イタリアは男尊女卑の国!
2011年 10月 02日
ポンテ・ミルヴィオ広場♪
相変わらずのひどい渋滞・・
「MONDI」(モンディ)
ローマで一番美味しいケーキ屋さん♪
上記の広場近くにあります。
以前に何度も紹介してますが、とても大きなお店です。
ケーキだけでなく、オリジナルチョコレートやジェラートももちろんありますし、ランチタイムにはイタリアンなお食事も楽しめます♪
ローマで一番日本人好みのケーキを作るところです(笑)
甘過ぎないんです・・
でも、今日、ここへ来たのは、ケーキを買うためではありません。
日本からいらっしゃった知人とお茶をするためでした♪
いやぁ、盛り上がりましたね~
もっぱらイタリアの悪口で!(笑)
知人は、日本の大学でジェンダー学を研究しているのですが、4ヶ国語を操る才媛です。
ジェンダーとは、社会的性差を考える社会学のことです。
イタリアは一応先進国なのに、その分野の研究をしている人はあまりいません。というより、ジェンダー学を学ぶ場所がほとんどないと言ったほうが正しいでしょうか!?
だって、そんなもの必要ありませんから~
意外に思うかもしれませんが、イタリアは男尊女卑の国なのです。
レディファーストという習慣に惑わされていけません。
それは日常生活の単なる習慣で、女性に優しく接するけれど、女性をリスペクトしているわけではないのです。
これは、イタリアで実際に暮らしたことのある人で、しかもイタリア人社会の中で生きてないと、なかなか実感としては理解できないことなので、分かってもらうことが大変難しいのですが、イタリア人は、「女はこうあるべきだ、男はこうあるべきだ」という概念がDNAの中にしっかり組み込まれているため、他の国以上に、男も女もその役割の中で生きているのです。
女性は常に男性を意識し、男性の気にいるように一生懸命尽くす。
男性に媚を売るとも言いますが。
女性の社会進出率は高く、仕事を持つ女性が多いイタリアですが、それとこれとは全く関係なく、男性なしでは生きていけないのです。そういう点では、日本の女性のほうが、たとえ主婦であっても、精神的にはよっぽど自立していて自由であるように思います。それに、実はとってもリスペクトされています~
もちろん、これはあくまで一般論ですから、全員が全員という話ではありません。
イタリアにもフェミニストの尖峰みたいな人はいますし、海外で学んだ人、外国暮らしが長かった人、外国人を伴侶に選ぶ人たちは、大抵は一人の人間として自立した方が多いようです。
(我が家も幸い男尊女卑ではありません、彼の実家はそうですけどね)
だけど、一般的には・・
イタリアのTVを見れば一目瞭然だと思います。
世界広しと言えども、ここまで低俗な番組が多いのはイタリアだけです。
どこが低俗かって・・
番組といったい何の関係があるのか本当に理解に苦しむのですが、大抵のTV番組には、必ず裸同然の女性がマスコットとして画面に登場しているのです。
裸同然というのは、最小限のビキニを身に付けた女性たちのことです。
さすが、ポルノディーヴォが首相の国だけのことはあります。
女性であることを武器に就職活動をする女性が多いのもイタリアの特徴かもしれません。
まぁ、実質失業率20%の大変な時代ですからね~
しかも、コネなしでは仕事を手に入れることが出来ないお国柄ですから~
私は別にフェミニストではないので、イタリア女性が媚を売ろうと何をしようと、それは彼女たちの自由だと思っていますし、私自身は、自分が心地良く暮らすことが一番(人には迷惑をかけないで)という信条で生きていますので、○○主義とかは持っていません。
でも、知識としてジェンダー学を頭にいれておくと面白いですよ。
「お笑いジェンダー論」
この本、面白いです~
10年前に東大の助教授(今は教授になっているかしら?)が出した本ですが、一般向けに笑いながら読めるように分かりやすく書かれた本です。
私的には、フェミニズムをふりかざす女性教授よりも、フェミニズムを研究する男性教授の書いたもののほうが論理的には的を得ていると思います。
女性は、やはり、自分たちの性のことになると感情論が先立つような気がするからです。
私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)も、あわせてよろしく♪
これまでにないタイプの画期的な本で、レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。
by mayumi-roma
| 2011-10-02 06:27
| ひとりごと、考えること