オルヴィエートの地下都市散策♪

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オルヴィエートの大聖堂の前に、「オルヴィエート・アンダーグラウンド・ツアー」という、オルヴィエートの地下都市見学ツアーのオフィスがあります。
ガイドツアーですが、参加料一人6ユーロ♪
これに行かない訳にはいきません!
所要時間は、1時間弱です。
あ、ちなみに、これはプライベートでオルヴィエートに行った時のことです。









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ここから地下都市へ向かいます。
この地下都市は、1960年の土砂崩れの際に偶然発見されたそうです。
地元のイタリア人ガイドさんが、お庭の門の鍵を開けてから案内して下さいますので、個人的な見学は出来ません。
ガイドツアーに参加しなければ入ることは出来ません。
ローマのカタコンベと同じで、地下都市は迷宮となっていますので・・









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ここが、3000年の歴史を持つ地下都市への入口です。
まず、ここでオルヴィエートの地理的・地層学的説明を受けます。






c0206352_537175.jpgこの説明を受けて、断崖絶壁の丘の町、チヴィタ・ディ・バニョレッジョやオルヴィエートが、どうして出来たのかという謎が解けました~

オルヴィエートはチヴィタより規模が大きいので、写真からはよく分からないかもしれませんが、物凄い断崖絶壁で、自然が生んだ要塞都市なのです。
この辺り、太古は海だったそうで、その後、凝灰岩の地層が生まれ、それが、さらに侵食されて丘になったのだそう・・

そして、今でも地震が多く、断崖絶壁の端っこの部分は崩れ落ちているそうです。
怖い!
ただ、チヴィタ・ディ・バニョレッジョと違って、オルヴィエートの町は完全に体制を整えているため、全ての事態に即応出来るそうなんだとか・・









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地下都市には、人が住んでいた訳ではなく、単に仕事場として利用していたそうです。
ここは、オリーブオイルを造る場所。
どうして地下なのか?
それは、年間を通して気温が17度から18度なので、保存に適していたからです。

丸い石の上に、穴のあいた大きな丸い石を乗せて、棒をくっつけて、ロバに引かせてオリーブの実を潰していたそうです。
これは、チヴィタ・ディ・バニョレッジョにもエトルリア時代の同じものがあります~

でも、面白いのは、中世に入ると、オリーブオイルは食用としては用いられなかったそうなんです。
主にランプの灯用に使われ、あとは、丘の町の断崖絶壁を登ってくる敵に上からオイルをぶっかけて下に落とす武器として使われたのだそうで・・
まぁ、知らないことだらけでした~










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イタリア人のガイドさんは、洞窟という言葉を使っていましたが、洞窟どころではなく、とんでもない広いスペースが奥へ奥へと続いています。









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でも、穴を掘るのは比較的簡単だったそうです。
凝灰岩はとても柔らかいのです。
確かに手で触れただけで、ボロボロと土が落ちてきます。
侵食されやすいのも分かります~









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どこまで深く掘り下げられているのか全く分からないエトルリア時代の井戸。
掘り下げる際の人夫さんに酸素を送るために、テラコッタの長いパイプを利用していたそうです。

そして、この水こそが、紀元前9世紀のエトルリア人がオルヴィエートに地下都市を作った最大の理由だったのです。
凝灰岩は水を弾く性質があるため、オルヴィエートには水不足に苦しんだそうで、そのため、凝灰岩の地層の下にたまった水を汲み上げるために井戸を掘ったというのです。

現在でも、下を掘り下げる調査は行われていないそうで、果たしてエトルリア人が、この井戸を通して水を得ていたのかは、謎のままなのだそうです。
何故なら、紀元前2世紀の古代ローマ人の侵略と征服により、町は完全に破壊され、全ての人々も殺戮され、文献も全部焼き払われてしまったため、それ以前のことは何も分からないのだそうです。
さらに、それ以降も、古代ローマの支配が終わるまでの約700年間は、一切の記録が残っていない謎の時代なのだそうです。

あ~あ、なんだかな~
こんな話を聞くと、ローマ帝国が全然偉大に思えなくなってしまうな~
結局、野蛮な侵略戦争を繰り返していただけってことですよね。
だったら、納得!
ローマ帝国が滅亡したのも理解出来る・・
自業自得!
その時代の強き者に征服される世の中だったのなら、ローマが永遠であるわけがないのです。









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そして、この穴だらけの壁面!
いったい何だと思いますか?

なんと!
ここで食用のハトを飼育していたのです。
何故、美味しいニワトリでなく、ハトなのか!?
それは、ハトに帰巣本能があるためです。
外に向かっていくつも大きな穴が空いていますから、自由に表に出ることが出来たハトたちには、ここを寝床にして子作りに励んでもらったということです。
で、孵ったヒナが生後10日から2週間くらいに成長した頃がお肉も柔らかく旬な食べ頃だったそうです。
あ~、私はハトなんて、絶対に食べられない~~!!
もちろん、現在でもイタリア人はハトを食べますよ~








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幾つものハトの飼育部屋があり、果てしなく続いています。
貴重なたんぱく源だったのでしょうね・・








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この下にも幾層にも渡って、ハトの飼育部屋はありましたが、地震で町の端っこが崩れ落ちてしまったので、下の層に行くには、もはや断崖絶壁にロープを伸ばして外から行くしか方法がなく、従って、未調査のままだそうです。









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ここもハトの飼育部屋です~

いやぁ、もう本当にオルヴィエートの地下都市は凄いです。
近年に発見されただけあって、昔のままがそのまま保存されていますが、謎の部分も多いとのこと。
地元のイタリア人のガイドさんって、物凄い知識があるので、ホント、勉強になりました~

このツアー参加者は、私とイタリア人カップルだけだったのですが、ツアー料金わずか6ユーロで、イタリア人ガイドさんの説明を聞きながら、地下都市見学が出来るなんてウソみたい!
ローマからの日帰りツアーでは、ここまで見る時間的余裕はありませんから、オルヴィエートにゆっくり滞在される方は、言葉の問題はあったとしても、必見ですよ~

このアンダーグラウンド・ツアーで見れるのは、長い洞窟の2つだけですが、こういう洞窟が1200も、クモの巣のようにオルヴィエートの町全体に広がっているのだそうです。

この地下都市。
その昔オルヴィエートの病院に2年ほど勤務していた夫も知りませんでした~
まったく~
イタリア人よりイタリアに詳しくなりつつある私!(笑)


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by mayumi-roma | 2012-10-22 04:42 | オルヴィエート

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする翻訳家、上野真弓の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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