カテゴリ:ローマの美術散歩( 278 )
カラッチの名画で見るギリシャ神話@ファルネーゼ宮殿♪


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16世紀のイタリア建築において、最も壮大で素晴らしい建築と言われているローマのファルネーゼ宮殿は、アレッサンドロ・ファルネーゼが枢機卿時代(のちの教皇パオロ3世)に建てたものです。

ローマのファルネーゼ宮殿、最大の見ものは、なんと言っても、「カラッチのギャラリー」です♪
修復後、ここ1年くらいは、週に3回(月・水・土)、予約制のガイドツアーが行なわれているとはいえ、午後のへんてこな時間帯なので、なかなか行くことができません。(ちなみに、見学申込のサイトはこちら。興味のある方はここをクリック

長年に渡って、このフレスコ画を見ることが夢だった私は、感無量でした。
1597年から1608年にかけて、アンニバレ・カラッチが制作しました。
ルネッサンス以降の1世紀半に渡るヨーロッパ絵画の革新の集大成とも言える傑作とされています。
題材は、古典♪
ギリシャ神話です。






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天井の真ん中にあるのは、バッカスとアリアンナ♪
ギリシャ神話のディオニュソスとアリアドネのことですが、ギリシャ神話はのちにローマ神話になっていますから、名前がギリシャ語からイタリア語(当時はラテン語)に変わったりしていて、ちょっとややこしいのです。

アリアドネはクレタ島のミノス王の娘。
生贄としてやってきたテーセウスに恋をして、結婚することを条件に迷宮のミノタウロス(半身が牛の怪物)を退治して脱出するための秘策を教えます。
迷宮の入り口に糸を結んで、それをたどれば無事に迷宮から出てこれるというわけです。
その後、二人はナクソス島へ渡りますが、そこで、ディオニュソス(葡萄酒と酩酊の神)が彼女に恋をして奪い取り、レムノス島で交わり子をなしたというお話です。
複雑~~
ですが、面白いです♪






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赤の大広間から入ってすぐの上にあるのは、ペルセウスとピネウス♪
ペルセウスが怪物を倒してアンドロメダと結婚しようとしたために、アンドロメダの婚約者ピネウスは陰謀を企てますが、ペルセウスにメドゥーサの首を見せられて、共謀者とともに石にされてしまいました。
その場面が描かれています。






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対をなすように、反対側に描かれているのが、ペルセウスとアンドロメダ♪
メドゥーサの首を持ったペルセウスが左端に見えます。








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ポリュペモスとアーキス♪

アーキスは牧神パンと河の神シュトマイトスの娘の間に生まれた子。
大変な美男子でニンフ(妖精)のガラテアと愛しあっていました。
しかし、ガラテアは、凶暴な一つ目の巨人ポリュペーモスからしつこく言い寄られており、ある時、二人が逢瀬しているところを巨人に見られてしまいます。
ガラテアは海に逃げましたが、アーキスはポリュペーモスが山から岩を投げて押しつぶされてしまいます。
この場面はちょうど石を投げるところです。
その後、可哀相なアーキスはシチリア島のエトナ山から流れる河になりました。





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対となる反対側~



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ポリュペモスとガラテア♪
結局、ガラテアはこの一つ目の巨人の子を産むことになってしまいます。






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一つ目の巨人、ポリュペモスの顔がどう描かれているのか、ズームで見てみましょう。
こんな感じですが、本来目のある部分にも目のくぼみが描かれていますね。






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ゼウスとヘラ(ローマ神話ではジョーヴェとジュノーネ)♪
神々の王とその妻。
ゼウスは好色で知られ、ヘラは嫉妬深いことで有名です。






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対になる絵は、愛と美の女神アフロディーテとアンキ―セス(ローマ神話ではヴィーナスとアンキーセ)♪

アフロディーテはアンキ―セスを見て恋の虜になってしまいます。
アンキ―セスは、女神と交わった男は精を失うと信じていたので、あまりにも美しい彼女を見て女神ではないかと疑い、アフロディーテは神の姿を隠します。
二人の間にはアイネイアスが生まれます。
ちなみに、アイネイアスはトロイヤ戦争におけるトロイア側の武将で、トロイア滅亡後、イタリア半島に逃れてローマ建国の祖となったということになっています。←こじつけっぽいですね。






