イタリア総選挙、新政権の行方。

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ローマ、エウル地区に残るファシズムを象徴するブロンズ像。
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う~ん、イタリア総選挙2018年。
混乱は予想されていましたが、まさかここまでの大混乱になるとは・・・

イタリアは小さな政党が多いので、単独で政権をとることが難しく、大まかにいえば、中道左派連合と中道右派連合と五つ星運動の3派にわかれています。
現政権、中道左派連合の核をなすのが民主党で、中道右派連合の核をなすのがベルルスコーニのがんばれイタリア党。

ところが、民主党は惨敗、がんばれイタリア党も惨敗。
急成長したのが、五つ星運動と北部同盟(現在では北部をとって、レーガという名称になっています)だったのです。

政党単体で見ると、五つ星運動が単独で32%をとって首位。
これはすごいことです。
そして、(旧北部同盟)レーガが20%近くとって、頑張れイタリア党やその他右派を合わせると、右派連合が37%になります。
民主党は20%を切ってしまい、その他の左派を合わせても左派連合は22%程度にしかなりません。

結局、このままでは誰にも政権をとることができないので、連立協議を行なわなければなりません。

五つ星運動は政権とる気満々で(確かに単独トップですからね)、レーガは右派連合の中で首位となったため、党首のサルビーニがすでに右派政権の首相にでもなったかのような口ぶり。

さぁ、どことどこが連立協議して新政権を作るのでしょう?
五つ星運動を核とするか中道右派連合を核とするかの選択!?
そう単純ではないと思います。

五つ星運動と中道右派連合→あり得ないと思います。もしそうなったら終わり。
五つ星運動と中道左派連合→可能性あり。
中道右派連合と中道左派連合の民主党→大穴ですが可能性ゼロとは言えません。

敗北宣言をした民主党(中道左派の核になる政党)の党首レンツィは、代表を辞任する、五つ星運動とは絶対に連立できない、と言いながらも、代表辞任は新政権が発足してから・・などと意味不明なこと言っているので(普通なら即座に辞任でしょう!)、どこかと協議連携して政権内に残るつもりではないかという疑いが生じてしまいます。

この選挙結果にショックを受けたヨーロッパ各国首脳の声明は、どこも同じ。
新政権の発足に当たっては、マッタレッラ大統領の賢い選択に期待していると!
う~ん、どこも過半数をとってないわけですからね。
大統領の采配で上手い具合に各政党を説得して、なんとかまともな政治が可能な状況を作ってくれることを期待しているわけですね。

フランスのマクロン首相は、イタリア総選挙の結果は、移民問題でイタリアを一人ぼっちにしてしまったことが原因だと言いましたが、それもあるでしょうね・・
とにかく、移民だらけです。
そんなわけで、これまでになく、外国人排斥の傾向が強まっているイタリアです。

右派連合に加盟している極右政党の党首に至っては、「白人の血を守らなければならない」と失言しましたし・・
白人って!
ここまで色々な人種がミックスされたイタリア人を白人というくくりにするのは、私には理解できません。
いや、確かに、白人、黒人、黄色人種という大まかなくくりの中では、イタリア人は白人に入りますが、「白人の血を守る」って言葉、違和感あるなぁ・・
イタリア人にも、もちろん、いわゆる白人的(?)な白い肌の人もいますよ、ウチの夫もそうですし。
でも、イタリア人って、浅黒い肌に黒い髪の人多くありませんか?
白人の血を守らなければ・・だなんて、ちょっと違うのでは?
申し訳ないですが、同じ白人同士でも、イギリスではイタリア人、差別されていましたけど~
極右の人たちって、人を差別して優越感に浸りたいのかな?

さぁ、どんな新政権が誕生するか見ものです~
全然、楽しみではありませんけど。

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by mayumi-roma | 2018-03-06 06:24 | ひとりごと、考えること

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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