ゲイ・ヴィレッジ2018ローマからLGBTQを考える♪

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最近よく見かける大きなポスター♪
気にも留めていなかったのですが、よくよく見るとローマのテスタッチョに夏の間、期間限定でオープンするゲイ・ヴィレッジ2018年の宣伝でした。
5月31日から9月8日まで毎日19時以降オープンしているようで、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり、ディスコや各種イベントを楽しむ場所のようです。
LGBTQの方々のための場所?
ストレートは行けないのかな?

ふと気がつきました。
LGBTではなくLGBTQ?
Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシュアル、Tはトランスジェンダー。
いつのまにQがくっついたのかしら?
Qて何のカテゴリー?
Qは、クエスチョニング。
つまり、自分自身の性的傾向が決まっていない人のことだそうです。

それにしても、時代は変わりましたね・・
日本以上に保守的傾向が強いイタリアでも堂々とこのようなイベントが長期にわたって行われるようになったのですね・・

私は、ローマに来る前のロンドンで仲良しのゲイのお友だちがいたこともあって、彼らに偏見を持っていませんが、10年くらい前かな~、そのゲイのお友だちが結婚式を挙げるというのでロンドンまで行きました。
ブログを始める前のことなので、それに触れる機会もなかったのですが、結婚式はレジスターオフィス(市役所みたいなもの)で行なわれ、たくさんの友人たちが参列して、かなり感動的な結婚式でした。
私も、お友だちの前の彼氏もよく知っていたし、そのまた昔の過去の話も全部知っていたので、本当に感慨深くなりました。
でも、ご両親だけは、「どうしても受け入れられない」と来ていませんでした。
兄弟姉妹は問題なく参列していましたけどね。

一般的な偏見は持っていないつもりでも、「それが他人事である限りはOK。でも、それが自分の家族に起こると別問題」というのは、本当の意味で偏見から解放されていないってことですよね。
難しいですね。
それを言われたら、私だって似非だと言わざるを得ません。

何日か前に、昔ブレイクした経済評論家(でしたっけ?)の勝間和代さんがカミングアウトしていましたが、その潔さに驚きました。
2度の離婚歴があってお子さんもいらっしゃるけど、女性が好きなことを封印していたそうです。

でも、実は、こういうことはよくあることです。
息子が小学校の時も似たようなことが起こりましたから。
クラスのママが、突然、仲が良さそうにしていたご主人と離婚して(正確には別居、イタリアは離婚するのに時間がかかるので)、女性のパートナーと学校に現われるようになったのでした。
格好のうわさ話となりましたよ~(イタリアはそういう国です。イタリアだけじゃないけど。)

それぞれの性的嗜好は尊重しますが、まだ小学生だったのに、親に振り回された息子さんがとても気の毒でした。
いや、本当に可哀相だった・・・
いっそ、ストレートのパパと暮らしたほうがいいのではないかと思いました。
イタリアはアメリカではありませんから。




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おまけの画像~
親友と言ってもいいほど仲の良かったゲイのお友だちとMayumi@結婚披露宴会場♪
わずか10年前なのに、私、若かかったわ~
髪もほとんど金髪みたい・・
メッシュを入れていただけなんですけど~

やたらピンクが多いことにお気づきでしょうか?
当時のゲイのシンボルカラーはピンクで、必ずピンク色の何かを身に着けるというドレスコードがあったんです~

実は、この時、当時高校生だった息子も連れて行く予定で、航空チケットもホテルも二人分とっていましたが、夫の大反対、「多感な年頃に何もわざわざゲイの結婚式に連れて行くことはない」と言われて、もちろん私は結婚式や披露宴そのものには連れて行くつもりはなかったのですが、ちょうど試験にさしかかる頃となってしまったので、結局、気楽な一人旅となりました。

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現在、翻訳三作目「ラファエッロの秘密」を執筆中です。
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私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪

これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。

by mayumi-roma | 2018-06-05 06:21 | ひとりごと、考えること

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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