三遊亭竜楽さんの落語♪



11月4日、ローマの日本文化会館で三遊亭竜楽さんの落語の講演会がありました♪
去年に続いてのイタリアツアーです♪
イタリアのあとはフランスで7講演行うそうです・・



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会場の日本文化会館の入り口
ウチから近いので助かります・・



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なんと、竜楽さんはイタリア語で落語をやるのです♪



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観客のほとんどはイタリア人♪
今回は、ローマ大学でも講演したんですよ♪



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写真は、1番目の演目を行う前のご挨拶。だから羽織を召していらっしゃいます♪

1番目の演題は分かりませんが、大酒呑みの父と息子が禁酒の誓いをして、お互いにその誓いを
破ってしまうと内容。
イタリア語で見事やり遂げました♪
たぶん、訳してもらったものを暗記したのでしょうが、発音といい、言い回しといい、
堂々たるものでした♪
もちろん、イタリア人も大笑いしていました。




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休憩の後に、落語を通した日本文化というのをやって下さって、無知な私は本当に
勉強になりました。
羽織は、お客様への挨拶を正装で行うという意味があり、実際に落語をする時には
脱ぐんだそうです。
で、「日本では見えない部分でお洒落をする」という言葉、響きました・・
粋ですよね・・
写真は、羽織の裏側です。
大名行列の絵だそうです。こういう場合は、武士の話をすることが多いそうです。



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着物の袖の部分の裏側も大名行列に合わせてとってもシックです♪



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それに比べて、お弟子さんの羽織の裏は、浮世絵・・
こういう図柄の場合は、男と女の色っぽい話をするそうです。



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浮世絵の色っぽさに合わせて、着物の袖の部分の裏側はエロチックな赤!!



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毛筆の字の種類も色々教えて下さいました。
一番右が江戸文字で、左端がお相撲の時に使う文字だとか・・

他にも、家紋についてのお話が大変興味深くて・・
松は夫婦の象徴(松の葉は2つで対になっているから)
竹は男の象徴(上にどんどん伸びる竹のように仕事で成功を収める)
梅は女の象徴(説明なかったけど、なんとなく分かりますよね)
だから、結婚式で使われるのだそうですね。

恥ずかしながら、無知な私は何も知りませんでした・・

2つ目の演目は「ちりとてちん」
これは、さすがに日本語でやりましたが、事前にどんなお話なのか説明があったので、イタリア人にも受けていました~
恥ずかしながら、私、これまた、初めて「ちりとてちん」の意味を知りました・・
NHKの朝ドラは見てなかったので・・

落語というものを初めて経験した私なんですが、これは、やはり芸術ですね♪
長い修行年数が必要だということがよ~く分かります。
まず、声の通り具合いが素晴らしい。舞台俳優と同じですね。
そして、表情が素晴らしい。完全に演技者!役者さんと言えます。
けっこう感動してしまいました・・

おそらく、日本にいたら、一生見る機会はなかったかもしれません。
大げさでなく、こんな素晴らしい日本の伝統芸能に出会えて良かったと思います。
日本でもぜひ行ってみたいと思います・・


by mayumi-roma | 2009-11-05 07:23 | 映画・音楽・本・イベント

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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