ウフィッツィ美術館その3「ラファエロ」@フィレンツェ♪
2018年 09月 30日
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本日は、その3です。
やっぱりここも凄い人です。
ここでもまた、この部屋に入るなり、自分の意思とは無関係にぐいぐいと引き寄せられてしまう絵がたくさん~~~
それらは、すべてラファエッロでした。
もう、泣きたくなるほどの感動♪
これは、ラファエッロのフィレンツェ時代の作品なので、初期のものなのです。
まだ画家としては未完成のはずなのに、このオーラは何なのでしょう!?
実際、この絵のピラミッド型の構図も、フィレンツェでレオナルドから学んだものです。
しかし、彼の筆は神に祝福されたとしか思えないほどの上手さなのです。
something special・・・
他の誰も持っていないものを持っている人。
彼の絵の持つ優美さは、他のどんな画家にも表現できないものです。
いつまでも振り返って見たくなるものでした。
この作品についても、現在出版準備中の「ラファエッロの秘密」の中で書いていますので、1月の刊行を楽しみにしていてくださいね♪
何度も同じことを言うようですが、画集やネットの写真を見るのとは、まったくの別物です。
ものすごい表現力♪
人物の内面が伝わってきますし、絵自体に品格があるのです。
これら2つの肖像画も、この写真で見ると、画集と同じく、特に強い印象はないかもしれませんが、実物からは人を引きつけるオーラが出ていました。
なんというか、絵が語りかけてくるのです。
こちらの肖像画も同じです。
すごい絵です。
美しい色彩、筆致の確かさ、そして、やっぱり彼らが語りかけてくる・・
ラファエッロは、特別な何かを備えた画家だったとしかいいようがありません。
これら2つの肖像画は、ピッティ宮殿所蔵のものですが、なぜかウフィッツィに展示されていました。
その代わり、本来展示されているはずのレオ10世の肖像画とラファエッロの自画像がありませんでした。
どうやら、所蔵作品、というか展示作品を交換したようです。
それが恒久的なものなのか、暫定的なものなのかは分かりませんが、ウフィッツィの不親切なところは、展示されていない作品についてのお知らせがまったくないことです。
今回、お目当ての絵の大方は見ることができましたが、見れなかった絵もいくつかありました。
でも、いっさい、お知らせがない・・
こういうことは、きちんと「お知らせ」として、本来作品があるべき場所に貼っておくべきです。
そこには他の画家の作品がありました。
セルミドの師匠と呼ばれる画家が、1504年から06年にかけて描いたものです。
この部屋から離れられません!
ラファエッロ絵画の素晴らしさを再認識しましたよ~
彼の彫刻は多くを語ってくれるのに、彼の絵は何も語ってくれません。
彫刻を二次元に置いただけ・・
優美さのかけらもない!
筋肉、筋肉、それだけ・・
確かに、システィーナ礼拝堂の天井画と祭壇画は、ミケランジェロが成し遂げたとんでもない偉業だと思いますが、私は、あくまでもミケランジェロは天才彫刻家であって、画家としては不向きだったと思っています。
ラファエッロの絵と比較すれば、何が欠けているのかは一目瞭然です。
(個人的見解です。ミケランジェロ・ファンの方、ごめんなさいね~)
ウフィッツィ美術館、まだ続きます。
私の翻訳三作目「ラファエッロの秘密」は、現在、刊行準備中です。
楽しみにしていてくださいね♪
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これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。
by mayumi-roma
| 2018-09-30 06:02
| フィレンツェ