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ヘラクレスとオムパレ(オンファールともいう)♪

この物語もローマ期以降、複雑に脚色されています。
神託によって奴隷となったヘラクレスをリュディアの女王オムパレが買い取って仕えさせましたが、彼女は横暴な女王で、ヘラクレスに女装をさせて糸つむぎの仕事をさせる始末でした。
けれども、彼女がヘラクレスの獅子の皮をまとってこん棒を持つと、こん棒の重さによろめいたのでした。
ある日、奇襲攻撃で女王の部下が殺されます。
ヘラクレスは獅子の皮をまとってこん棒を持って敵を帰討し、ヘラクレスとオムパレは結婚し、3人の子をなします。






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対になる絵は、セレネーとエンデュミオン♪

セレネーは月の女神で、エンデュミオンを愛し、ゼウスに願って彼に不老不死の永遠の眠りを与えました。
セレネーは、夢の中のエンデュミオンと交わり、50人の娘(暦月の女神たち)を産みました。






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こちらは、ギリシャ神話とは関係ないけど、私の好きな一部分です♪
一角獣と処女♪
一角獣は純潔の象徴で、この時代には実在する動物だと信じられていました。
ただし、処女でないと捕まえることができないと♪(笑)

他にも様々なギリシャ神話を題材とする絵がありましたが、この辺で♪


ギリシャ神話は複雑ですが、実に面白いストーリーがいっぱいです。
何か一つでも知っておくと、西洋絵画を見るのが楽しくなります♪
ここでは、ストーリーを端折って書いていますので、あしからず。


私の翻訳本~♪
初版の在庫が少なくなってきました。お買い求めはお早めに♪
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7月22日に、私が翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)が発売となりました。
これまでにないタイプの画期的な美術エッセーです。
知識がなくても読めます。
けれども、美術愛好家にも読みごたえのあるものとなっています。
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by mayumi-roma | 2016-10-04 05:16 | ローマの美術散歩
壮大なファルネーゼ宮殿@ローマ♪

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先週末にヨーロッパ文化遺産の日で無料一般公開されていたファルネーゼ宮殿♪
サンガッロ・イル・ジョヴァネの建築ですが、1546年にミケランジェロがファサード(正面)のデザインを変えています。
16世紀のイタリア建築において最も壮大で素晴らしい建築と言われています。


昨日の土曜日にあまりにも食べ過ぎて飲み過ぎてしまったので、本日、日曜日はデトックス・デイ♪
さすがに食欲なんてまったくないから、粗食、粗食、粗食!
白いご飯に梅干しとお海苔、お味噌汁~
美味しいなぁ、日本の味は♪

10月最初の日曜日なので、美術館が無料開放の日でもありましたが、さすがにお出かけする元気もなく、月曜日からはハードスケジュールが待っているので、今日は読書して、のんびり過ごしていました♪


それでは、なかなか見ることのできないファルネーゼ宮殿の記事をアップします♪





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この建物の入り口に立った時から、その壮大さには目を見張るばかりでした。





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外からは見えませんが、中庭を囲む真四角の建物です。
奥にはお庭がチラッと見えます。





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真四角の建物の中庭に面した部分は、大きな廊下となっています。
コンテンポラリー・デザインのイスやソファが特別展示されていました。





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ヘラクレスの大広間~♪

ファルネーゼ家のヘラクレス像(古代ギリシャのグリコンが制作したブロンズ像をコピーしたもの)が飾られていることから、こう呼ばれます。

天井の高さが18メートルもあって、あまりの壮大さに言葉を失ってしまいます。
これは、ミケランジェロの改修工事で2階と3階の間をぶち抜いて繋げているからです。

この広間には、ヴァチカン宮殿のヘリオドロスの間にラファエッロが描いた「ボルゴの火災」と「大教皇レオとアッティラの会談」の図柄をゴブラン織りにした緞帳が飾られていますが、絵の中にラファエッロが描いていた当時の教皇レオ10世の肖像をファルネーゼ家の教皇パオロ3世のものに変えています。






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続いて、フランス大使の執務室です♪
こんな宮殿を大使館に使って、こんな歴史あるお部屋で執務を行なうなんて・・
フランスはやはり大国なのですね・・
戦勝国はすごいな・・






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同じく、フランス大使の執務室♪

壁のフレスコ画は、16世紀半ばのマニエリスムの画家、ズッカリ兄弟です。
マニエリスムとは、ルネッサンス様式を真似ながらどこか一部を大げさなくらいに強調するという手法を取るもので、ルネッサンスとバロックの間に位置します。
ファルネーゼ宮殿は、ローマ郊外のカプラローラにも別邸としてもう一つありますが、そちらも壮大な宮殿で、壁を飾るフレスコ画には、同じズッカリ兄弟のものもあります。
カプラローラのファルネーゼ宮殿については、過去記事に書いていますので、こちらからどうぞ♪




