ミケランジェロのモーゼ♪
2019年 04月 17日
ツタの葉が少しずつ出てきました。
これからの季節、きっと、あっという間に緑で覆われるのでしょう・・
サン・ピエトロ・イン・ヴィンコリとは、鎖に繋がれた聖ペテロという意味です。
この教会に、聖ペテロを牢の中で繋いでいた鎖が聖遺物として収められているので、このような名前がついています。
ユリウス2世がどうして有名なのか・・
拙訳「ラファエッロの秘密」にも書いていますが、まずボルジア家出身のアレクサンデル6世(その息子チェーザレ・ボルジアも含む)と犬猿の仲だったこと、外国勢力を追い出そうと戦争に明け暮れる軍人教皇だったこと、そして、サン・ピエトロ大聖堂を新築することを決めたこと、ミケランジェロにシスティーナ礼拝堂の天井画を描かせたこと、ラファエッロに教皇居室の間の壁画を描かせたこと・・
まぁ、とにかく軍事面でも芸術面でも色々なことをした教皇だったわけです。
パレスティナでのものとローマでのものが、2つあります。
信じる信じないは人それぞれですが、長い間人々に信じられてきたものには、それなりの魂が宿っていると、私は思っています。
この教会で最も有名なのが、こちらの、ミケランジェロ作のモーゼ像。
そもそも、ユリウス2世は、ミケランジェロの彫刻で飾った巨大な霊廟をサン・ピエトロ大聖堂内に設置する計画を立てていましたが、紆余曲折、ミケランジェロともたびたびケンカして、規模的にはこんなに小さくなってかつての名義教会に飾られることとなったのでした。
私が最後にモーゼを見に来たのは3年ほど前で、その時は修復中でした。
今では、修復が完全に終わって、本当に素晴らしい光で満たされています♪
この教会とモーゼやその他の像の詳しい説明は、過去に何度もブログに書いていますので割愛します~
ユダヤの民に怒っていますね、完全に!
この写真だと表情まで見れないかもしれませんが・・
私がどういう風に感じたのかは秘密ですが、ちょっと検証したくなりました。
ウチにあるフロイト全集第7巻(1913~14年)のモーゼの部分を読んでみようと思います。
かなり長いので大変そうですが(イタリア語なので)・・
フロイトも、この像を見た時には深い印象を受けたそうで、かなりの長文を残しています。
by mayumi-roma
| 2019-04-17 04:54
| ローマの美術・歴史散歩