真実の口の広場♪
2012年 07月 23日
ローマ、真実の口の広場です♪
この辺りは、ローマでも最も古い歴史のある地区です。
その昔は、ヘラクレス(ローマ版ヘラクレスのエルコレです)の聖地として栄え、古代ローマ時代には巨大食品市場があったところです。
サンタ・マリア・コスメディン教会♪
その広場に位置するこちらの教会の建立は8世紀末にさかのぼります。
その後、増改築が繰り返されましたが、中世初期の教会建築としてはかなり良い状態で残っています。
この教会の前には、朝から夕方までいつも長い行列が出来ています。
何故かな~!?
この広場の名前から、もうお分かりだと思いますが、映画「ローマの休日」で有名になった「真実の口」があるからです♪
「真実の口」があるのは、教会の柱廊式玄関部分です。
こんな風に教会の外から内側にかけて並んで順番が来るのを待ちます。
そして、自分の前の人が写真を撮ってもらう頃、「寄付50セント」と書かれた箱に一人につき50セント入れます。
箱のそばには係のお兄ちゃんが立っていますので、入れないわけにはいきません(笑)。
そして、自分の番になったところで、椅子に座った写真を撮る係のおじさんにカメラを渡してパチリ!
2回ほどシャッターを押してくれます。
真実の口~♪
映画「ローマの休日」で有名になって以来、訪れる人がたくさん!
嘘をついた者が、その手を「真実の口」の中に入れると抜けなくなるという伝説があるとか何とか・・
映画の中でのヘップバーン、可愛いかったですね♪
手が抜けないふりをするグレゴリー・ペックを心配する顔、冗談だと分かった時の安堵感を「もう、バカ、バカ~!」みたいな仕草で可愛く演じる姿。
可憐な女性でしたね♪
ちなみに、この「真実の口」は、古代ローマ時代の下水道のマンホールのフタだったと言われています。
今でこそ、こんなイタリアですが、2000年も昔の古代ローマ時代に、ローマでは既に上下水道が完備していたんです。
教会の内部です。
ビザンチン様式が色濃く残っています。
8世紀末にローマ法王ハドリアヌス1世が古代ローマ時代の市場の建物を利用して建立したため、古い遺跡がそのまま教会内部に残っていることも驚異です。
写真に見られる柱は古代ローマ時代のもの。
右下の写真は、それよりももっと古い時代のヘラクレスの神殿にあった大きな凝灰岩の塊をそのまま埋め込んでクリプタに使ったものです。
クリプタには、聖ヴァレンチーノ(ヴァレンタインデイの元になった聖人)の薔薇で飾られた頭蓋骨も収められています。
教会のお土産コーナーには、真実の口の形をした様々なスーベニアーが!(笑)
どこの国も考えることは同じですね・・
by mayumi-roma
| 2012-07-23 22:00
| ローマの美術・歴史散歩