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次のお部屋は、グロテスク模様とポンペイ様式風で描かれたロマンティックな主題のフレスコ画で飾られています。
グロテスクとは、古代ローマを起源とする(ネロ帝の宮殿、ドムス・アウレアに描かれてあった)異様な人物や動植物に曲線模様をあしらった美術様式で、ラファエッロが最初に取り入れています。






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こちらのお部屋には、ドメニキーノのフレスコ画を一部保存して飾っています。






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数ある広間を省略して。こちらは白の広間♪
別名、クリスティーナ女王のお部屋とも呼ばれます。
ルター派のプロテスタントだったスエーデンのクリスティーナ女王は、カトリックに改宗して王位を譲位したあとローマに来ます。
そして、この宮殿に1655年12月から1656年7月まで滞在したのでした。
ちなみに、その後、トラステヴェレのコルシーニ宮殿に居を構えます。






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こちらは、赤の大広間♪






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窓の外にはテラス~
素敵だな~

アンニバレ・カラッチのフレスコ画のある通廊の紹介は、また明日♪


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by mayumi-roma | 2016-10-03 06:25 | ローマの美術散歩
長崎の大殉教図・・・

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忘れないうちに書いておかなきゃ~

長崎の大殉教図は、ついこの間まで(といっても数年前)、こんな風に(写真の右端)、ジェスー教会のお土産品コーナーに1点だけ飾られていたのですが、先週行った時には、それがなくなっていました。

「あれ?ここにあった長崎の殉教図は?」と係の人に聞いてみると、「ない」というそっけない返事!
「どうして?」と聞くと、「長崎の展覧会に貸し出した」と・・
本当かなぁ・・
残念な思いで、しばし佇んで、その場を離れようとしなかった私たち。
すると、「分かったよ、連れて行くよ。実は、貸し出しから戻ってきたばかりで、こっちにあるんだ」。
ちなみに係の人は神父様ではありませんでした。
神父様なら、こんないい加減な対応はしませんものね♪







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何のことはない!
その昔、もともと、これらの殉教図がかかっていた教会事務室近くの壁にありました。
「ない」なんて言わなきゃいいのに・・。
意地悪ね。
でも、最終的に見せてくれたから許してあげます。

皆さま、ここはイタリアですから(笑)、様々なシチュエーションで、「ない」や「ダメ」と言われても、しつこく食い下がりましょう!

ちなみに、この写真の右端に見えるのは、1597年、長崎で処刑された26聖人の殉教者、パオロ三木と仲間たちです。
京都で捕らえられた彼らは、まず耳たぶを切り落とされて、見世物のように市中引き回しになった後、徒歩で長崎まで行くことになります。
う~ん、だけど、絵の中の殉教者の数が26人よりずっと多いのが、気になります。
もしかしたら、それとは違う殉教図なのかもしれません。







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こちらが、1622年に長崎で起こった元和(げんな)の大殉教図です。
ここでの写真は、どうやってもうまく撮れません。
フラッシュをたけば、フラッシュの光がかかり、フラッシュなしだと、このようにガラスにこちら側が反射します・・





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こちら、綺麗な写真を頂きました。
時間をかけてゆっくり絵を観ると、かなり詳細に描かれていることが分かります。
斬首された首と首のない遺体、炎に包まれる殉教者、それを見物する大勢の人たち、見物人の中には西洋人もいます。
とはいえ、それほど残酷には描かれていません。
でも、それが、かえって、人間の残虐性について考えさせてくれます。

元和(げんな)の大殉教・・
江戸時代初期の元和8年8月5日(1622年9月10日)、長崎の西坂で55人のキリスト教徒が火刑と斬首で処刑されました。
処刑されたのは、神父や修道士、老若男女の信者たち。
女性や幼い子どももいたのは、宣教師をかくまった使徒の一家全員を処刑したからです。
火刑が25人、イエズス会、フランシスコ会、ドミニコ会の司祭9人と修道士数名(西洋人と日本人)も含まれていました。
残る30人は斬首。
その中には日本人だけでなく、宣教師をかくまっていたポルトガル人ドミンゴス・ジョルジの妻イサベラと彼らの息子で4歳のイグナシオ坊やもいました。
この絵は、処刑を見ていた日本人の修道士がスケッチして、1626年から1632年の間に、マカオで完成させてローマに送られたと言われています。







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1619年11月18日、レオナルド木村と他4名のキリシタンの殉教図。
炎に包まれる殉教者たちが、絵の上部少し右寄りに見えます。





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綺麗な写真で見てみましょう。
精霊のシンボル、鳩も左手に描かれています。
見物人が大勢いるのは同じ。

つかの間(現生)の命と、永遠(天国)の命・・・
殉教者たちは、キリストと共に永遠の命を得ることを選んだのです。
信じる者は救われると言いますが、その通りかもしれませんね。

殉教という言葉・・
イスラム系のテロリストも、殉教という言葉を使いますが、自分の死をもって他人に危害を加えるようなことは、果たして殉教と言えるのでしょうか!?

