一瞬を永遠に♪ベルニーニの彫刻@ボルゲーゼ美術館♪

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ボルゲーゼ美術館に入ってまず最初に出会うのは、こちらの彫刻です。
バロックの巨匠、ベルニーニの「プロセルピナの略奪」(別称・プルートとプロセルピナ)♪

主題は、ローマ神話の逸話です(ギリシャ神話も同じですが、ここではローマ神話の名称で)。
ユピテルとケレスの娘、プロセルピナは、ニンフたちと花を摘んでいる時に冥府(死後の世界)の神プルートに誘拐されます。
母のケレスは娘を連れ戻そうとしますが、プロセルピナは冥府でザクロの実を12粒中6粒食べてしまっていたのでした。

冥府で何か食べた者は冥府に属するという神々の決まりがあったため、プロセルピナは完全には地上に戻ることができなくなり、ザクロの実の6粒分、つまり1年のうち半年を冥府で、残り半分を地上で過ごすことになったのでした。
プロセルピナが地上に戻る時、豊穣の女神である母ケレスが喜び、春となり大地に実りをもたらすようになったということです。
この彫刻は、多くの芸術家たちが好んで題材とした、プルートがプロセルピナを強引に略奪していくシーンです。






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正面からの図♪
いや、もう、本当にすごいです。
プロセルピナの絶望し嫌がる様子。
どこか余裕で笑みさえ浮かべているようなプルート。
どうして、こんなことを大理石で表現することができたのか・・と思います。
いうまでもなく、ベルニーニは天才です♪
たくましいプルートが嫌がるプロセルピナを強引に誘拐するその瞬間を、こんなに臨場感あふれる大理石に変えるなんて♪
ベルニーニの彫刻は「動」で劇的なんですよね~
ミケランジェロの彫刻は「静」、その分、精神的内面が表現されていますけど、私は、なんといってもベルニーニが好みです。




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角度を変えて・・
プロセルピナは腕を突っ張って、思いっきりプルートの頭をはねよけようとしています。
でも、プルートは余裕たっぷり・・
ダイナミックで力強い。





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またまた角度を変えて・・・
この身体のひねり、動き、よくもまぁ、大理石に彫れたことです!
プロセルピナは、本当にイヤでイヤでたまらないという顔!
足元では、冥府の番犬、3つ頭のケルベロスが吠えています。





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プルートの手がプロセルピナの太腿をしっかり押さえていますが、指が彼女の肉体に食い込む様子は圧巻です♪
まるで本当の柔らかな肉体であるかのようで、とても硬い大理石とは思えません。






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石を投げるダヴィデ By ベルニーニ♪
こちらも躍動感あふれるダイナミックな動きが特徴です。
ミケランジェロのダヴィデとはまったく異なります。
もちろん作風が違うので比較できないのですが、ダヴィデに関しては、私はミケランジェロのほうが好きです。
ミケランジェロのダヴィデの記事はこちら~←ここをクリック♪

他にもたくさんベルニーニの彫刻はありますが、このへんで・・
最後はやっぱり私の一番のお気に入りの「アポロンとダフネ」で締めたいと思います。
写真を見てうっとりして下さいね♪





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見事なメタモルフォシス♪
「アポロンとダフネ」の物語はこちらからどうぞ♪
この世で最も美しい彫刻♪←ここをクリック。



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うしろから見ると、一瞬の動きをとどめているのが、よりはっきりします。
これ、大理石を彫っているのですよ~
信じられない・・

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言葉もありません・・

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by mayumi-roma | 2018-12-05 07:16 | ローマ&その他の美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする、翻訳家・上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma