聖天使城♪たまには観光客気分で・・(1)

火曜日に仲良しのお友だちと聖天使城に上ってきました~♪
私がここに上るのは、たぶん何十年ぶりかです。
ラッキーなことに、聖天使橋の真ん前に車を止めることが出来ました。



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橋を渡ってお城へ向かいます♪
この聖天使橋も、大好きな天使の彫刻で飾られています。
17世紀後半、法王クレメンテ9世の命を受け、ベルニーニがデザインし、彼のお弟子さんたちが作り上げた作品です。




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全部で10体ありますが、写真を全部UPしていると大変なことになってしまうので、私が、最も表情の優しい天使を1つだけ選びました。
矢を持つ天使像です。
ブルーノ・グイディ作。





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聖天使城の土台の部分です。
もともとは紀元135年から、ローマ帝国のハドリアヌス帝とその後継者のお墓として建てられ始めたものですから、本当にしっかりしています。古代ローマの建築の水準の高さが分かりますね。





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ハドリアヌス帝のお墓として存在していた頃の様子を表した模型です。この形でお墓としての役割を果たしていたのは、紀元403年くらいまでのことだそうです。





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土台の部分から見上げる聖天使城♪

聖天使城という名前とは裏腹に、数々の権謀術数がうずまいた所です。

円形のお墓の上部に建物が作られ、城壁も作られ、改造に改造を重ねて、城塞として使われたり、一大事には法王の避難場所としても使われ、また逆に牢獄としても使われました。

さらに、オペラ「トスカ」の第3幕の舞台でもあり、恋人マリオをここで処刑されたトスカ姫が、テヴェレ河に身を投げる場面もありますね。

聖天使城という名前は、6世紀にローマにペストが流行った際、このお城の上に、
剣で悪疫を打ち払う天使の姿が見られたことに由来しています。





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要塞としては完璧だった聖天使城、高い城壁に守られていたので、
どこから攻められても落ちなかったと言います。





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ここに大砲台があったんですね~





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ここには見張り役の兵隊が詰めていたんでしょう・・





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お城の内部は、最初はこんな感じのところを歩いて行きますが、そのうち、勾配の厳しい階段になります。





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3階、天使の中庭です♪
このアルカンジェロ(大天使)の彫刻は・・
ちょっとアルカイックな顔つきですね♪





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4階の一番外側の部分。
屋根つき回廊部分です♪
海外からの修学旅行生がたくさんいました。
フランス人でした~





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同じく4階の屋根のない回廊部分♪
BARになっています♪
こちら、屋根はないものの、藤棚が作られているので、夏は葉っぱが優しい木陰を作ってくれると思います♪





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ここのBARは素敵ですよ♪
窓(かつての監視窓!?)際に座れば、この通り♪
サンピエトロ寺院が見渡せます♪


では、続きはまた明日♪



by mayumi-roma | 2010-03-25 08:19 | ローマの美術・歴史散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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