幸か不幸か、私には命をかけて守る宗教はなく・・
そんな自分でよかった・・と安堵したりもして。


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by mayumi-roma | 2016-09-30 05:09 | ローマの美術散歩
ファルネーゼ宮殿が無料解放♪
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         ローマ、ファルネーゼ宮殿♪

9月24日の土曜日と25日の日曜日は、ヨーロッパ文化遺産の日♪
そのため、他の美術館同様に、現在フランス大使館として使われているファルネーゼ宮殿が無料開放されました♪
嬉しい~~♪
早速、夫と行ってきました~
無料とはいえ、イタリア赤十字が宮殿の内部でアマトリーチェの募金活動を行なっていたので、15ユーロ寄付しましたけど。

16世紀のイタリア建築において、最も壮大で素晴らしい建築と言われているこの宮殿は、アレッサンドロ・ファルネーゼが枢機卿時代に建てたものです。
妹ジュリアが教皇アレクサンデル6世(チェーザレ・ボルジアとルクレツィア・ボルジアの父親)の愛人であったことから、枢機卿に抜擢されたアレッサンドロでしたが、その後、ローマ教皇(パオロ3世)の地位まで上り詰めます。






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いやぁ、もう感無量です♪
ずっとずっと中に入ってみたかった宮殿でしたから・・
本当に、何もかもが壮大過ぎて、素晴らしい♪
こんな宮殿をフランス大使館に使っているフランスが羨まし過ぎます~

ちなみに、この宮殿はイタリア政府所有ですが、1936年より99年間の契約でフランス政府に貸しています。
それ以前からずっとこの宮殿を大使館として使っていたフランスですから、おそらく、その契約が過ぎても、再契約となり、このままずっと使うことになるのでしょう。

写真撮影は、フラッシュなしの撮影ならばOKです。
もう、いったい、何枚写真を撮ったか分かりません・・・
もちろん、自分の目でもゆっくりと鑑賞しましたけどね。
写真の整理が追いつかないので、今日のところは、この宮殿の一番の見もの、最近修復が終わったばかりのカラッチのギャラリーの写真を少しだけご紹介します。






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本当に、ため息が出るほど美しい~~♪
フレスコ画を1つ1つ、丹念に観ていきました♪
ずいぶん長いこと、この大広間にいたような気がします・・

明日の日曜日も、午前9時から18時まで無料開放されています。
ローマにいらっしゃる方は是非どうぞ♪

また、ファルネーゼ宮殿を訪れたいと思っている方、週に3回(月・水・土)、15時、16時、17時にガイドツアーが行なわれています。
インターネットによる申し込みのみです。
ガイドツアーのほとんどはフランス語で、英語とイタリア語は各曜日に1度だけですが、たとえ言葉は分からなくても、中に入って、この素晴らしい宮殿を眺めるだけでも価値があると思います。

ファルネーゼ宮殿の見学申込のサイトはこちらです。
ここをクリック


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by mayumi-roma | 2016-09-25 05:37 | ローマの美術散歩
ジェスー教会とスパーダ宮殿♪

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ジェスー教会♪

昨日アップしたキオストロ・カフェに行く前に、日本人には馴染みの深い、イエズス会のかつての総本山、ジェスー教会に行ってきました。
なんと言っても、日本に初めてキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルはイエズス会の宣教師でしたし、日本にもイエズス会の創設者の名前を冠した聖イグナツィオ教会があります。

何度もこのブログで紹介していますが、ここも好きな教会の一つなのです。
「また、ここか・・」と思わないでくださいね♪(笑)
写真は、その都度撮っています~

1561年、ヴィニョーラの設計で建てられたジェスー教会は、これ以降、バロック(ルネッサンスのあと)様式の教会堂の見本となります。







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豪華絢爛♪
一廊式ですが、かなり広いです。
一廊式とは、教会の入り口から内陣(平たく言えば中央の祭壇)に向かう廊が一つしかないという意味です。
廊の数は通常奇数で三廊式、五廊式などがあります。
中央の廊を身廊と呼びます。

ここの見所は豊富にあります。
以前、ローマの美術史を学んでいた頃、先生と2時間余りこの教会の隅から隅まで見学したことがあって、ここで見るべきものは、とてもブログ記事では書けないほどのものです。
かなりコア―なものがたくさんあります。
でも、一般的には、一番の見所はなんといっても、こちら~







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バチッチャ(ジョヴァンニ・バティスタ・ガウッリ)が描いた素晴らしい天井画です。
イエズス会の栄光をテーマにしていますが、飛び出す絵本のように見事な遠近法で描かれてあって、今にも雲から天使や人間がこぼれ落ちてくるような錯覚を覚えます。
これを眺めるために、何度でもここに来たい私です~

時は、反宗教改革の気運が高まっていた時代。
プロテスタントに対抗して、劇場演出のような壮大な方法で、カトリック教会の偉大さを信者たちに見せつけなければならなかったのでした。







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      聖フランシスコ・ザビエルの右腕のミイラを飾った祭壇♪

日本人なら誰でも知っている聖フランシスコ・ザビエル。
ザビエルは、アジアでの宣教活動のため、インドへ渡り、ゴアを拠点に活動していました。
そして、1548年、日本に到着。
1552年、インドから中国へ向かおうとするところで病に倒れます。
インドのゴアの教会に葬られたザビエルでしたが、1614年に遺体から右腕だけを取ってローマに運びます。
聖人の聖遺骸をローマに運んで祀ることはとても重要だったからです。

そして、この教会には長崎の大殉教図があります。
この絵についても、これまでに何度もブログで書きましたが、その絵のある場所が、時によって変わってしまうのがイタリア!
今回もまた・・・
長くなってしまうので、これについては、また後日、続きを書きますが、詳しく絵についても説明したいと思っています。







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さて、ジェスー教会のあと、スパーダ宮殿の美術館に行ってきました。
目的は、これまた大好きなボッロミーニ作の遠近法のお庭への再訪だったのですが・・






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美術館にも、ジェスー教会がありました♪(笑)
天井画の制作のため、バチッチャが準備した下絵の一つです。
これは、もう、ぱっと見てすぐにバチッチャだと分かりますね♪








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          ボッロミーニの遠近法のお庭♪







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この中に、以前なら係の女の子が入ってくれて、遠近法の不思議をこの目で見ることができたのですが・・
床のモザイクが痛み過ぎているという理由で、いっさい立ち入り禁止となっていました。
訪れていた他のイタリア人も、「ただ見るだけでは何の意味もない!」と怒って帰っていきました。
確かに・・・
この遠近法の秘密を知らない方は、過去記事に書いていますので、こちらをどうぞ♪
スパーダ宮殿の至宝←ここをクリック♪


<以下、私信です>
岐阜県の鈴木様、お手紙、ありがとうございました♪
とても嬉しく拝読させて頂きました。
お返事はもう少しお待ちくださいね♪


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by mayumi-roma | 2016-09-24 04:52 | ローマの美術散歩
ブラマンテのキオストロ・カフェにて♪

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シルバーウィークで日本から友人たちがローマに来たので、私のお気に入りへ♪
ランチをするために来たのですが、何故か隣接のサンタ・マリア・デッラ・パーチェが一日中開いているという奇跡が~~♪
これは、今年が聖年だからかしら!?







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おかげで、ラファエッロの「巫女たち」をしっかり鑑賞することができました♪








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ブラマンテのキオストロ・カフェ♪
あ~、いつ来ても素晴らしい場所だわ~♪
たぶん、ここをブログで紹介したのは、私が最初だと思います。
2009年、ブログを始めてまもなくの頃だったから・・

ルネッサンス期、ブラマンテがローマ教皇ユリウス2世に招聘されて、新しい(現在の)サン・ピエトロ大聖堂建立の総監督になったことは、皆さま、ご存じだと思いますが、それ以前はミラノ公国に仕えていました。
レオナルドと同時代です。
ミラノ公国がフランスに侵攻されて、レオナルド同様、ミラノを去ったわけです。
このキオストロは、ブラマンテのローマでの最初の作品♪

ルネッサンスの美しい建築にイタリア・モダンを融合したキオストロ・カフェ♪
私のお気に入りです。







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ルネッサンスの空気を感じながら、今日を想う・・
これができるのは、世界でここだけ♪
ローマにいるからこそ味わえる贅沢♪







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ランチは、「シビッラの間」(巫女たちの間)で♪
何故なら、この部屋から窓越しに前述のラファエッロのフレスコ画「巫女たち」を観ることができるからです♪






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私は、最近イタリアで流行の高級ハンバーガーを頂きました♪
味見したリゾットも美味しかった~~
ここに来ると、「ローマに暮らしていてよかった♪」と思えます・・


私の翻訳本~♪宣伝は続きます♪
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7月22日に、私が翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)が発売となりました。
これまでにないタイプの画期的な美術エッセーです。
知識がなくても読めます。
けれども、美術愛好家にも読みごたえのあるものとなっています。
孤高の天才ではなく、人間レオナルドの真の姿が描かれています。

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by mayumi-roma | 2016-09-23 04:35 | ローマの美術散歩
聖十字架物語の奇跡♪

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オラトリオ・デル・クローチフィッソ聖堂♪

トレヴィの泉の近くにひっそりと佇む小さな聖堂です。
私のお気に入りで、これまでにも何度となくブログで紹介してきましたが、本日もまた♪
何故って!?
お礼を言わなきゃいけないかもしれない・・という出来事が過去にあったからです。

ローマはあまりにも見るべき所が多くて、なかなかこのような小さな聖堂にまで立ち寄る人は少ないと思いますが、内部のサイクル画が実に素晴らしいのです♪
この聖堂は、16世紀、ルネッサンスのあとに続くバロック時代にジャコモ・デラ・ポルタによって設計されました。
クロ―チフィッソ(十字架上のキリストという意味)という名前から分かるように、ここには十字架の奇跡が関係しています。






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           こちらは、サン・マルチェッロ聖堂♪

もともと、近くのコルソ通りにあるサン・マルチェッロ聖堂に地区の信者たちの集会所がありました。
ここが16世紀初頭の大火事で焼け落ちてしまったのです。
すべてを燃え尽くした廃墟には、まるで奇跡のように、十字架上のキリスト像だけが残っていました。
それを見た時の人々の感動の波は凄まじかったそうです。
十字架は、再建されたサン・マルチェッロ聖堂に収められていますが、これはまた後日紹介します。





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オフェルタ(寄付)入れる場所は、こちらのマリア像の前のろうそくの前にしかなかったので、小銭を入れてろうそくに火を灯しました(電動式)♪
今日は少しだけ人がいました。






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オラトリオ・デル・クロ―チフィッソ聖堂の内部♪

こちらは2014年の秋、今から約2年前に来た時に撮った写真です。

シスターがぽつんと一人で本を読んでいました。聖書でしょうか!?
他には誰もいなくて、私はこの素晴らしい聖堂の壁画に見入って、静かにかなり長い時間、ここにいたのですが、彼女が「熱心ね。ここがよほど好きなのね・・」と、私に話しかけました。

少しお喋りをしたのですが、そこを去る時に、「これから夕べのミサがあるから、ミサの時にあなたのことを神様に伝えておきますからね」と2度も言われました。
私はカトリックの信者ではありませんが、この時のシスターの言葉は私の脳裏に深く刻まれ、何故かその時に、「もしかしたら、どういう形かは分からないけれど、神様のご加護があるかもしれない」と漠然と思ったものでした。

何かが起こった時に、こういうことを思い出して、自分の都合の良い解釈に繋げることはよくあることです。
けれども、あえて言います。
この時のシスターの祈りが私を新たな道へ導いたのかもしれないと・・・
この出来事は、私がレオナルドの本に出会う少し前のことで、翻訳をしようなんて夢にも考えていなかった時のことです。

こじつけかもしれませんが、なんとなく、大好きなこの聖堂が私に新たな道すじを用意してくれたのではないかと思うのです。
ですから、あっという間に様々なことが起こって翻訳本が出版された今、きちんとここを訪れたかったのです。






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祭壇に飾られている十字架は、奇跡の十字架のコピーです。
この聖堂は、サン・マルチェッロ聖堂と一緒に焼け落ちた集会所(オラトリオ)の代わりに建てられたものなので、コピーではありますが、奇跡の十字架を祀ってあるのです。
右手の絵は、誰の手によるものは分かりませんが、マグダラのマリアです。
香油の壺が描いてあることから一目瞭然です。
聖人には、その人を象徴する持ち物が必ず一緒に描かれています。
香油の壺は、キリストに出会って悔悛する前は娼婦をしていたと言われるマグダラのマリアを象徴する持ち物なのです。
ちなみに、私は数多く存在する聖女の中で、マグダラのマリアが一番好きです♪







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それでは、本日は、壁面を飾るマニエリスム(バロック後期)の画家たちによる素晴らしい「聖十字架物語」のサイクル画の説明をしたいと思います。
これを初めて見た時の私の感動は、「こんなにも美しい聖堂があったのか・・」というものでした。

本来の物語は、キリストが磔刑に処せられた十字架の木が主題で、13世紀のジェノヴァの大司教ヤコボ・ダ・ヴァラジネによって集大成された「黄金伝説」の中で語られています。
それは、旧約聖書のエデンの園から始まって7世紀の東ローマ帝国ヘラクリウスの時代まで続く壮大な物語ですが、ここで描かれているのは、ミケランジェロの愛した美青年トンマーゾ・デル・カヴァリエリが起草したものだと言われています。
ルネッサンスの芸術家には男色家が多いですね。







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キリスト教を公認したローマ帝国の皇帝コンスタンティヌスの母、彼女は熱心なキリスト教徒でしたが、その聖エレナがエルサレムに巡礼してキリストが磔(はりつけ)にされた聖十字架を見つけようとします(中央、ジョヴァンニ・デ・ヴェッキ作)。
メインの絵の横にある描かれているのは預言者や巫女です。








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十字架は、キリストが処刑されたゴルゴダの丘で発見されますが、キリストと一緒に処刑された罪人の分も含めて3つありました(ジョヴァンニ・デ・ヴェッキ作)。








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3本の十字架のどれがキリストが磔(はりつけ)になったものなのかが分からなかったため、ちょうど通りかかった葬列の上に十字架をかざすと、最後の十字架で死者がよみがえり、それが真の十字架であることが分かりました(中央、ニッコロ・チルチニャーニ、別名ポマランチョ)。






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反対側の壁に行きます。
それから3世紀ほどの歳月が流れた紀元614年、ササン朝のペルシャ王ホスロー2世がエルサレムを攻め聖十字架は異教徒の手に奪われてしまいました。
それを奪還するために紀元628年、東ローマ帝国の皇帝ヘラクリウスが大軍を率いて進撃します。
この場面は、ペルシャ王と皇帝の一騎打ちの様子です(ニッコロ・チルチャーニ、別名ポマランチョ作)。







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皇帝ヘラクリウスが、奪還した聖十字架をエルサレムに返還するため、華美な衣装をまとった凱旋将軍として華々しく城門に近づくと、城門の石が崩れ、天使が現われます。
そして、かつてイエスがこの門を処刑へと続く受難として通った時のことを思い出して、裸足になりなさいと言うのでした(ニッコロ・チルチチャーニ、別名ポマランチョ作)。







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質素な姿をして裸足でエルサレムに聖十字架を運ぶ皇帝ヘラクリウス(チェーザレ・ネッビ作)。


イタリアの芸術作品は、ギリシャ神話やキリスト教の知識があると、よりいっそう楽しむことができます。
この聖十字架物語は、さまざまな場所に描かれています。
フィレンツェのサンタ・クローチェ聖堂(アニョロ・ガッディ)やアレッツォのサン・フランチェスコ聖堂(ピエロ・デラ・フランチェスカ)に描かれたサイクル画を鑑賞する際にも、このストーリーを覚えておくといいかもしれません。

Oratorio del Crocifisso
Piazza dell'Oratorio 78
6:00~12:00
16:30~19:00

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by mayumi-roma | 2016-09-21 02:30 | ローマの美術散歩
本日のコスタンティーノのアート番組♪
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私が翻訳した本のイタリア人著者、コスタンティーノ・ドラッツィオ氏の本日(9月17日土曜日)のアート番組♪
ローマのヴェネツィア宮殿の知られざるフレスコ画を紹介しています。

コスタンティーノは、2010年からイタリア国営放送RAIで様々なアート番組を受け持ってきましたが、この番組は、2014年から続いています。
ローマだけでなく、イタリア中の芸術作品(建築やコンテンポラリーアートも含めて)を紹介しており、中には非公開のものもあるので、非常に興味深いです。

イタリア語のお勉強がてらにご覧になって下さい。
イタリア版ヤクルトのCMも見れますよ~(追記:日によってCMは変わるようです)
こちらから~
別ウィンドウで開くようにしています。


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by mayumi-roma | 2016-09-18 01:37 | ローマの美術散歩
ふらりパンテオン♪

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ローマの古代遺跡の中で、私が最も愛するパンテオン♪
古代ローマ最高峰の建築物、完璧な黄金比を誇る最も美しい古代建造物だと思います。
このあたりをふらふら歩くのが大好きです。





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さて、パンテオンの左側のこの部分は何だと思いますか?
2年前にローマ美術史の学校に行ってた時に習いました。
思えば、そんなこともあったな~と、遠い目!
そういえば、あの頃に学んだこと、ほとんどブログに書いていないことに気が付きました。
圧倒的に時間がありません~

ここは、もちろん、全体像のほんの一部しか表には出ていませんが、セプタ・ユリアの跡です。
セプタ・ユリアとは、簡単に言うならば、古代ローマ時代の投票所です。
部族別平民会で執政官などを選出していました。
もともとはシーザー(カエサル)がこの投票場の建設を計画していましたが、完成させたのは、その養子オクタヴィアヌス(初代ローマ皇帝アウグスティヌス)の右腕であり娘婿だったアグリッパです。
ちなみに、パンテオンを建設させたのもアグリッパでした。
現在のパンテオンは、火事で焼けたものをハドリアヌス帝が再建させたものです。

ユリアという名前は、アグリッパがユリウス氏族に敬意を払ってつけたものです。
アグリッパの仕えていたアウグスティヌス帝、その養父シーザー(ユリウス・カエサルがラテン語での正式名称)もユリウス家の一族でしたから。

とはいえ、投票所として使われたのはわずかな期間のようです。
その後は、剣闘士の戦いや模擬海戦など、娯楽的要素の強い出し物を見せる場所となりました。





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当時のこの辺りの様子です。
神殿ばかりで、当時はどんなにか素晴らしかったことでしょう!
地図の中にある主要な建築物を日本語で示しましたが、この中で、当時のままの姿で完全に残っているのは、パンテオンとマルクス・アウレリウス帝の記念柱だけです。
あと、ハドリアヌス帝の神殿の列柱部分だけは、そのまま再利用されて残っています。
石の広場に行けば、圧巻です(^^♪
ハドリアヌス帝の神殿の右隣に、マティディアの神殿とありますが、これは、ハドリアヌス帝が自分のお姑さんを神格して彼女に捧げる神殿を作ったのでした。
お姑さんの神殿だなんて、後にも先にもこれだけです(笑)。





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今日はいつもと趣向を変えて、パンテオンのブロンズの扉をくぐる瞬間に、あの、世にも美しいパンテオンのドームを撮ってみました~
この空間は、いつ来てもAmazing!!
理由はいらない。
理屈抜きで、とにかく好きな場所です。





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せっかくだから、ラファエッロのお墓参り~





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そして、メロッツォ・ダ・フォルリの受胎告知~





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そばに人がいると、柱の大きさが際立ちます~





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さて、パンテオンに来たら、ここに寄らないと~♪
お気に入りのバール、タッツァ・ドーロ♪
私は、ここがローマで一番美味しいコーヒーを出すバールだと思います。
パンテオンの裏には、同じようにローマ1と言われる(どこもローマで一番、笑)サンテウスタキョもありますが、私はタッツァ・ドーロのほうが好みです。





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夏の間に一度は食べたいタッツァ・ドーロ名物の「グラニータ・ディ・カフェ」♪
コーヒーを氷状にして削ったもの(かき氷のようなもの)を生クリームと一緒に食べます~
美味しい~♪
3ユーロなり~

たぶん、これが、この夏、最初で最後のグラニータかな!?


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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2016-06-30 05:39 | ローマの美術散歩
世にも美しい螺旋階段@ファルネーゼ宮殿、カプラローラ♪

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カプラローラのファルネーゼ宮殿で最も有名な螺旋階段です♪
いや、もう、入ったとたんに、そのあまりの美しさに息をのみます。
ヴィニョーラ設計の螺旋階段♪
フレスコ画もヴィニョーラです。
16世紀、マニエリスムで最も重要な芸術家でしょう。
マニエリスムは、簡単に言いますと、盛期ルネッサンスとバロックの間に位置する芸術様式です。





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この螺旋階段は、その後、ローマのクィリナーーレ宮殿やバルベリーニ宮殿の螺旋階段のモデルとなりました。
大理石やトラベルティーノを使った真っ白な螺旋階段も、それはそれで品がよく美しいものではありますが、この螺旋階段はまったくの別世界です。
比類なき美しさです。

今度、螺旋階段の比較記事でも書こうかしら!?
写真はいくらでもありますし、まだブログで未公開のものも多いですから。





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ただ階段を上るのは、あまりにももったいない気分です!
感嘆しては立ち止まって、そして、時には後戻りをしつつ、螺旋階段を少しずつ上ります。





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天井が見えてきました~




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はい、到着~




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天井で~す♪
描かれた絵を見るのも、とっても面白いです。
ギリシャ神話、聖母子、ペガサスや一角獣・・
神話とキリスト教と俗世界が混在しています。


さてさて、私は、なんだか、ものすご~く疲れた1週間でした。
さすがにクタクタで今日は何もしないでボーッと過ごした土曜日でした。
たまには、良いですよね、こういう日も!


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ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2016-06-26 05:54 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
by mayumi-roma
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