
ウフィッツィ美術館その2「レオナルド」の記事はこちら~←ここをクリック
ウフィッツィ美術館その3「ラファエッロ」の記事はこちら~←ここをクリック
ウフィッツィ美術館の3階は、こちらのテラスカフェで終わりになっています。
私には座ってお茶をする時間はなかったので、覗いただけ~
限られた時間でしたし、そんなことをするくらいなら1点でも多くの絵が見たかったのです。
スマホの普及以来、観光名所、美術館・・どこに行っても、誰もがスマホで撮影です。
あまりエレガントな光景ではありませんね。
「人の振り見て、我が振り直せ」とは、よくできた言葉です。
私も一眼レフを常に持ち歩いているので、滑稽にならないように気をつけなきゃ~
いや、もう既に十分滑稽に見えていることでしょう・・
このテラスから皆さんが何を撮影していたのかというと・・

ヴェッキオ宮殿とドゥオーモの一部しか入りません。
きっと、ウフィッツィ美術館のテラスから撮影したという事実が大切なのでしょう。
それもまた、旅人としては理解できます。
あ、でも、さして美しくないと私が思うのは、私がイタリアに暮らしていてこういう風景に慣れ過ぎているからかもしれませんね。

ルーカス・クラナッハの「イブ」♪
当時としては画期的な腰のくびれがある独特のポーズです。

ロッソ・フィオレンティーノの「奏楽の天使」です♪
ああ、なんという愛らしさでしょう!
もう可愛すぎて悶絶しそうです~

何かもかもが可愛い~♪

エレオノーラは、トスカーナ大公コジモ1世の妃。
宮廷風のスタイルを持つマニエリスムの画家ブロンズィーノはメディチ家の人々の肖像画をたくさん描きました。
それにしても、2階に下りてくると、ほとんど絵を鑑賞する人はいなくなります。
団体さんもそうですが、個人客も、3階のレオナルド、ラファエッロ、ミケランジェロを見たら、それで満足という感じです。
2階にもティチアーノやカラヴァッジョの作品があるのに~
まぁ、とてつもなく大きな美術館なので、それも仕方がないですね・・

この時代の画家ではありませんが、ヴァザーリの描いたものです。

聖母の慈愛あふれる詩的な作品です。
聖母の甘い表情が好き~♪

マニエリスムを代表する素晴らしい作品だと思います。
優美で洗練されていながらも、不安を誘う絵・・

そして、幼子イエスの身体は異常に大きく、今にもすべり落ちそうで不安定・・
また、作中人物の視線はいずれも別の方向を向いています。
不安を誘う要素が盛りだくさんなのに、全体的に見ると不思議な調和があってエレガントな絵となっています。
かつて、私はこの絵に夢中で、ウフィッツィに来るたびに、何度も何度も駆け戻って見ていました。
昔は、展示室の中ではなく、廊下の一番奥にあって、戻りやすかったのです。
もちろん、今でも大好きな絵ですが、今回は後ろ髪を引かれる思いはしませんでした。
おそらく、私の興味が他に移ったということでしょうね。


ヴェネツィアの巨匠、ティチアーノの作品はかなりの数が展示されてありました。
私は、ティチアーノの作品のうち、これら2点のような女性をモデルに描いた寓意画が好きです。
この絵の女性の視線は、私たち鑑賞者がどの角度から見ても、必ず私たちを見つめるように描かれています。


肖像画や自画像を見るのが好きなわたくしです。
どんな姿だったのかを知るのも面白いですし、優れたものは、その内面までが伝わってきますから。
ウフィッツィ美術館のごく一部をいくつかに分けてご紹介してきましたが、さすがに疲れてきました。
それゆえ、本日の記事は、絵を簡単にご紹介するだけにしました。
絵を実際に見れば見るほど、審美眼がついてくると思うので、是非皆さまも美術館に足を運んでほしいと思います。
ウフィッツィ美術館2階最大の目玉「カラヴァッジョ」は、別枠の記事で書きます。
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