感動のレオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」特別展@ミラノ♪


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マジェンタ通りをひたすら歩いて、ようやくサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会が見えてきました。
麗しのサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ♪
ここへ来ると、私の心ははるかルネッサンスの昔にタイムトリップしてしまいます。
空気が変わるのです。
日曜日なのでお店はほとんど閉まっていて、歩いている人も少なく、それがよけいに良い感じに作用しました~




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教会の外壁の修復作業中で、前回1月に来た時とはまったく様子が変わっています。
教会の前にも何やら・・





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う~ん、こういうものは、この広場に置かないでほしいな~






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やっぱり、ここには何度でも来たい!
修復工事中のサンタ・マリア・デッレ・グラッツィエ教会に出会うのも一期一会ですから~





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こちらが、「最後の晩餐」のあるドミニコ派修道院の旧食堂への入り口です。





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レオナルドの「最後の晩餐」は、通常の予約が無理だったので、今回は高くついたけど英語のガイドツアーに申し込みました。
写真はミラノのガイドさん。
ツアーの案内には、外で15分の説明後、中に入ると書いてあったのですが、集合時間の前には全員集合していました。
実際の見学予定時間をガイドさんに聞いてみると、外で30分の説明後に中に入るそうで、予想していた時間よりかなり遅く中を見学する様子・・
それに動揺する人が多くいました。

まず家族3人の日本人観光客。
「それだと飛行機の時間に間に合わない」と言い出しました。
そういう事情ならと、ガイドさんが入り口まで行って、すぐに入場させてあげていましたが・・
う~ん、一回の入場は25名と厳しく制限されているのに、なんとかなるものなのですね。
彼らはラッキーだったといえますね。
飛行機にも間に合ったことでしょう。

驚いたことに、このガイドツアーには、12人の中国人の団体さんとミラノ在住の中国人ガイドも参加していました。
それだけ予約が難しいということでしょう。
中国人ガイドが、「ツアーなので時間がない。しかも、彼らは英語がまったく分からないので、自分が通訳しなければならないが、ここではそれができないので、チケットだけくれないか。中で中国語のオーディオガイドをもらえばいいだけだから」と交渉。
そして別行動をすることに。
はあ、なんとかなるものなのですね。
ちなみに、オーディオガイドは各国語(日本語も)揃っていて、入場料に含まれています。

私も、夫が学会のあと、ここに来ることになっていたので、あわてて電話しました。




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レオナルドの絵を守るため、完全密封の厳重なガラスの扉が二重三重と続いています。




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修道院の中庭~♪

写真を撮れたのはここまでです。
通常、「最後の晩餐」の写真撮影はフラッシュなしなら許可されていますが、来年はレオナルド没後500年という節目の年で、「最後の晩餐」のある旧食堂の中に特別展覧会が開催されているため、完全に撮影禁止となっていました(私は事前にチェック済み)。
写真は、前回の1月の訪問でたくさん撮ったので、別に問題ありません。
むしろ、この特別展がどんなものなのか興味のあったわたくしでした。

いやはや、素晴らしかったです。
ウインザー城から英王室所有のコレクションの一部、レオナルドの素描が来ていました。
レオナルドの素描は、小さなスケッチブックに描いたものなので、画集でのイメージとは違ってとてもとても小さいのです。
これをガラス越しとはいえ、間近で見れるのはとても嬉しいです。
レオナルドの繊細な筆致、細かな描写、500年前のものとは思えませんでした。

素描の中には、「最後の晩餐」の作中人物のスケッチやら、最初に構想したと思われる全体図などもありました。
それまでの最後の晩餐の定型だったユダをテーブルの向かい側(つまり絵の前方)に配置するという構図で描かれていたので、驚きました。
当たり前ですが、レオナルドが試行錯誤を重ねた様子が伝わってきて、感動しました♪





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これは、前回撮った写真です。
この絵の革新性はなんといっても構図、そして作中人物のしぐさと感情表現です。
見事な遠近法ですね~

「もうすぐ私を裏切る者がここにいる」と言ったばかりのキリストの顔は、悲しみに沈んでいます。
本当に悲しさが伝わって来る表情をしています。
使徒たちの言葉が聞こえてくるようです。
「なんだって!?」
「それはいったい誰なんだ?」
「まさか私を疑っているんじゃないでしょうね?」

身ぶり手ぶりがすべてを語っています。
当時は前代未聞の新奇さであったといえるでしょう。
人々が驚きを持って称賛したのも納得です。
この絵だけで、レオナルドは伝説の人になるわけです。
そのわりには、描いた手法の選択など、詰めが甘いのですけどね・・

今回は、本当にじっくりとこの絵を見つめてきましたが、これほどまで傷んでしまって、色彩もはげ落ちて、ぼんやりしてしまっているのに、ここまでのインパクトを与えるというのは、考えられないことです。
当時はどれほど素晴らしかったことでしょう!
当時の「最後の晩餐」を見てみたい~~

しかし、彼は、普遍的な意味での天才ですね。
彼の作品は、イコール彼の思索を表わしているので、この天才の頭脳はいったいどんな風だったのかと、私も思わずレオナルドの思考に思いを馳せてしまいます。
来年は、再びレオナルドの足跡を追いたいな~
とりあえずフランスには行かなきゃ~♪




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ミュージアムショップには、私が翻訳した本も売っていましたよ~
「ラ・ベル・フェロニエール」が表紙の真ん中のものです。
日本語版では、この絵の目の部分だけを切り取った形で白を基調とした上品な表紙となっています。

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こちら~♪「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)を読んで、レオナルド通になりましょう♪

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by mayumi-roma | 2018-10-22 08:01 | ミラノ

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする、翻訳家・上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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