スフォルツェスコ城とレオナルドのアッセの間♪

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スフォルツェスコ城の宮廷部分への入り口♪

この記事は、2018年に1月に書かれたものです。
2019年のレオナルド没後500年記念で特別公開された「アッセの間」のレポートは、2019年6月にレポートしています。
レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年「アッセの間」特別公開←こちらをクリック♪




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門をくぐると、左側には可愛らしいカフェが~♪
イタリアのこういうところが好きです~
ルネッサンス(中世から存在していたお城ですけど)とイタリア・モダンの融合~




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右側には、かつてミラノ公国の宮廷だった建物の中に様々な博物館や美術館があります~
もちろん、ミケランジェロのロンダニーニのピエタ美術館も含めて、共通の5ユーロのチケットで全部見学することができます。
しかし、とてもすべてを見るのは無理・・・
ちなみに、写真の地階には、考古学博物館(先史時代館とエジプト文明館)がありますし、2階には絵画館もありますが~
無理をしないことにしていたので、断念しました。





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1階部分は、第一展示室の古代美術から始まります。
古代美術の収集に関しては、ローマに素晴らしいものがありますから、ざっと~




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第二展示室のカンピョーネ派の彫刻♪
14世紀、北部ヨーロッパで活躍したカンピョーネ地方出身の芸術家によるロマネスク様式の作品が展示されています。
写真は、「ベルナボ・ヴィスコンティの霊廟」By ボニーノ・ダ・カンピョーネ♪
ベルナボは、当時のミラノ領主です。
騎馬像部分は1363年に完成、石棺の下部は1380~1385年の完成です。





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途中は省略して(写真は撮っていますけど)、こちらは第七展示室です。
1500年代のミラノのゴンファローネ(ミラノの町の旗)、つづれ織りが展示されています。





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アンティーク家具と木工彫刻の展示室の天井には、ミラノ公国時代のスフォルツァ家の紋章が~
蛇の模様はヴィスコンティ家の紋章でしたが、スフォルツァ家はヴィスコンティ家と婚姻関係を結んだため、ミラノ公国時代には、このような紋章になりました。
水色もスフォルツァ家の伝統です♪




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第十四展示室の緑の間♪
緑の間と呼ばれるのは、1469年にガレアッツォ・マリア・スフォルツァが緑色の装飾を依頼したことに由来します。
1400~1500年代の彫刻や武器が展示されています。

写真にある門は、「メディチの銀行の門」です。
フランチェスコ・スフォルツァがフィレンツェの銀行家コジモ・デ・メディチ(ロレンツォ偉大王の祖父)に贈ったものです。
メディチ銀行ミラノ支店の建物のために作られたのでした~




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一番の目的だったレオナルドの装飾したアッセの間は、2013年より続く修復作業中でした~
もう終了したと思っていたのに・・・
残念です。





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でも、ごく一部を肉眼で確認することができました♪
たったそれだけでも幸せなわたくし~





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ちなみに、本来はこんな感じです~
写真は、スフォルツェスコ城のHPよりお借りしました。

このレオナルドの装飾については、わたくしの翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)に詳細が書いてあります。
レオナルドを巡る旅には、必携の書ですよ~(笑)





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1階の展示室を全部廻って(疲れた~)、表に出るところです~
下には可愛らしい噴水がありました♪




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こちらは、宮廷とは別のコルティーレ・デッラ・ロケッタです。
装飾芸術美術館や楽器博物館がありますが、パス~
トイレがあるのでやってきただけです(笑)。





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ミラノのスフォルツェスコ城、見どころ豊富ですが、これも一日がかりになりますね♪

美術館見学はずっと立ちっぱなしになるのでクタクタになりました~
って、これがミラノに来た理由なのですけどね♪

もうローマに戻ってきましたが、脚はガタガタ、肩凝りと、全身痛みだらけです。
重いバッグを2つも抱えながら(一眼レフカメラなど荷物が多いわたくしなのです)、ひたすら歩いて、ずっと見学を続けて・・・
昨年の春に行ったナポリ、カラヴァッジョの旅以来の疲れです。
週末にリハビリしたあと(笑)、日常生活に戻ります。
ミラノ日記はまだまだ続きますよ~

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私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪

これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。




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by mayumi-roma | 2018-01-28 06:25 | ミラノ

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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