らしたアパートで、記念館になっています)
「ピラミッドを眺めながら永遠に眠れる場所」のことを、死の床にあったキーツはとても喜んだそうです。
確かに、このオールドセメトリーは、眠りにつく最高の場所だと思います。
静かで詩的な景色の中にベンチが置かれているので、ここで本を読んで過ごす人は多いです。
思索にふけるにも良い場所♪
左の竪琴の浮彫が施されてあるのがキーツのお墓で、右のパレットの浮彫が施されてあるのがセヴァーンのお墓です(セヴァーンは画家でした)。
キーツの墓石には、遺言により、「「Here lies one whose name was writ in water」(その名を水に書かれし者ここに眠る)と彫られています。
キーツは25歳という若さで亡くなりましたが、セヴァーンは85歳まで生きました。
それなのに、お隣同士で眠ることができて幸せですね。
永遠の友情だったのでしょう。
ただし、オールドセメトリーではなく、普通の墓地のほうにあります。
もちろん、キーツと親しくしていました。
シェリーの最期も悲惨でしたね。
帆船に乗ってリヴォルノからレリチへ移動中に嵐にあって船は沈没。
身元確認も困難なほど遺体は傷んでいたそうです。
墓石の表面には、Cor Cordium(ラテン語で心の心の意味)、Nothing of him that doth fade / But doth suffer a Sea-change / Into something rich and strangeというシェイクスピアの「テンペスト」からの詩句が刻まれています。
シェリーのお気に入りだったそうです。
とくに有名でもないイブリン・ストーリーというご婦人のお墓なのですが、そのご主人が彫った彫刻があまりにも美しくて、この墓地では一番人気のお墓です。
私は、勝手に、嘆きの天使と呼んでいます。
大きな浮彫の肖像は、ベルテル・トルヴァルセン作です。
Cimitero acattolico roma
Via Caio Cestio, 6, 00153 Roma
9時から17時まで
2つのブログランキングに参加しています。クリックして応援してね♪
にほんブログ村
ヨーロッパランキング
全国の書店で絶賛発売中♪
アマゾンはこちらから~←ここをクリック♪
紀伊国屋書店Web Storeはこちらから~←ここをクリック♪
二作目の「カラヴァッジョの秘密」(河出書房新社も)、全国の書店で絶賛発売中で~す♪ アマゾンはこちら~ 紀伊国屋書店はこちら~
by mayumi-roma
| 2019-09-12 03:34
| ローマ&その他の美術散歩