海辺の家で人生を考える・・・

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土曜日は、夫のローマの親友の海辺のセカンドハウスに行ってきました。
ローマ近郊のポメッツィア♪
ウチから車で1時間弱の距離です。

ジャスミンの白い花♪
美しい香りがお庭に漂います。






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以前、このお友だちのこと、海辺の家のことをブログに書いたことがあるので、昔から読んでいらっしゃる方は覚えているかもしれませんが、3階建てのおウチは、バリ島のイメージのインテリアでまとめられています。

前回行ったのは、去年の10月。
彼が膵臓ガンから生還して元気になった時でした。
ただし、手術後の化学療法の副作用がひどく、心臓が弱まり、ペースメーカーを入れることになり、長期入院を余儀なくされ、さらに肺炎を起こして細菌が入り、一時はかなり危ないこともありました。
でも、すべて乗り越えて、去年の今頃は、趣味のウインドサーフィンも楽しんでいました。

ところが、再発してしまったのです。
膵臓の手術できない部分です。
前回の経験から体に優しい治療法がいいということで、日本とアメリカで使われている休眠療法で、電磁波温熱治療を併用して薬の投与を受けていたらしいのですが、電磁波温熱治療は保険外治療になり、1回320ユーロ、1か月に15回の投射で、ひと月およそ5000ユーロ(約60万円)かかるそうです。
お金はある人なので、その点は問題ないのですが、本人考えるところがあって、「ガン患者をお金儲けの手段にしているのではないか」と医者に信頼を持つことができなくなったそうです。
彼も医者です。

それで、今は単なる普通の薬を飲むだけにしたそうなのですが、奥さんや娘さんは、どんなにお金がかかっても、治療を続けてほしいと願っています。
日本とアメリカで広く使われているこの電磁波温熱治療法について、それが本当なのか、また、本当に有効であるのかを知りたいらしく、私の日本のお友だちのご主人でガン治療にかかわっているお医者様は多いので、聞いてあげることにしました。






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状況は聞いていたので、お友だち夫婦に会えるのは嬉しいけど、いったい、どんな言葉をかければいいのかと、行くのが少し憂鬱でしたが、本人には全然そんな悲惨さはありませんでした。

彼は、身の回りの物、父親の代から積もり積もる多くのものを、精査しながら処分しているそうです。
彼と話していて、人生について考えさせられました。

どんな人でも、この世に生きた形跡を残せます。
単純に、親から子、孫へと引き継がれるものもあるでしょう。
それだけではなく、その人のことを忘れず、時々思い出してくれる人がいるということも、立派な生きた証です。

ガンと何十年も共存している方は多いですし、ひと昔前のように、ガンになったら終わりというわけではありません。
でも、さまざまなドラマがあるのも事実です。
たまたま、小林真央さんの訃報が重なって、幼い子どもたちを残して逝った彼女の思いを考えると本当に無念だっただろうなと思います。
また、私の友人にも大学生だった娘さんを末期ガンで亡くされた方がいて、逆縁というのもまた本当に辛いことだと思います。
友人は「娘は、この世に何の形跡も残せなかった」と著作に書かれていたことがありましたが、それは違うと思うのです。
私は、今でも彼女のことを思い出します。
それは、この世に彼女が生きた形跡を残したということなのです。
まぁ、逆縁を経験した親御さんにとっては、何の慰めにもならないでしょうけど。





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夫の親友は、自分のガン体験記を精神科医としての観点から書くという本を出版することが決まったそうで、喜んでいました。
自分の生きた形跡を本という形で残すということは、実に意義深いことだと思います。
そういう意味では、私も、翻訳という形ではあるけど、本を出版できて、またこれからも出版できることは、本当によかったと思います。
でも、いつかは自分で本を書きたいな♪
今は、そのための修行です(笑)。
毎日を大切にしなきゃと、あらためて心に刻んだ週末でした。

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by mayumi-roma | 2017-06-25 20:02 | お呼ばれ&自宅でお食事

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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