ミケランジェロ最後の作品、未完の「ピエタ」@スフォルツェスコ城♪

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地下鉄M2線コルドゥシオ駅付近から見えるスフォルツェスコ城♪
すごいですね~
ミラノをつかさどっている感じです。
ここからお城までは、歩いても行ける距離ですが、わたくしはあまりにも歩き過ぎて疲れ果てているため、一駅だけれども、カイロリ駅まで地下鉄に乗ることにしました。



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着きました~
実は、わたくし、スフォルツェスコ城に入るのは初めてなのです~
昔、誰かに言われた「スフォルツェスコ城なんて大したことない」という言葉。
それを真に受けていたわたくしは、なんという大ばか者だったのでしょう!

あまりの壮大さに圧倒されます!
なるほど、ミラノはレネッサンス期には大都会であったことでしょう。
お城の巨大さは、同時期のフィレンツェやローマのものとは比較になりません。
あまりにも壮大なため、写真にはとても収まりきれません。

ああ、成功を求めてミラノにやってきたレオナルドは、やはり勇気があったのでしょうね。
小都市フィレンツェ(たとえ芸術の華は咲いていたにせよ)から大都会ミラノへ移住するって、あの時代では精神的にも大変なことだったでしょう!






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かつてはお堀に囲まれていた城壁とそのかどにある塔♪
全部で四つの塔がありますが、その一つに、ご存じレオナルド・ダ・ヴィンチが装飾した広間があるのです。
わたくしの翻訳本「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密」をお読みになった方は、知っていますね♪





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さぁ、入ります~





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内側に入ったところです。
わあ~、またまた広大な広場が~
ここは、コルティーレ・デッレ・アルミ(武器の中庭)と呼ばれています。





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そして、こちらが、ミラノ公の居城だったお城への入り口になります~
わたくしは、遠いルネッサンス時代のミラノ公ルドヴィーコ・イル・モーロとレオナルドの物語に思いを馳せながら、感慨深く、ここを歩きたかったのです。
ここをレオナルドも歩いたんですよ~
このお城で開催される数々の祝宴を演出し、お城の装飾もし、城壁の塔からは飛行実験さえも行ったのです!

この広場には、ミケランジェロ最後の作品、未完の「ロンダニーニのピエタ」を収めた美術館がありますので、まずはそちらから~





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こちらが、ロンダニーニのピエタ美術館入り口です♪
スフォルツェスコ城は、ここだけでなく、多くの美術館を有していますが、なんと入場料はわずか5ユーロで、すべての美術館に入ることができます。
信じられない太っ腹ぶりです~
他の美術館は、12~15ユーロの入場料を取りますからね。




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ミケランジェロ最後の作品、未完のピエタ像♪
一般的には、ロンダニーニのピエタと呼ばれています。

実物を観るのは初めてでしたが、予想以上に素晴らしい作品でした。
正直、これまで書籍の図版で見た時には、未完とはいえ、特に大きな印象もなく、まったく重要視していませんでした。
しかし、やはり、実物は違いますね・・
わたくしは、ここにミケランジェロの魂の叫びを聞いたような気がしました。

ヴァティカンのサンピエトロ寺院にあるピエタは、ミケランジェロ25歳の時の初めての作品で、それはそれは美しいものですが、こちら、晩年のピエタには、より深い精神性が込められています。
わたくしは、この彫刻こそ、ミケランジェロ彫刻の最高作品だと思います。
美の概念はそう単純なものではないのです。

ちなみに、これがロンダニーニのピエタと呼ばれる理由は・・・
1564年2月18日にローマでミケランジェロが亡くなった時に、この彫刻はローマの工房にあったのですが、その後ゆくえが分からなくなっていました。
それが、1807年に、ローマのコルソ通りにあったロンダニーニ公爵家に所蔵されていることが判明したのです。
それ以降、何度も所有者が変わりましたが、1952年にミラノ市が市民の募金とともに購入するに至りました。
現在の場所に展示されているのは、2015年の5月からです。





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ミケランジェロが、その生涯の最後に、10年以上をかけて制作に打ち込んだピエタの像は未完に終わりました。
聖母が立ったまま、我が子イエスの亡骸を腕に支える姿です。
これは、中世の図像学の構図にのっとったものなのです。




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イエスの横から見たところ~





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ななめうしろから見たところ~

いやぁ、謎ですね・・
なぜ10年かけても、この作品を完成させることができなかったのでしょう・・




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ミケランジェロの死後、甥のレオナルド・ブオナローティがダニエーレ・ダ・ヴォルテッラに依頼して作らせたミケランジェロの頭部のブロンズ像♪
そっくり~
って、本人を知っているわけではありませんが、肖像画で見たままなので・・

ミケランジェロは、天才だとは思いますが、わたくしの大好きなレオナルドやラファエッロを激しく憎み、それもおそらくはライバル心(妬み嫉み)がベースだと思われ、わたくしは、人間的に好きではないので、作品にもそれほど惹かれることはなかったのですが、この「ロンダニーニのピエタ」を観て、ちょっと見直したかもしれません。
それほどまでに素晴らしい作品でした♪

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by mayumi-roma | 2018-01-27 06:28 | ミラノ

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma