カテゴリ:ローマの美術散歩( 266 )
ブラマンテのキオストロ・カフェ♪

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これまでブログに何度登場したか分からないブラマンテのキオストロ・カフェ♪
ランチに,お茶に,アペリティーボ♪
展覧会にも何度も来ました(テーマ美術館もありますので)。
お気に入りの場所です~♪

どうやら、私にはお気に入りがたくさんあり過ぎるようです(笑)。
ローマの生活に愚痴をこぼしながらも、いったい、私は、このローマにいくつお気に入りがあるのでしょうね♪

芸術的面で見れば、ローマは、私には最高の場所です♪
古代ローマから中世、ルネッサンス、バロック、ネオクラシック、近代建築、そのすべてが街の中に息づいている場所なんて、世界でここだけでしょう。
同様に、ローマは、すべてを飲みこみ許容する寛容性の高い都市だとも思います。

日常はカオスなローマですが(笑)、それでも、イタリアに暮らすなら、私にはローマ以外にあり得ません。
人それぞれだと思いますが、私の場合は、一番暮らしやすいと思われるミラノは芸術的遺産が欠けるのでバツだし、ヴェネツィアは世界一美しい街だとは思うけど暮らしたいとは思わないし、フィレンツェも綺麗な街だけどまったく惹かれません。

私がこう思うのと同じように、「絶対にミラノ!」「絶対にフィレンツェ!」と思う方も多いでしょう。

さて、こちらのキオストロ。
キオストロとは、中庭を取り囲むように作られた列柱回廊のことですが、ブラマンテがローマに来て完成させた最初の作品です。
1502年に完成したそのままの形が残っているのです。





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ルネッサンスの空気を感じる静かなキオストロにイタリアン・モダンを合わせた見事な空間です。
好きだわ~





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プロセッコを頂きました~
本当はナッツなどおつまみをあわせなければならないところ、ここのカフェの美味しいチーズケーキの誘惑には勝てず・・・(笑)

なんと、こちらのカフェで、偶然、成城大学の石鍋先生(イタリア美術の専門家)とばったり会ってしまいました~
行きたいと思う場所が似ているのかもしれませんが、まさか、ばったりだなんて!
石鍋先生は、サバティカルで来年3月までローマに滞在されて研究生活を送られます。
ゆっくりお会いできるのは、秋になりそうです。

イタリアの学校は既に夏休みに入って、完全にバカンスモード!
私がこの時期、お友だちとお出かけするのも、「秋まで元気でね~」というご挨拶を兼ねているのです。
でも、なんだかお天気がさえないローマです。
まだ夏という感じも少なくて、いまだに羽毛布団を使っています~


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by mayumi-roma | 2016-06-16 06:34 | ローマの美術散歩
魅惑のサンタ・マリア・デッラ・パーチェ♪
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石畳の古いローマの街並み♪
この界隈も大好きな場所の一つです~
奥には私の大好きな聖堂の一つが見えます~





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サンタ・マリア・デッラ・パーチェ聖堂♪

2011年にも記事にしましたが、その後も何度となく訪れているわたくしです。
ブログに書くのは本当に久しぶりです。

午後なのに、どういうわけか開いていました。
本来は、月・水・土の午前中だけしか開かないはずなのに、どうして!?
特別聖年のためでしょうか?
謎です~
でも、開いているとは思わなかったので、超ラッキー♪
本当は、このお隣のブラマンテのキオストロ・カフェに行く途中だったんです。

ここは、もともと、聖母マリアの図像が血を流したという奇跡が起こった場所で、礼拝堂があったのですが、1482年にローマ教皇シクストゥス4世が現在の聖堂に建て替えました。
聖堂の身廊(細長い部分)はバッチョ・ポンテッリ作と言われています。





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この聖堂のファサード(正面)が最高に可愛いのです♪
この部分は、1656年、当時のローマ教皇アレクサンデル7世の命によって、ピエトロ・ダ・コルトーナがつけ加えました。
彼は、聖堂内部の改修工事もしています。

