ランツィのロッジャの彫刻たち@フィレンツェ♪

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シニョリーア広場、ヴェッキオ宮殿のそばにあるランツィのロッジャ(写真右)♪




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開放感のあるランツィのロッジャは、実質的に屋根つき野外美術館です。




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ベンヴェヌート・チェッリーニ作の青銅の彫刻「ペルセウス」(1545年~1554年)♪
ギリシャ神話の英雄ペルセウスがメドゥーサを退治してその首を掲げたところです。




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「パトロクロスを抱きかかえるメノイティオス」は、古代ローマの彫像(それも、もともとは古代ギリシャの彫刻の模倣)を模倣したものです。

パトロクロスはアキレウスに仕えた武将で竹馬の友でもあります。
トロイア戦争では親友アキレウスの鎧を借りて出陣し快進撃をしますが、ヘクトール(私はヘクトールが大好き!アキレウスとの決闘で死ぬ時は泣きました!)に撃たれます。
それがきっかけで、アキレウスも参戦することになるのですが、ここでパトロクロスを抱きかかえているのは、父親のメノイティオスです。




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これ、これ!
大好きなんです。
ジャン・ボローニャの「サビーニの女たちの略奪」♪
360度、どこから見ても鑑賞できるような彫刻を彫ろうとしたジャン・ボローニャの傑作です!
素晴らしいですね。
この彫刻の原型モデルの石膏像がアカデミア美術館にありましたが、あそこでミケランジェロのダヴィデを見てしまったら、どうでもよくなってしまいました(苦笑)。
もちろん、ちゃんと見学しましたし、一応写真にも撮ったのですが、ダヴィデの衝撃が大きく、他のものはすべて色あせてしまったのでした。
でも、こうやって見ると、やっぱり素晴らしい彫刻ですね♪
別の角度からも見てみましょう~




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どこから見ても、サマになります~

ちなみに、サビーニの女たちの略奪とは・・
建国当時のローマ(ロモロとその他の男たちのならずもの国家だったらしい、苦笑)には女性がほとんどいなかったため、隣のサビーニ国の女性たちを略奪してきたという歴史があるのです。
逃げまどう女性たちを力ずくで拉致するなんて!
その数、500から700人(古代の書物によって数字が変わる)といいますから、本当に酷い話です・・
のちにローマはサビーニ国とも和解しますが、このエピソードはとても有名でドラマティックなので、芸術作品のテーマとしてよく使われることになったのでした。




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ジャンボローニャの別の作品「「ケンタウロス・ネッソスを打つヘラクレス」♪



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「ポリュクセネーの陵辱」は、1865年にピオ・フェンディが制作したものです。

テーマはいつもギリシャ神話ですね~
ギリシャ神話を知らないと、何が何だか分からないと思いますが、簡単に説明すると、トロイア戦争の話です。
ポリュクセネーは、トロイアの美しい王女(末娘)。
長兄のヘクトールはアキレウスとの決闘で敗れ、別の兄トローイロスも殺されます。
しかしながら、アキレウスはポリュクセネーに惹かれ、いつしかアポロの神殿での礼拝後に会うようになります。
彼女を心から信頼してしまったアキレウスは、自分の唯一の弱点がかかとであることを明かします。
しかし、彼女はそのことを別の兄たちパリス(トロイア戦争を引き起こした張本人)とデーイポポスに伝え、彼らはアキレウスのかかとに毒矢を射るのです。
ポリュクセネーは、トロイア戦争終結時にアキレウスの墓の前で彼の息子ネオプトレモスに喉をかき切られたとされています。

ギリシャ神話、名前もお話も複雑ですが、面白いですよ~
芸術作品をよりよく理解するためには、キリスト教の旧約、新約聖書の物語とともに、是非押さえておきたいお話です。




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おまけの画像その1♪
ランツィのロッジャからシニョリーア広場を見たところ。
メドゥーサの首から血が滴りおちています・・




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おまけの画像その2♪
ランツィのロッジャからヴェッキオ宮殿の入り口を眺めたところ。
アカデミア美術館で本物のダヴィデを見た今となっては、もはやダヴィデもどきにしか見えませ~ん!

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by mayumi-roma | 2018-09-23 05:22 | フィレンツェ

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma