要塞都市ヴァレッタはイギリス風♪

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要塞都市ヴァレッタ♪
ヴァレッタはマルタ共和国の首都で町全体が世界遺産となっています。

この島独特の白い石を使っていることもあって、本当に独特の雰囲気があります。
この色はまったくの予想外でした。

ヴァレッタは、マルタ騎士団が統治していた時代、1565年のオスマントルコ軍との戦いの経験から、難攻不落の都市を造ることを目的に建設されました。

いずれローマに戻ったら、あらためてゆっくり記事にしたいと思いますが、今は時間的余裕がないので、できる範囲でとりあえず簡単にご紹介したいと思います。





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ヴァレッタの入り口すぐに自由の広場があります。
マルタ騎士団からフランス支配となり、その後イギリス支配。
第二次世界大戦後にマルタ共和国となります。
大戦中は、ドイツやイタリアからの爆撃を受けて貴重な建物も破壊されています。

右手に見えるのが国会議事堂。
イタリアの建築家レンツォ・ピアーノの設計です。
これは本当に素晴らしい♪
特に窓の部分が唸るようなデザインになっています。





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その先、同じく右手にもレンツォ・ピアーノ氏設計のシアターがあります。
これもまた、古代と近代と見事に調和させたデザインで、さすがイタリアが誇る建築家だけのことはあるなぁ・・と思いました♪





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イギリスの支配下にあったせいか、日本やイギリスと同じく、車は左側通行です。
公用語も英語です(地元のマルタ語もあります)。
イタリアから近いので、大勢のイタリアの中高生が夏休みの短期語学留学で訪れています。
わたくしのママ友も、お嬢ちゃんが中学生の時に1か月ほどヴァレッタに送ったことがありました。





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おまけに電気のソケットもイギリス式!
この件はまったく知らなかったので、「え~っ!携帯もパソコンも充電できない!」と焦りましたが、ホテル側がアダプターを貸してくれました(ホッ!)。





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聖ヨハネ通りの聖ヨハネ准司教座聖堂♪
こちらが本来の入り口ですが、現在、見学者のための順路の出口としているため、入り口は共和国通りにあります。




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こちらが入場口となっています。
入場料は10ユーロ!
高いな~と思いましたが、オーディオ・ガイドが自動的についてくるので、それならば妥当なお値段だと思いました。




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いや、もう、本当に素晴らしいの一言です♪
聖堂内自体もバロック芸術の宝庫で実に感動的でした。

そして・・・
付属のオラトリオ(祈祷所)にあるカラヴァッジョの絵は・・・
「聖ヨハネの斬首」と「聖ヒエロニムス」の2点がありますが・・・
特に、「聖ヨハネの斬首」は、その、あまりの素晴らしさに言葉も出ないほどでした。
絵というものは、展覧会で見るのもいいけれど、やはり、本来あるべき場所で見なければ、その本当の価値を知ることはできないと思いました。
まったく違います。

この絵を見るためだけにマルタ島を訪れる価値があります。
美術好きの方ならね。

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by mayumi-roma | 2017-08-04 07:26 | マルタ島

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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