旅立ち・・

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7月15日、息子が日本へ旅立ちました。
空港へのハイヤーが来る1時間前、卒業したばかりの高校の仲良しグループの子どもたちが、ウチに来てくれました。

はっきり言って、高校卒業の国家統一試験が終わって以来、毎日一緒に遊んでいた仲間なので、何でここまで別れを惜しむのか、ちょっと大げさではないの!?と、私は思っていたのですが・・

でも、お友だちっていいものですね。
大きなアルバムをプレゼントしてくれました。
中には、一緒に過ごした日々の思い出の写真が貼り付けられていました。

息子は、かなり感動していた様子・・

さて、私がいない1週間、一人で東京での生活、大丈夫かなぁ!?






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ローマ・フュミチーノ空港

空港までハイヤーを使うのには、訳があります。
タクシーよりずっと安い料金で、時間に正確に来てくれるからです。

私がなぜ送らないかって!?
実は、先月20日過ぎに、私の車、廃車にしたのです。
どうして、また~!?って思われるでしょうが・・

長い長い話なんです。
私の車はFIAT600、黒でした。
綺麗に使っていたから見かけは新しかったし、走行距離だって、買い物や送り迎えに使う程度だったから、ものすご~く少なかったんですが・・

とにかく、昨年暮れあたりから、ひどい故障を起こすようになって、煙がもくもく・・
その度に、巨額の修理代がかかって、また、今回で4度目。
ちょうど7月1日で保険も切り替えだったし、私は、5ヶ月ほど日本へ帰国予定なので、いっそ廃車にして、イタリアに戻ってきたら新しい車を買おうということになりました。

皆さん、FIATだけは買わないほうがいいですよ~
日本車に限ります!


しかし、ここ1ヶ月あまりの車がない生活は大変でした。
スーパーにも行けない。
用事があって出かける時も、いつまで待っても全然来ないバスを利用しなければならない。
しかも、ものすご~く暑い!

書類のことで通っていた学校に行くと、事務の人には怒られるし、罵倒されるし、無視されるし・・
正直、学校に行く前は気が重く、不眠症、食欲不振になっていました。

学校の事務員として働いている以上、私に文句を言ったり、意地悪をする前に、仕事をしなさい!仕事をする人間としてのプライドを持って、相手に接しなさい!と思うのですが・・
所詮、イタリア人。
人間的にレベルが低いです。

でもね~、日本の大学も異常ですよ。
要求する書類の山!
こちらの高校がヘキヘキしてしまうのも分からないでもない・・

しかもね、大使館が出来ないと言ったものに関しては、どこの大学もひれふしてしまって、「では、結構です」とすんなり納得するのに、こちらの学校が「そんな書類は存在しないから作りようがない」と説明しても、「作ってもらってください。でないと出願を受け付けません」の一点張り。←これは2校だけね。

これって、いったい何なんでしょう!?

外務省が一番偉くて、二番目に偉いのが大学なんでしょうか!?
「虚偽の書類を提出したことが判明したら出願を取り消します」といってるくせに、こちらの学校に存在しないものを作れって要求することは、虚偽の書類を作れということと同じじゃないですか!?

なんだか、今回、いろいろ動いてみて、私、ものすごく傷ついてしまった・・
イタリアサイドにもがっかりしたり、大使館にも日本の大学にもがっかりしました。

あ、日本大使館は、翻訳証明作ってくれないんですよ。
日本の公的書類をイタリア語にした翻訳証明しかしないんですって。
逆のパターンは、彼らのお仕事じゃないんですって!

イタリアも日本も大嫌いになっちゃった!
どちらも、基本、融通がきかない・・

そんな中で本当に親切な大学もあって、高感度がグーンと上がりましたが、
何が大切かって、やっぱり、人間性と対応ですよね。
そういう基本的なことを忘れている人間が、最近あまりにも多いような気がします・・


息子の旅立ちの話から、すっかり愚痴になってしまいました。
いや、ほんと、私、心身ともにくたびれ果てているんです・・




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by mayumi-roma | 2010-07-16 08:20 | 息子・私・家族のこと

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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