おはよう、ローマ♪
2019年 08月 31日
昨晩遅く、ローマに戻りました。
はっきりいって、何が何だか訳が分からないほど疲れ切っています~
で、翌日の朝には、もうお出かけって!?
はい、7月のフランス出発前に美容室とネイルオフの予約を入れていたのです~
ネイリストのなおこさんが明日の日曜日からクレタ島にヴァカンスへ行くので、ローマ帰還の翌日ではありますが、行ってケアしておかないと私の爪が大変なことになってしまうからです。
そのついでに、揃える程度にヘアーカットの予定でした。
美容室のあるトレヴィの泉まで、フラミニオから地下鉄A線で2駅。
スペイン広場の次の駅、バルベリーニ広場で降りればいいのですが、この駅がいまだに閉鎖中とのこと。
まったく~~!!
さすがローマです。
というわけで、ボルゲーゼ公園を突っ切って走るバスに乗らなければならないので(歩きも可ですが、もういい年なので歩きたくない、笑)、その前にポポロ門をくぐってラファエッロ&カラヴァッジョ詣で♪
私にとっては、単なるローマの日常です。
キージ家礼拝堂です。
うっとり~
この礼拝堂を設計したのは、建築家としてのラファエッロ♪
天井のドームが見切れてしまいましたが、この上なく美しい世界が広がっています。
これは、ラファエッロの最高傑作でしょう~
右側、パトロンだった大銀行家アゴスティーノ・キージのピラミッド型のお墓もラファエッロの設計です。
後年、バロックの巨匠ベルニーニの手が入りましたが、ラファエッロの作り上げた世界は変化していません。
この礼拝堂を見るたびに、彼の美意識に酔いしれるわたくしなのです~
たぶん、ローマで最も好きな礼拝堂かもしれません・・
チェラージ礼拝堂です。
祭壇の左右にカラヴァッジョの絵「聖ペテロの磔刑」(左)と「聖パウロの回心」(右)があるからです。
でも、今日は朝早かったので、まだ誰も見学に来ていませんでした。
照明がないと絵がまったく見えないので2ユーロ入れましたが、この絵が描かれた頃は照明といえば窓から差し込む光とキャンドルの灯しかなかったはず。
昔の人と同じように絵画を鑑賞したほうがいいのかな?と、時々、思ったりもします。
そういえば、8月10日に開幕した札幌のカラヴァッジョ展に、イタリアから貸し出し予定だったカラヴァッジョの作品、「瞑想するアッシジの聖フランチェスコ」など2点が届いていないという信じられない状況になっているのを、皆さまご存じでしょうか!?
なんでも、イタリア文化財・文化活動省内部の意見対立で、最終的な搬出許可が出ていないとのことですが、いくらなんでも酷いのではないでしょうか!
さすがイタリアです。
それが分かったのが8月6日頃。
すべての機能が止まる(普段からそんなに機能していませんけどね、苦笑)ヴァカンス月の8月ですから、札幌の展覧会終了までにも間に合わないかもしれません・・
間に入っているイタリアサイドの(展覧会)イベント会社の力量不足であったことも否めませんが、これ、イタリアという国の信用問題に大きく関わってくるでしょう!?
イタリアは、絵になる美しい国ですし、過去の遺産は素晴らしいと思います。
けれども、もはや落ちるところまで落ちてしまった感が・・
G7に入っていること自体が不思議!
2つのブログランキングに参加しています。クリックして応援してね♪
にほんブログ村
ヨーロッパランキング
全国の書店で絶賛発売中♪
アマゾンはこちらから~←ここをクリック♪
紀伊国屋書店Web Storeはこちらから~←ここをクリック♪
二作目の「カラヴァッジョの秘密」(河出書房新社も)、全国の書店で絶賛発売中で~す♪ アマゾンはこちら~ 紀伊国屋書店はこちら~
by mayumi-roma
| 2019-08-31 23:39
| ローマ&その他の美術散歩