広島原爆の日と芝・増上寺の徳川家霊廟。

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芝、増上寺の入り口。
本日、8月6日は、広島に原爆が投下された日です。
8時15分、黙祷・・・
決して忘れてはなりません。





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増上寺では、広島原爆殉難者の追悼会が行なわれました。
9日には、長崎原爆殉難者の追悼会も行なわれます。
そして、15日には平和祈願会も。
核兵器廃絶や平和には遠い世の中ですが、小さな行動の積み重ねがいつか世界を変えてくれることを祈って・・





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増上寺。
これは本日の写真ではありませんので、あしからず。





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昨日、増上寺の徳川将軍家墓所を見に行ってきました。
安土桃山時代、徳川家康公が関東の地を治めるようになってまもなく、徳川家の菩提寺となったのが増上寺です。
徳川家は浄土宗を信仰していました。
増上寺は、浄土宗の大本山なのです。






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増上寺の徳川家霊廟は、かつては、日光の東照宮並みの規模を誇る(日光の東照宮は、もともとこちらの霊廟をモデルに作られたものです)ものでしたが、第二次世界大戦の東京大空襲でそのほとんどが焼けてしまい、現在では狭い敷地に残ったお墓を一カ所に集めて祀っています。
青銅の扉はオリジナル♪





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扉には、徳川家、葵の御紋がたくさん刻まれています。






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増上寺には、二代将軍・秀忠公、六代将軍・家宣公、七代将軍・家継公、九代将軍・家重公、十二代将軍・家慶公、十四代将軍・家茂公の、六人の将軍のお墓があります。
ここには各公の正室と側室のお墓も設けられています。

初代将軍・家康と三代将軍・家光は日光の東照宮、最後の将軍・慶喜は台東区の谷中霊園、それ以外の将軍は上野の寛永寺と芝の増上寺に葬られています。
徳川家康が菩提寺である増上寺に埋葬されなかったのは、「静岡の久能山に葬り、一年後に日光に移すよう」遺言を残したからだと言われています。
静岡の久能山から日光の途中に不死の象徴である富士山が位置することから、神格化を狙ったのではないかと考えられています。




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14代将軍・家茂公のお墓。




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家茂公正室で悲劇の皇女として知られる静寛院・和宮様のお墓。





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和宮様は皇女であったため、お墓には皇室の菊の御紋が刻まれています。
亡くなったのは明治に入ってからですが、その頃は徳川の世ではなかったため、明治政府が徳川家の墓所にお墓を建立したそうです。
何でもないことのように思えますが、実は、当時としてはかなり特異な出来事だったようです。

かつては日光の東照宮のような霊廟だったこの場所、台徳院殿霊廟といいますが、その当時の姿が模型で残っていました。
1910年にロンドンで開催された日英博覧会に、10分の1の縮小で完璧な模型を作って展示し、その後は当時の英国王ジョージ5世に寄贈され、英国ロイヤル・コレクションとなったそうです。
ところが、長い間、その行方が分からなくなっており、それが近年、オーストラリアの研究者によって倉庫から発見され、増上寺に戻ってくることになりました。

そうして、家康公没後400年にあたる平成27年4月に、増上寺の本堂地下1階に「増上寺宝物展示室」が開設され、そこに英国ロイヤル・コレクション所蔵の模型が収められました。
台徳院殿霊廟は二代将軍・秀忠公の御霊屋(おたまや)として、1632年(寛永9年)、三代将軍・家光公によって境内南側に造営された壮大な建築群でした。
徳川家霊廟の中で最も壮麗とされる日光東照宮のモデルとなった霊廟で、1930年(昭和5年)に国宝に指定されていましたが、1945年(昭和20年)の東京大空襲で焼失してしまったのでした。
この模型は、私も見ましたが、実に素晴らしいものでした。

戦争はすべてを破壊します。
美しきものも、人間も。
どうか、もう、このようなことが、二度と起こらないことを祈るのみです。

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by mayumi-roma | 2018-08-06 23:10

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする、翻訳家・上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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