このファサードの画期的なところは、劇場の舞台のような空間となっているところです。
半円形というのが、私のツボです~♪
非常に立体的で、実際には存在しないものを存在しているかのように(劇場があるわけではないのに劇場のように)見せるテクニック。
ローマ・バロック、珠玉の作品の一つです。





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小さな聖堂ですが、建物だけでなく、内部も宝石のような芸術品だらけです。
奥の八角形の内陣部分とクーポラ(丸屋根)は、ブラマンテの設計です。





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大理石の床には、6つの山の紋章がたくさんあります~
6つの山といえば、キージ家の紋章です。
そう、改修工事をさせたアレクサンデル7世はキージ家出身なのです。





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一番の見どころは、なんといっても聖堂に入ってすぐの右側にある「キージ家礼拝堂」に描かれたラファエッロのフレスコ画です。

シエナの大銀行家アゴスティーノ・キージは、ラファエッロのパトロンの一人で、ファルネジーナ荘にフレスコ画を描かせサンタ・マリア・デル・ポポロ聖堂にキージ家礼拝堂を作らせましたが、この礼拝堂にも1514年、フレスコ画を描かせたのでした。

下部、「シビッラ(巫女)と天使」は、完全なラファエッロの作品。
上部は、「預言者」で、下絵をラファエッロが描き、夭逝したため弟子のティモテイ・ヴィーティが仕上げました。





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ラファエッロらしい天使~♪
天使の羽も衣服も透明感あふれています~





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美形の青年天使くんもいいものですが、ぷくぷくした赤ちゃんみたいな天使くんもお気に入りです~





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ブラマンテ設計の八角形の内陣、素晴らしいです♪
サンガッロがデザインした部分もあるらしいですが・・

主祭壇はマデルノ作、ストゥッコ装飾はピエトロ・ダ・コルトーナ。
さらに、ペルッツイやジェンティレスキの絵で飾られています。





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クーポラ♪
ランタンの奥に描かれたのは、「eterno」(永遠、つまり神を意味します)F. コッツァ作。





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キージケ礼拝堂の向かい側にあるポンツェッリ礼拝堂♪
1517年、バルダッサーレ・ペルッツィのフレスコ画です。
聖母子と聖ブリジット、聖カテリーナ、そして、注文主であるポンツェッリ枢機卿の姿が描かれています。

何度来ても、大好きな場所~♪
1時間くらい、ぼ~っと座っていたいかも~


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by mayumi-roma | 2016-06-15 05:59 | ローマの美術散歩
コルベ神父とベルニーニ@サンタンドレア・デッレ・フレッテ聖堂♪

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サンタンドレア・デッレ・フレッテ聖堂♪

4年ほど前にも記事にしたことのある聖堂です。
これまで、美術関係の記事は、「一度書いたから書いてはいけない」なぁんて思いこむ部分もあって、なるべく書かないようにしていたのですが、私自身が好きで何度も訪れますし、ブログを読んで下さる方も変動することですし、最近読み始めたという方もいらっしゃると思うので、これからは、そんなことは気にせにず、何度でも好きな場所は再登場させようと思っています。
既にレストランは、お気に入りのワンパターンのオンパレードとなっていますけどね(笑)。

この聖堂は、スペイン広場から近いのですが、日本の方はなかなか訪れない場所かもしれません。
何しろ、ローマには見どころ豊富な教会がたくさんありますからね・・

11世紀には既に存在していたこの聖堂でしたが、17世紀にバロック風の建物に改修工事がされました。
建築家は、ボッロミーニ♪
けれども未完成のままだったので、たとえばファサード(正面)は19世紀半ばになってから完成されました。





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聖堂を後ろから見たところ・・
白い鐘楼がひときわ美しいです。
もちろん、ボッロミーニの作品。
聖堂の他の部分(未完成と言われています)とのコントラストが面白いですね。





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聖堂の内部~
一番奥が主祭壇なのに、入ってすぐの信者さんが祈る場所が左に向いています。
これは何故でしょう!?





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それは、左側に、こちらの「奇跡の聖母マリアの祭壇」があるからです。
ここに聖母が現われるという奇跡が起こったのでした。
そのため、多くの人たちがここで祈るのです。

異教徒の私から見ると、ローマにはマリア様が現われた奇跡の場所が多過ぎるような気がします。
奇跡が起こった場所で祈る・・・
この感覚は、西洋人の中でも、特にカトリック信仰が生活の中にしっかりと根付いているイタリア人でないと理解できないものかもしれません。

ちなみに、祭壇の右側には、コルベ神父の胸像があります。
この教会で司祭として初めてのミサをあげたそうです。

ポーランド人のコルベ神父は、ローマの神学校で哲学の博士号を取った後、1930年にゼノ修道士らと一緒に日本へ行き、長崎の神学校で哲学を教えながら、自ら創設した「無原罪の聖母の騎士」の出版をし、熱心な布教活動を続けていました。
私も、コルベ神父の名前は、長崎で訪れた大浦天主堂で知ったのでした。

その後、ポーランドに戻ったコルベ神父は、ナチスドイツに批判的であったため、1941年に逮捕されアウシュビッツの収容所に入れられたのでした。
1941年7月末、アウシュビッツから脱走者が出たことで、全体責任として、無作為に選ばれた10人が餓死刑に処せられることになったのですが、そのうちの一人が、死にたくなかったのでしょうね、「私には妻子がいる!」と叫びだしたのです。
その場にいたコルベ神父は、「私が彼の身代わりになります、カトリック司祭で妻も子もいませんから」と、身代わりを申し出て、地下牢の餓死室に入ることとなったのでした。

餓死刑に処せられると、受刑者たちは飢えと渇きによって錯乱状態で死ぬのが普通なのですが、コルベ神父は最後まで毅然として、他の囚人たちを励ましていたそうです。
牢内から聞こえる祈りと歌声によって、餓死室は聖堂のようだったそうです。
2週間後、コルベ神父を含む4人はまだ息があったため、ナチスによりフェノール注射で殺害されました。

何年か前にポーランドを旅行してアウシュビッツの収容所を見学した時に、コルベ神父の入っていた餓死室も見学しました。
その時の記事はこちら~


誰かの身代わりになって死ぬ・・
まるでイエス・キリストと同じですね・・
神の国を信じる者の愛と強さでしょうか!?
私には絶対にできないことです。
いや、どうでしょう!?
母親なら、子どものために死ねるかもしれません・・





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主祭壇~
両サイドにベルニーニの天使くんが見えますが、中央右寄りに、いつもはないはずの像が見えます~





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カラブリアのパオラという町に生まれた聖人「サン・フランチェスコ・ダ・パオラ」の像です。
今年は、この聖人の生誕600年記念なのです。
そのため、5月16日から22日にかけて様々な催しが行なわれ、20日の日曜日にはコルソ通りを、この像を掲げて、この聖堂の枢機卿と共に、大勢の信者さんが楽隊と一緒に行列していました。
たまたま夫が散歩している時に遭遇したそうで、面白かったと言っていました。





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ベルニーニの左側の天使くん♪
キリストの受難を表わすものの一つ、茨(いばら)の冠を持っています。





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ベルニーニの右側の天使くん♪
こちらが、妖艶で美しい、私のスペシャルお気に入りくんです。
うっとり~~

これら2体の天使くんは、サンタンジェロ城の前の聖天使橋を飾る天使像の2つで、ベルニーニのオリジナル作品でした。
現在、橋にかかっている像は、ベルニーニの弟子が忠実に模倣して制作したものです。

あまりにも美しく、屋外にさらして傷むのが悲しすぎることから、ベルニーニ家に戻されたそうです。
けれども、1729年、この近くに暮らしていたベルニーニの息子がこの聖堂に彫刻を寄付しました。
そうして、ともにバロックの巨匠であり、犬猿の仲だった二人の作品がはからずも共存することになったわけです。
ボッロミーニの建築の中に、ベルニーニの彫刻・・・
実にレア―なケースです♪


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by mayumi-roma | 2016-06-07 05:01 | ローマの美術散歩
スペイン広場の今と昔♪

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スペイン階段~♪
なんだかはっきりしないお天気が続いているローマです。
青空が出ているけど、朝まで雨が降っていたのですよ~
一日のうちで凄まじくお天気が変わっていくので、ちょっと出かける時でも、折り畳み傘が手放せません!





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お日様が出ると、日差しが強いローマ!
階段の修復士も作業中に日よけの傘を立てています~





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階段の左に女優さんたちの写真を掲げて通路を作っていたのに、今日見たら、閉まっていました。
変化の多いローマです。




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スペイン広場のバルカッチャの噴水~
ここにも紋章が刻まれていますね。
3匹の蜂といえば~
バルベリーニ家ですね♪
バルベリーニ家出身のローマ教皇ウルバヌス8世がベルニーニ親子(ピエトロ&ジャン・ロレンツォ)に作らせた古い小舟の噴水です。
完成は1629年。
今では全く想像つきませんが、この噴水が出来た頃、階段はなかったんです~
階段が完成したのは、1725年の聖年でした。





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階段のなかったスペイン広場はこんな感じでした~
(当時の版画から)


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by mayumi-roma | 2016-06-04 06:00 | ローマの美術散歩
ヴァチカンで一番高いロザリオ♪
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サン・ピエトロ大聖堂の敷地内にあるヴァチカン市国直営のお土産屋さん♪
シスターが売り子さんです。
ピンからキリまで色々な商品が売っています。

しかし、「ヴァチカンで一番高いロザリオを2つ買ってきて!」なんて、まったく私の友人らしい頼み事です・・(汗)
彼女、大学生の時から、銀座の和光でしかお買いものをしていませんでしたから・・(大汗)
ロザリオは、彼女のお母様と伯母様のためなのだそうで、お二人はクリスチャンなのです。





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このお土産さんのそばは、ちょっとした広場になっていて、休憩する人であふれています。
ちょうど、大聖堂のクーポラへ上る入り口にあたる(下の行列)のと、システィーナ礼拝堂から下りてくる出口にあたる(上の行列)からです。

そうそう、これから先の夏場には、サン・ピエトロ大聖堂を見学するのに、炎天下、何時間もの行列をすることになると思いますが、もし、ヴァチカン美術館を見学される予定があれば、システィーナ礼拝堂から直接サン・ピエトロ大聖堂まで来ることができるのです。
無駄な行列をしなくて済みます。

意外と知らない方が多いのですが、システィーナ礼拝堂からEXIT(出口)とかいた方向(祭壇画を背景にして左)に進まず、もう一つの出口(祭壇画を背景にして右)に行くと、ちょうど、この写真の場所に出ることができます。
覚えておいて下さいね♪





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さて、こちらが、一番と言わないまでも、最も高い部類に入るロザリオです♪(笑)

両方ともシルバー&スワロフスキーです。

手前のクリスタルのほうが120ユーロ。
写真ではレインボーカラーにキラキラ光っていますが、実際には無色透明のクリスタルです。
太陽の光に反射してキラキラするのです。
これは、本当に美しくて、私が欲しくなったくらいでしたよ。

一番高いのは170ユーロだったけど、これよりクリスタルの球が大きいだけで、ちょっと日本人には仰々しいと思ったので、こちらにしました。

写真では真珠バージョンのほうが高そうに見えますね・・
同じものはないので、もう一つは違ったタイプにしましたが、こちらは100ユーロしませんでした。
実際に見ると、クリスタルのほうが格段に素晴らしいです~

しかし~
シルバーは、湿気の多い日本だと黒ずんでしまって、お手入れが大変なのではないかな?とも思います。





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裏にはしっかり「VATICANO」と刻印されています。
十字架は、クリスタルのほうがローマ教皇バージョンだと言っていました。
ローマ教皇の持つロザリオの十字架と同じ形ってことでしょうか?

とりあえず、気になっていたロザリオを買ったので一安心です。
でも、もう、こんなこと頼まれたくない・・というのが本音です。


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by mayumi-roma | 2016-06-01 07:15 | ローマの美術散歩
ミケランジェロのピエタに想う・・・
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サン・ピエトロ大聖堂・・・
壮大ですね♪
ここばかりは、何度来ても、その度に、この壮大さに驚かされます。
全然、慣れません!(笑)

大聖堂を始め、広場を整えるため、何百年もの月日を費やし、各時代の超一流と呼ばれる巨匠たちが作り上げたカトリックの総本山・・・





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聖ペテロのお墓とされる場所の上にある主祭壇。
パンテオンのブロンズを剥がしてベルニーニが作り上げた大天蓋。
ミケランジェロ作のクーポラ(丸屋根)。





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13世紀の聖ペテロ像・・・




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ポッライオーロ作の「インノケンティウス8世のモニュメント」・・・




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カノーヴァの作品も多くあります。




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しかし、自分の好みの範疇を超えて、この大聖堂内で最も素晴らしい作品は、なんと言っても、ミケランジェロがわずか25歳で彫った「ピエタ」でしょう。

私は彫刻も好きですが、ミケランジェロよりベルニーニのほうが好みです。
どちらが優れているというわけではなく、完全に好みの問題です。
そして、私はミケランジェロがそれほど好きではありません。

でも、美しいものを美しいと感じる心は持っています。
美しいものは美しい。
そういうことだと思います。

昔から、33歳という年齢の息子を抱く母親なのに、聖母の姿が若過ぎると批判を受けてきたミケランジェロですが、彼は、「生涯男性を知らずに処女を通した女性は、汚れがなく若く美しいままだ」と反論したと言われています。

私は、ミケランジェロは聖母の理想像を表現したかったのではないかと思います。
キリストの母であり、花嫁であり、娘であるマリア・・・
神の子を産み、そして運命通りに、息子をあなた方のために捧げましたよ・・・と。

この作品に限らず、私はミケランジェロの作品には強い宗教性を感じます。
彼自身がカトリック教徒であり、神の国を信じていることが伝わってくるのです。




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私は、しばしピエタ像の前に立って、意地悪くあら探しをしましたが、何も見つかりませんでした。
聖母が若すぎるとか、聖母の身体が巨大過ぎるとか、そんなことはどうでもいいことです。
それらについては、そうした理由を見い出せますから。
母としての圧倒的な愛情表現が足りないという意見もありますが、私はそうは感じませんでした。

素晴らしい作品です。
ミケランジェロの好きでない私が言うのですから、本当です(笑)。



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安らかなキリストの顔も本当に素晴らしいです。
ほとんど笑っているようですね。


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by mayumi-roma | 2016-05-30 05:59 | ローマの美術散歩
聖なる年の聖なる扉♪
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ヴァチカン、サン・ピエトロ寺院♪

今年は「慈しみの特別聖年」です。
本来、聖なる年は25年ごとで、と1世紀(100年)の間に2度しかありませんが、今年(正確には2015年12月8日から2016年11月20日まで)は、現ローマ教皇フランチェスコ1世が教皇権限で特別に定めた聖なる年です。
サン・ピエトロ寺院に限らず、聖年にしか開かない聖なる扉を持つすべての聖堂の聖なる扉が開いています。

ちなみに、聖年を定めたのは1300年、ボニファス8世の時でした。
ボニファス8世といえば、ダンテの「神曲」地獄篇」で、地獄に堕ちた教皇として逆さまに生き埋めにされて、燃やされる姿が描かれております~(苦笑)






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聖なる年にしか開かない聖なる扉が開いています~




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ちなみに普段はこんな感じ~




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さぁ、私も聖なる扉をくぐってサンピエトロ寺院に入ります~
ちなみに、ヨハネ・パオロ2世の時代、2000年の大聖年にもこの扉を通りました~




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聖なる扉を越える瞬間~♪
私はカトリック信者ではありませんし、2度目なので、これといって特に感慨はありませんが、一応、厳(おごそ)かな気持ちになったことにしておきましょう♪





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聖なる扉の内側から~




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ちなみに、普段の姿はこんな感じです。
しっかりと漆喰に塗り固められているのです。
この普段の様子を知っていたなら、やはり、扉が開いた時との違いは面白く感じるかもしれません。

ローマ在住の方は、たとえ、並ぶことになっても行っておいた方がいいのではないかしら!?
10月になれば、いくぶん落ち着くと思います。
そして、11月30日までにローマを旅行する予定のある人は、せっかくの機会ですから、行列にめげることなく行かれますように!


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by mayumi-roma | 2016-05-29 05:08 | ローマの美術散歩
疲れきった炎天下のサンピエトロ寺院・・・
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サン・ピエトロ広場~♪

今日は、もう、本当にクタクタに疲れました~
大学時代のお友だちに「ヴァチカンで一番高いロザリオを2つ買ってきて!」(笑)と頼まれていたので、これから観光客が増していく前の平日にサン・ピエトロ寺院に行かなければ・・と思っていました。

5月ももう終わりですし、週末の混雑は簡単に想像できます。
そこで急きょ、サン・ピエトロ寺院に行くことにしたのです。
ヴァチカンの文字が入ったロザリオを手に入れることが出来るのは、サン・ピエトロ寺院の敷地内にあるヴァチカン直営のお土産屋さん(シスターが売り子さんをしています)しかありませんから。
ブログを始める前、8年前くらいだったと思いますが、ここのお店で高校時代のお友だちと、当時一番高かったロザリオを買ったことがあったのです。

しかし、平日、それほど混んでなくても、この行列!
炎天下、1時間も並びましたよ~
もう、これだけでクタクタです。

簡単に「ヴァチカンに行って買ってきてよ」と言うけど、ほんと、大事(おおごと)なんです~





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やっと、ベルニーニの柱廊から広場に出ました~

暇なので、紋章遊びをしてみました~
これは、シエナのキージ家出身のアレクサンデル7世の紋章♪
6つの山の上に星という本来のキージ家の紋章と、ユリウス2世のローヴェレ家のカシの木の紋章を組み合わせたものです。
何でもユリウス2世の強い希望で、このように変えさせたのだとか・・
アレクサンデル7世の治世下でこの広場は建設されていましたから、ベルニーニの柱廊の上部には、アレクサンデル7世という文字とキージ家の紋章をたくさん見かけます。






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やっと、噴水のところにきました~
この噴水は、17世紀、バロック時代のカルロ・マデルノ作。
土台の部分にも紋章が見えますね・・






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ズームにしてみましょう。
真ん中の紋章!
下にドラゴン、上に鷲(わし)の絵が入った紋章といえば、ボルゲーゼ家♪
17世紀初頭、この噴水が作られたころのローマ教皇、ボルゲーゼ家出身のパオロ5世の紋章です♪
紋章の左右に、鷲〈わし〉とドラゴンの浮彫も見えます。






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ベルニーニの柱廊の上にまたキージ家の紋章が~~!
6つの山の上に星♪
下には「ALEXAN Ⅶ」、アレクサンデル7世」と入っています~
スペースが足りなかったとみえて、ALEXANとしか入っていないところが笑えます。

こんな風に、ルネッサンスとバロック時代にローマ教皇を輩出した家の紋章を覚えておくと、ローマのお散歩が俄然楽しくなります~


と、楽し気に書いている私ですが、炎天下1時間はきつかったです。
しかも、せっかく並んだことですし、それでロザリオを買うだけではもったいないので、聖なる扉をくぐって大聖堂の中も見ました。
しかし、何しろ世界最大の寺院であるため、移動するだけでものすごい時間がかかります。
聖堂の中に入って出てくるまでに1時間以上かかりましたし、それからロザリオ!
ロザリオ選びにも1時間以上かかりました。
何しろ一番高いものを買うわけですから、簡単に「これ!」というわけにはいきません。
足は疲れるし、お腹はすくしでクタクタ・・・

ヴァチカンで一番高いロザリオ(笑)や、大聖堂の内部については(これまでも何度も紹介はしていますが)、また改めて。
先日のサンタンドレア・デッレ・フレッテ聖堂についても後日になります~

しかし、これから夏の暑さも増して、観光客や巡礼者もますます多くなると思いますが、いやはや、皆さま、ご苦労様でございます。



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by mayumi-roma | 2016-05-28 05:03 | ローマの美術散歩
ルネッサンスのアイドル、アンノン♪
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Villa Madama(マダーマの別邸)♪

もともとは、ルネッサンスの時代に、メディチ家出身の享楽的なローマ教皇レオ10世が、お気に入りのラファエッロに作らせた教皇の別邸でした。
現在は、イタリア共和国首相や外務省の高官が外国からのお客様をおもてなしする時に使われています。

この写真は、4年前に行われたシンポジウムに招待された時に撮ったものです。
昔から私のブログを読んでいらっしゃる方は、当時の記事を覚えていらっしゃることでしょう。




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本当に美しいです♪
内部の素晴らしいストゥッコやフレスコ画、そして、グロテスク模様♪
ラファエッロは若くして亡くなりましたから、その後はラファエッロのプロジェクト通りに弟子たちが完成させました。
ストゥッコは、ジョヴァンニ・ダ・ウディネによるもの、フレスコ画は、ジュリオ・ロマーノによるものです。

マダーマの別邸の記事はこちら♪
詳しく知りたい方はどうぞ。





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さてさて、今日の本題に入っていきましょう♪
マダーマの別邸にある、こちらの美しいイタリア式庭園♪
この庭には、教皇レオ10世の時代に全ローマ市民のアイドルとなった動物の彫刻噴水が残っているのです。





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象のアンノンです♪

1513年、ポルトガル大使からレオ10世に贈られたセイロン(スリランカ)の象、アンノンです。
当時のローマ市民は、よく調教された賢い象を見たのは初めてだったようで、彼のすることなすこと全てに心底驚いたようで、アンノンは熱狂的に愛されました。
詩人も芸術家も、この象に大変な印象を受けて、お気に入りのテーマとなりました。
そうして、ラファエッロも、この別邸のお庭にアンノンを題材にした噴水を設計したわけです。
残念ながら、アンノンは、ローマの気候が合わず、3年余りで死んでしまいました。


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by mayumi-roma | 2016-05-23 06:26 | ローマの美術散歩
死刑好きの教皇クレメンス8世・・・

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ローマ、カンポ・デ・フィオーリ♪
ナヴォーナ広場から徒歩約5分、ルネッサンス期の建物が立ち並ぶ歴史的地区ですが、この広場には毎日青空市場が立つので、常にごちゃごちゃしています。
市場の店舗が片づけした後も、野菜くずだとかゴミが散らばって汚いで~す。
でも、ローマらしい場所ということで、いつも観光客で賑わっています。
だから、ますますごちゃごちゃ!
広場の中央には、ジョルダーノ・ブルーノの像が立っています。











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1600年(聖年の年)2月17日・・
まさに、この像が立つこの場所で火刑に処せられたジョルダーノ・ブルーノ。
彼は、ナポリ出身の哲学者でありドメニコ会の修道士でした。

それまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、コペルニクスの地動説を擁護したことで、ローマの異端審問所によって、彼の思想は危険であるとの異端判決を受けましたが、一番問題だったのは、彼が著作の中で、「悪魔も救済できる」と書いたことでした。
それがカトリック要理に反するとみなされたわけです。

投獄された当初、ジョルダーノ・ブルーノ自身は、教皇クレメンス8世が恩赦にしてくれるだろうと楽観していたそうですが、とんでもない!
この教皇は在位中の13年間に30人も死刑台に送っているのですから~
ジョルダーノ・ブルーノの最終審議の法廷で、教皇自らが「死刑ありき」の前提で周りにプレッシャーをかけたと言われています。
ガリレオ・ガリレイがまだ無名の頃で、このジョルダーノ・ブルーノの処刑のあと、自身の今後を思いやって、おとなしくなったと言われています。

処刑の際もジョルダーノ・ブルーノは凛としていて、処刑を宣告する執行官に対して、「私よりも、宣告を申し渡したあなたたちの方が真理の前に恐怖に震えているじゃないか」
と言ったため、舌枷をはめられたそうです。
さらに、死の際には一つも声を発さなかったと言われています。

この像は、1887年にエットレ・フェラーリによって、ジョルダーノ・ブルーノが処刑された正確な地点に建てられましたが、彼の視線の先にヴァチカンが来るように計算して設置されました。
本当に恨めし気な顔をしています・・・

1979年、当時のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世が、過去の教皇庁の誤りを正すという目的で、ジョルダーノ・ブルーノの異端宣告は取り消されました。











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カンポ・デ・フィオーリからファルネーゼ広場へ~
ファルネーゼ宮殿はあまりにも壮大過ぎて、それだけを写真にすると、どうも絵にならないのですが、こんな感じで撮ったら、なかなかいい感じの写真になることに気が付きました♪











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そのファルネーゼ宮殿を正面にして右の道を行くと、そこが、先日記事にした「ボルジア家出身の教皇の霊廟があるスペイン国民教会」のあるモンセッラート通りですが、その道の42番地には、石板があります。
悲劇の美少女ベアトリーチェ・チェンチが捕えられ拷問を受けた牢獄のあった場所です。
1599年9月11日、この場所からベアトリーチェは、処刑場のサンタンジェロ広場に向かったのでした。

ちょうど、上記のジョルダーノ・ブルーノの処刑の半年前です。
ローマでは同情論が高く、各方面から恩赦の嘆願が出されていたにもかかわらず、死刑を決めたのは、もちろん、クレメンス8世!
表向きは、当時、治安が悪く殺人事件の多かったローマで見せしめのために処刑したと言われていますが、真実は、チェンチ家の人間を絶滅させて、その財産をすべて没収することが目的だったと言われています。











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           処刑前のベアトリーチェの肖像画Byグイド・レーニ
           ローマ、バルベリーニ国立絵画館

ベトリーチェ・チェンチは、ローマの名門貴族の娘でしたが、父親の暴力・性的虐待に苦しんでいました。
それは想像を絶するほどに酷いもので、継母や兄弟たちも同様に苦しみ、最終的に、それから逃れるために家族全員で団結して父親を殺害してしまったのです。
最初は事故と片付けられ、見事、完全犯罪になるかと思われたのですが、そうはなりませんでした。
教皇庁と親しかったチェンチ家、莫大な資産を持つチェンチ家・・
数々の思惑がうごめいたと言います。

チェンチ家の当主(ベアトリーチェの父親)の暴力性はローマ市民には有名な話だったので、尊属殺人とはいえ、皆、ベアトリーチェたちに同情していました。
しかし・・
ベアトリーチェは22歳の若さで、継母のルクレツィア、長兄のジャコモと共に、サンタンジェロ広場で斬首されて、散ったのでした。
兄のジャコモは、むごい切り裂きの刑でした。

当時の死刑は公開処刑ですから、弁護士や裁判官、ローマの貴族たち、市民、観光客までが集まったそうです。
その中に画家カラヴァッジョの姿があったのは有名な話です。
継母の小さな息子だけは、死刑をまぬがれましたが、莫大なチェンチ家の財産は、全て教皇庁に没収されたそうです。

クレメンス8世は、その政治力では高く評価されていましたが、数多くの死刑を執行することで自分の経歴を汚してしまったと言われています。
特にこの2つの死刑後は、ローマ市民からの人望をすっかりなくしてしまいました。


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by mayumi-roma | 2016-05-16 04:39 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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