読書とドラマでのんびり金曜日♪


c0206352_01483803.jpg
古代ローマ時代の歴史家タキトゥスの書いた「年代記」♪
タキトゥスはイタリア語でタチトになります。
古代ローマ時代に使われていた言語はラテン語だったので、当然ながらラテン語で書かれた書物ですが、イタリア語に翻訳されています。
ラテン語は、西洋の各言語の根源となった言語ではあるものの、非常に難しく、特別にその道を極めなければ完全に理解することができません。
イタリアでは高校でラテン語を習うものの、古代ローマの遺跡に刻まれているラテン語での碑文を読める程度にしかならず、ラテン語は、私たち日本人にとっての古文や漢文とはまったく異なる位置を占める大変難しい言語です。
息子が高校生だった頃、一般的に言われていたことは、「ラテン語は論理的な言語なので、数学ができる子はラテン語ができる!」です。
真偽のほどは定かではありませんけどね・・
でも、息子のラテン語の家庭教師も同じことを言っていたので、本当のことなのでしょう。





c0206352_01590017.jpg
この本の良いところは、左ページにラテン語で書かれた原文、右ページにイタリア語訳、そして、このページにはありませんが、下部に訳注があることです。
訳注を読むのは、翻訳家として勉強になります。
「〇〇と思われる」とか「原文には〇〇とあるが、意味がはっきりしない」と書いてあります。
なるほど~
古代の言語を翻訳する時は、こういう感じでいいのですね。
私の三作目「ラファエロの秘密」には、ラテン語ではないものの、16世紀のイタリア古語で書かれた史料が古語のままで11ページも掲載されているのですが、私自身の能力の問題ではなく、本当に意味のはっきりしない文章というものは存在するのです。
私は、それらの意味のはっきりしない文章を日本語に翻訳する時に、文章としては成り立たせましたが、この点をはっきりさせるために、このように訳注を入れようと思います。

この本は、原文つきですし、たぶん、高校生たちの宿題に便利な本なのでしょう(笑)。
ラテン・ローマ文学部門で常にベストセラーのトップを走っています。

私は今、個人的に古代ローマ帝国第四代皇帝クラウディウスと第五代皇帝ネロに興味があるのですが、それを知るためには、タキトゥスの年代記を読むのが一番です。
何しろ、その当時生きていた歴史家が書いた本ですから、最も信頼できる唯一の歴史的資料なのです。
もちろん、書き手の個人的感情が入ったりもするでしょうから、すべてが真実とは言えませんが、のちの時代の人が書いた小説じみた本やインターネットで出回っている情報はまったく信頼できませんので、この本を読むことで最も真実に近い史話を知ることができるわけです。

実は、東京滞在中にアマゾン経由で購入した6冊の本は、これらの本の日本語訳でしたが、複雑な事情で私の元には届かず、まったく別のところに届き、その別の方が私の東京の滞在先に着払いの航空便で送ったものの、到着予定日が私がローマへ発ったあととなるため、私は出発前日に転送手続きに追われるという、とんでもない経験をしました。
その後もすんなりとはいかず、ローマから東京のヤマト運輸にまで電話を入れ、現在、それらの本は、無事に東京の友人宅に届きました。
友人にEMSで送ってもらうつもりですが、これもまた、イタリア宛てだとすんなり行きそうにありません。
私は、はやる心を抑えきれず、早く読みたくて読みたくて、イタリア語の本を買うことにしたのでした。





c0206352_02074094.jpg
先日、美容院に行った帰りにガレリア・アルベルト・ソルディの本屋さん「ラ・フェルトリネッリ」で買ってきました~




c0206352_02173261.jpg
古代ローマの歴史家の書物といえば、タキトゥスの「年代記」だけでなく、スエトニウスの「皇帝伝」も必読です。
こちらも買ってきました~♪

イタリア語では、スエトニウスはスヴェトニオになります。
「皇帝伝」は、終身独裁官ガイウス・ユリウス・カエサル(俗にいうシーザー)と、帝政ローマ初代皇帝アウグストゥスからドミティアヌス帝までの11名の皇帝、合計12名の伝記を書いたものです。
ちなみに、皇帝の名前は、日本ではラテン語読みで通っているため、私の興味のあるネロ帝はネロですが、イタリア語ではネロ―ネとなります。

さて、今日は、はやる心を抑えきれず、両方の本のネロ帝の部分だけ読みました。
実に面白いです。
やはり、私の頭の中には間違った情報がインプットされていました。
ネロ帝の死後、その墓には市民からの供え物や花が絶えなかったのは事実ですが、私は以前、美術史の先生(イタリア人)にバラの花と聞いていたのです。
やはり何事も、きちんと自分で調べなければダメだということにあらためて気がつきました。
インターネットは情報があふれていて便利ですが、本当に真実なのかは疑問符がつく場合も多いので、やはり書物ですね~
とりあえずネロ帝の部分は読みましたが、また最初からゆっくりと読んでいきたいと思います。

そして、今日は休養日と決めていたので、読書の他にも日本で見ていたドラマの続きを見ました♪
今期は、「義母と娘のブルース」と「高嶺の花」と「ハゲタカ」を見ています。

「義母と娘のブルース」、これはもう、主演の綾瀬はるかちゃんの魅力に尽きるドラマです。
お話自体は、荒唐無稽であり得ませんが、綾瀬はるかちゃん可愛さに見ている感じ。
過去の回では涙する場面もあったけど、全体的に笑いながら見てられます。
第二章に入ってからのタケルンのバカっぽさもいいですね・・

「高嶺の花」、これはもう、私の一押しです♪
華道界家元の令嬢と町の自転車屋の超格差恋愛話ですが、文句なしに面白い。
哲学的深ささえ感じます・・
主演の石原さとみさん、いい女優さんだと思います。
以前、映画「シンゴジラ」を見た時に、彼女の英語の上手さに驚きましたが(だって、彼女、留学経験ないでしょう?)、演技も上手いですね。
きどってもきどらなくてもサマになる美人♪
内面の繊細さを隠しながらの超高飛車な女、高飛車あまってちょっと下品なキャラ、これほど上手く演じられるなんて~
彼女の低めの声も好き~

「ハゲタカ」は最終回を迎えました。
これも面白かった~♪
もともと、こういう堅いドラマが好きなわたくしです~
主演の綾野剛さん、特にものすごいイケメンってわけではないけど、どこか不思議な魅力のある方ですね。
沢尻エリカさんも大好き~♪
ますますお美しくおなりで・・

さぁ、寝る前にスエトニウスの「皇帝伝」をカエサルから読もうかな~
これもまた楽しみ~

2つのブログランキングに参加しています。
1日1回のクリックが反映されるようになっているので、クリックして応援してね♪

にほんブログ村

ヨーロッパランキング

私の翻訳三作目「ラファエッロの秘密」は、現在、刊行準備中です。
昨秋刊行された私の翻訳本第二弾、「カラヴァッジョの秘密」(河出書房新社)、全国の書店で絶賛発売中で~す♪  アマゾンはこちら~   紀伊国屋書店はこちら~

c0206352_02162930.jpg


c0206352_01321892.jpg


私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪

これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。

by mayumi-roma | 2018-09-08 04:12 | 映画・音楽・本・イベント

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma