カラヴァッジョ終焉の地、ポルト・エルコレ♪
2017年 07月 28日
オルベテッロから砂州の道路を渡って5分。
可愛らしい港町。
この地がカラヴァッジョの終焉地になります。
といっても、最近立てられたものですけど。
この場所から、頭蓋骨の一部が出て、DNA鑑定をしたところ、カラヴァッジョのものだという結果が出たのです。
そこで、このお墓を立てて、この中に遺骨のかけらが入っているわけです。
お墓の正面中央には、小さなガラスののぞき窓があって、そこから遺骨を見ることができるようになっていますが、日中は光の加減でまったく見ることができません。
夜でないとはっきりと見えないそうです。
この近所に住む親切なおじさんが教えてくれました。
フェニーリア海岸は、内陸とアルジェンタリオ岬を結ぶ3つの砂州のうちの一つで、この広大な砂州全体が自然公園になっています。
この海岸で、瀕死のカラヴァッジョが見つかったと言われています。
でも・・
この場所を探し出すのが大変でした~
何しろ海岸は延々と続く途方もないもので、広大な松林はまるで迷路のような複雑さで、方向感覚はなくすし、ともかく、いったいどのあたりにあるのかさえ見当がつきません。
海水浴に来ている多くのイタリア人は、誰もこの場所を知らず、地元の人を探して何度も何度も尋ねながら、ようやくここまでたどり着きました。
車は入れないので、何キロも歩きます。
それだけに、ここを見つけた時には、本当に感激しました。
写真で見た時には、大したことないと思っていた記念碑も、素晴らしいものに思えて来たから不思議なものですね。
諦めなくて、本当に良かった♪
私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪
これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。
by mayumi-roma
| 2017-07-28 18:25
| トスカーナいろいろ