ブリュッセルですが、入国審査でトラブル・・

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ブリュッセルに着きましたが、また入国審査でトラブルがありました。
これまでブリュッセルでは経験したことはなかったのですが、入国の係官が若いお兄ちゃんだったから経験不足だったのでしょうか!?

要するに、イタリア人と結婚して所有している永久滞在許可証が紙だという点に、「???」となったようです(毎度のことです)。
「カードを見せて」と言われて、「私は、滞在許可証の更新をしなければいけない移民ではないからカードではなく、イタリア人と結婚して永久滞在許可証を持っているの紙の滞在許可証なのです。これは、ヨーロッパの他の国では問題かもしれないけど、イタリアではこういう決まりです」というと、例のごとくどこかに電話をかけ始めて、どこかから別の係官が来て、別室に連れていかれました。
そこには、見るからに入国に問題がありそうな有色人種たちばかりがいて、皆さん、私が入ってくるのを見て、とても驚いていました。

そうよ、私は日本人なのよ。
しかも、永久滞在許可証を持っているのよ。
なのに、どうしてこんな扱いを受けなければならないの?

悲しいかな、もう既に慣れてしまっているので、特に怒りも感じませんが、ちゃんと人を見てほしい!
ヨーロッパって、結局は、EU統一で加盟国の人間には国境がなく開かれているけど、そして、移民や難民に対していつも偉そうに人道主義者のような顔をしているけど、しょせんは、人種差別主義なんだと思います。
全然、グローバル社会じゃない!
トランプのことをあ~だこ~だ言う資格なんてない!

EU統一してなかった時のほうが、ヨーロッパへの入国は全然スムーズでした。
EUの人にはEU統一ってメリットがあって大切なのかもしれないけど、私にはいらない!
やっぱり、わたくし、怒っていますね。
でも、怒っているというよりは、憤りと疎外感です。
普段、ヨーロッパで自分が外国人であることを意識することはありませんが、こういう時に思い知らされます。
ここでは、私は外国人、エイリアンなんです。

もちろん、一番問題なのは、イタリアが、EU基準のカード式の滞在許可証を、なぜかイタリア人と結婚して永久滞在許可証を所有している人には発行しないという不思議な問題が根底にあるのですけど。

カオス状態にあるヨーロッパに暮らすことが本当にイヤになります。
15分くらい待たされただけでしたし、イヤなことを言われたわけでもありませんが、こういう経験をするということ自体にうんざりです。

イタリア在住者が問題なく入国や出国できるのは、EUの中ではイタリアからの直行便だけです。
それが分かっているので、本来ならアリタリアを使うべきなのかもしれません。
でも、かつてアリタリアで酷い目に遭って以来、二度と使わないことに決めているのです。
ANAかJAL、ローマから直行便、飛ばしてくれないかな~
とにかく、今は、早くイタリアに入りたい。


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by mayumi-roma | 2017-02-10 01:03 | 日本2017年お正月・秋・冬

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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