仕事のないイタリアで頑張る若者たち♪

c0206352_05274184.jpg
今日、フェデックスで初校ゲラを送って、ようやくホッとひと息~♪というところです。
12月の第2校までは少し時間があるので、たまっていたやるべきことを少しずつ片づけて行きます。

写真は、ルチーナ広場♪
ルチーナ広場では、いつも、こちらのVitti(ヴィッティ)を使うのが私のお約束~




c0206352_05580271.jpg
ルチ―ナ広場といっても、ローマにお住いではない方にはピンと来ないかもしれませんね。
コルソ通りに面した広場で、ルイ・ヴィトンの大きなブティックがある広場です。
ボッテーガ・ヴェネタやサンローランもありますけどね~




c0206352_06044914.jpg
コンドッティ通りのルイ・ヴィトンは、バッグとレザーグッズ、サングラス、靴しか売っていないけど、こちらのブティックは敷地面積がかなり広いので、メンズも含めてお洋服や時計なども売っています。





c0206352_06024159.jpg
さて、今日ここに来たのは、息子の高校時代のお友だちのうち2人とアペリティブをするため。
1時間くらい近況報告。
息子の高校時代の仲良しグループ全員(5人)が、東京の息子のところに遊びに行ったくらい、今でも深い絆で結ばれています。

そういえば、この子たちが高校生だった頃、いつもウチに遊びに来ていたのですが、ある時たまたま私の友人(日本人)がいて、彼女の子どもが女の子だったことから、ものすごく驚かれました。
「mayumiさんって、こんな風にいつもジャニーズみたいな子たちに囲まれているの?信じられない環境。羨ましい!」と。
いや、別に、みんな普通の子なんですが、確かにイタリア人は外見だけを見れば彫りが深くて濃いから、日本人からすればイケメンの部類に入るのかもしれませんね(笑)。
私は濃い顔は好きではないので、好みではありませんけど。

さて、そんな彼らも27歳、来年は28歳です。
仕事のないイタリアで苦労していましたが、今日の2人のうち1人はなんとか収入を得ることができるようになっていました。
ただし、今のイタリアには正規雇用は皆無ということで、最初はステージ(日本でいうインターン)を半年ほどやって、使えそうなら、1年契約という形で雇ってくれるそうです。
厳しいですね。
でも、これでもかなりいい方だと思います。

話を聞くと、自分の勉強したことを生かせるような仕事はまったくなく、最近流行のコンサルの仕事なら多少はあるようです。
日本でも知られていますが、アメリカのコンサル会社アクセンチュア―だそうです。
アクセンチュア―の日本支社は、正規雇用なのにね。
単純に日本のアクセンチュア―が新卒に払うお給料と比べても、イタリアはかなり低いです。
どうして、イタリアってこうなのかなぁ・・と思いますが、たとえ正規雇用でなくても、とりあえず自分で収入を得ることができるようになって、本当に良かったです。
もう一人の子はしたい仕事をしたいから、まだ勉強中。

今日はいませんでしたが、一人、特に優秀な子がいたのです。
日本が大好きで、今年2回目の日本にも行ったくらい!
工学部に進学した子ですが、高校卒業時と大学卒業時の試験で、110 e lodeをとったのでした(つまり100点満点の採点で、あまりにも優秀なために10点上乗せされて最優秀という意味です。首席というべきかな。ちなみに、ウチの夫も医学部を110 e lodeで卒業しましたけどね。ちょっと自慢!)。
この子は、もちろん英語もペラペラ(というか、息子の友だちは皆英語が話せます)。

彼の専門は核エネルギーでしたが、その方面の仕事はほとんどなく、唯一、ENELというイタリアの大手電力エネルギー会社で半年契約という雇用形態で手取りのお給料が600ユーロ(75000円くらい)という仕事ならあったのですが、さすがに・・・
彼は、あくまでも正規雇用、ちゃんとしたお給料をもらえる仕事にこだわっていたのでした。
結局、まったく専門分野ではなく、やりたい仕事ではないけれど、トリノ郊外にあるアマゾンの倉庫の責任者というポストで正規雇用の道を選びました。
しかし、ご存じアマゾンの倉庫は24時間稼働しています。
仕事のローテーションがとにかく酷い!
たとえば、勤務時間は日によって変わり、今日は通常の8時間勤務、明日は夜中の12時から朝8時まで、また別の日は朝6時からという感じ・・・・

お給料はそこそこもらえます。
倉庫ではなく、アマゾン本体での正規雇用なら別物だったんですけどね~
でも、イタリアの場合、いきなり大きな企業にそこそこのポスト(日本でいう総合職)で入ることは難しいですからね。
彼も本社勤務の希望を常に提出しているようですが、倉庫で働く大卒者は皆、本社勤務への移動を期待して入っているのだそうで、難しいらしいです。
確かに、日本でもアマゾン本体への入社は難しいですから。
彼は、もちろん、今も、核エネルギー関連の仕事を探し続けているのですが、やっと一つ見つかったのは、ボランティア・レベルの報酬(400ユーロ)というもの、当然非正規です。
ジレンマですよね・・
優秀な子が海外に出て行くのは当たり前です。
そうすると、イタリアの未来はどうなるのか・・

アペリティブを一緒にした他の子たちは、「ここだけの話だけど、〇〇がやっていることは時間の無駄だ。あいつの優秀さは普通じゃなかったから、いくら責任者でも倉庫の仕事はどうかと思う」と言うのです。
私は、「時間の無駄にはならないと思うよ」と言いましたけどね。
だって、他の子たちがだらだら大学生活を続けていた時に、彼は既に働いていましたからね。

この子は偉いですよ。
だって、まともな就職がないイタリアで、30歳を過ぎてからようやく仕事が見つかるというこの国で、ジレンマに陥りながらも正規雇用にこだわり、20代前半で正規雇用の仕事に就いて親元を離れたのですから。
親元を離れるなんて、普通のイタリア人にはできないことです。
大抵は親元、育った町から離れたくないという子が多いですから。

まだ20代だから、いつでもやり直しはききますし、いつかはエネルギー関連の仕事が見つかるかもしれません。
アマゾンの本体に移動できればそれに越したことはないし、ボランティアレベルの収入にしかならないエネルギー関係の仕事をする決心がつけば、それに備えて今のうちに貯金だってできますから(トリノ郊外の田舎なのでお金を使うところがないらしいです)。
でも、優秀かつ行動的な子なので、いつかはきっと自分のしたい仕事ができる日が来るんじゃないかな・・

みんな、頑張ってね♪

2つのブログランキングに参加しています。クリックして応援してね♪

にほんブログ村

ヨーロッパランキング

私の翻訳三作目「ラファエッロの秘密」は、現在、刊行準備中です。
楽しみにしていてくださいね♪
昨秋刊行された私の翻訳本第二弾、「カラヴァッジョの秘密」(河出書房新社)、全国の書店で絶賛発売中で~す♪  アマゾンはこちら~   紀伊国屋書店はこちら~

c0206352_02162930.jpg


c0206352_01321892.jpg


私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪

by mayumi-roma | 2018-11-20 08:01 | ローマの日常

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする、翻訳家・上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma