激混みのヴァティカン博物館♪

激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01384469.jpg
ヴァティカン、サン・ピエトロ大聖堂♪






激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01522206.jpg
慈しみの聖年なので、聖なる扉が開いてます。
この扉をくぐるのは、今年、2度目♪
2000年の聖年の時もカウントすると、3度目~
これで、私のこれまでの罪は帳消しになったかしら!?






激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01510209.jpg
世界一の規模を誇るサン・ピエトロ大聖堂ですから、その壮大さは感覚が麻痺してしまうほど・・
ものすごい人だけど、さすがにここまで大きいと、そんなに混んでいるようには見えません。

でも~
写真奥のベルニーニのバルダッキーノ(大天蓋)の前や、ミケランジェロのピエタ像の前、要するに見所の前は、満員列車並みの人、人、人!
よく見えないし、ましてや人が入らないように写真を撮るのは至難の技!
時間がかかります~







激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01440979.jpg
言わずと知れたミケランジェロのピエタ像♪
これは、やはり素晴らしいですね♪

人それぞれ好みがあると思います。
そういうわけで、私は、時代は違うけれど、彫刻はベルニーニ派なのです。
ミケランジェロの彫刻はあまり好みでないのです。
ですが~
この彫刻は、彼の他の彫刻作品とは異質だと思います。
若かったからなのかどうかは分かりませんが(25歳の時の作品)、力強さより繊細さを感じます。
だから、好きなのです~






激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01271610.jpg
記事では順序が逆になりましたが、サン・ピエトロ大聖堂に行く前に、ヴァティカン博物館に行きました。

システィーナ礼拝堂から出口と書いたほうに進まず、もう一つの出口に降りると大聖堂に直接入れますから、いちいち博物館を出て遠回りをして大聖堂に行って再び並ぶという無駄なことをしなくて済むので、時間のロスがなくなるからです。

しかし、ヴァティカン博物館の混み具合は普通じゃありませんでした!
芋の子を洗うような状態!
日本人はほとんどいないように思いましたが、各国からの団体客、個人客・・
すごかった~
10月もまだハイシーズンなのでしょうね・・
11月になったら少なくなるかな!?

システィーナ礼拝堂も、とてもゆっくり鑑賞なんてしてられない感じでした。
ヴァティカンの警備員、いったい何様?と思いますが、「立ち止まるな、早く出ろ」と追い立てること、追い立てること!
この博物館に来る人は、これを見るために来ているのですよ~~

ゆっくり座って見たいから、端っこにある僅かな座席が空くのを待って、座りました。
これも忍耐~
座ってゆっくり見たいのは誰もが同じ。
ぼやぼやしていると、いち早く他の人に席を取られてしまいます。
そういうわけで、やっぱり時間がかかってしまうのです。
ミケランジェロの好き嫌いは別にしても、システィーナ礼拝堂、天井画の「天地創造」と祭壇画の「最後の審判」は、人間技とは思えない比類なきものですからね~
ゆっくり見たいです♪

私は、天地創造のほうが好き♪
特に「アダムの創造」♪

キリストの物語のサイクル画の一つ、ルカ・シニョレッリの「最後の晩餐」もしっかり見て、ユダの肩に描かかれた小さな悪魔(←中世的で少し笑えます)もチェックしてきました(翻訳したレオナルド本に出てくるので)。







激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01283938.jpg
ラファエッロの間は、最も美しい「署名の間」が、囲いで閉じられていて、ほとんど見ることができません。
お隣の「火災の間」から、こんな風に「アテネの学堂」が見れるだけです。
これもまた、私が翻訳したレオナルド本に出てくるので、プラトンとして描かれたレオナルドの姿に挨拶できてよかったで~す♪






激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_01300661.jpg

「荒野の聖ヒエロニムス」By レオナルド・ダ・ヴィンチ♪

絵画館にももちろん行きました。一番最初に~
システィーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂に出るため、先に見ておかないと、後では行けませんから。

この作品は、一目見て分かる通り、未完です。
レオナルドに未完の作品が多いのは、完璧主義者だったからだと言われますが、これは少し違います。
レオナルドは、当時の慣習を守ることをせず、(当時の人々にとっては)理解不可能な革新的な絵を描くことが多かったので、注文主に下絵を見せる段階で作品を拒否されることが多かったからです。

この絵にまつわるストーリを知っているか知らないかでは、絵の見方が変わってきますから、是非、私の翻訳した本で予習してから、ヴァティカン博物館に行かれて下さいね(笑)♪

私の翻訳本~♪
初版の在庫が少なくなってきました。お買い求めはお早めに♪
激混みのヴァティカン博物館♪_c0206352_20582947.jpg
7月22日に、私が翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)が発売となりました。
これまでにないタイプの画期的な美術エッセーです。
知識がなくても読めます。
けれども、美術愛好家にも読みごたえのあるものとなっています。
孤高の天才ではなく、人間レオナルドの真の姿が描かれています。

全国の書店でお求め頂けますが、アマゾンや楽天からも購入することが出来ます。
初版の在庫が少なくなってきました。
早く買ったほうがいいですよ~(だって、初版本って貴重だというじゃないですか!)
アマゾンはこちらから~♪

2つのブログランキングに参加しています。
1日1クリックがランキングに反映する仕組みです。
2つともクリックしてもらえると、嬉しいな♪
応援してね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ


by mayumi-roma | 2016-10-06 05:25 | ローマの美術散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


by mayumi-roma