シンプルが美しい中世の聖堂、サンタ・サビーナ♪
2014年 12月 05日
ローマは、今日も大雨でした~
いつになったら、この酷いお天気、終わるのでしょう!?
もう、うんざりなんですけど~~
こんな悪天候の中、私はアベンティーノの丘へ・・(泣)
通っている美術史の学校の実地検証だったのです。
18世紀の版画家兼建築家ピラネージの建築と建築学の実物を見るためです。
日本の皆さまはピラネージのことをご存知ない方が多いと思います。
ですので、中世の聖堂の多いアベンティーノの丘ということで、本日は、私の大好きなサンタ・サビーナ聖堂をご紹介します♪
サンタ・サビーナ聖堂には聖堂の正面というものがありません。
これは、聖堂付属のオレンジの庭園から聖堂を見たところです。
聖堂の内部~
なんにもない・・
このシンプルさがたまりません・・
より深い聖性を感じます。
サンタ・サビーナ聖堂が建立されたのは、紀元422年から432年!
外観は、ほぼ当時のままに残っていますが、内部はバロック時代にボロミーニ他の建築家によって改修工事がされました。
それを、20世紀になってから、全て取り除き、本来の中世の姿に戻したのでした。
そのおかげで、中世初期の、なんとも言えない聖なる空気が漂う素晴らしい空間を感じることが出来ます。
ただ、後陣のモザイクは損傷してしまったので、マニエリスムの画家・タデオ・ズッカリが、同じ図柄でフレスコ画を描いています。
中世そのままに残るエレメント・・
エレガントなルネサンスもゴテゴテのバロックも、私は大好きですが、このシンプル極まりない中世の聖堂建築は、それだけで心が動かされます・・
何にもないことが、こんなに美しいなんて!
う~ん、「この時代やこのスタイルが一番好き!」って言えない困った私です~~
何が一番好きかを、自分の中で決めたいのに~~!!
一瞬ですが、空に晴れ間が広がって、綺麗な虹が~~♪
何か、いいことあるかしら!?
by mayumi-roma
| 2014-12-05 07:10
| ローマの美術・歴史散歩