カテゴリ:ローマの美術散歩( 272 )
ファルネジーナ荘の歴史的落書き


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雨に濡れるヴィッラ・ファルネジーナ(ファルネジーナ荘)♪

数日前の寒さはどこへ~~!?
相変わらず雨は多いですが、再び暖かくなって、暑いくらいです。
秋のお天気は気まぐれです。
本当に着るものに困ってしまいます・・

さて、ファルネジーナ荘は、私の大好きな場所です。
先週、久しぶりに訪れてみました♪

ここにはラファエッロのフレスコ画があるのに、ローマにはあまりにも見るべきところが多過ぎるためか、はたまた、トラステヴェレという街の中心からは少しはずれた地区にあるせいか、訪れる人はそれほど多くはありません。
でも、ここは一押し♪
ルネッサンスの空気を感じる静かで落ち着いた場所です。
ファルネジーナ荘の道をはさんだ向かい側にはコルシーニ宮殿もありますし、そこはかつてスウェーデンのクリスティーナ女王が暮らした場所で、現在は美術館になっており、カラヴァッジョの絵「洗礼者聖ヨハネ」があります。





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ラファエッロのガラテア♪
ラファエッロらしい繊細で優美な絵です。
好みもあるとは思いますが、私はラファエッロが描いたものなら、なんでも素晴らしいと思うタイプではありません。
彼の作品には波があるなぁ・・と思います。






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「アモーレとプシケの間」♪
ガラテアの間より、中庭に面したこちらの広間のほうが好き♪
明るくて、開放感があって、華やいだフレスコ画も好み~
ラファエッロとその工房の作品ですが、私は、ガラテアよりこちらのほうが好みです。
たぶん、それは、フレスコ画が建築とともに完全に一つの世界を作り上げているからなのでしょう。

ファルネジーナ荘の詳しい説明は、過去記事に書いてあります。
興味ある方は、こちらへどうぞ~
1階部分を詳しく説明しています。
ルネッサンスの宝石、ファルネジーナ荘(その1) ←クリックすると別ウィンドウで開きます。





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2階の「遠近法の間」も大好きです♪
このフレスコ画を描いたのは、建物を建築したバルダッサーレ・ペルッツィ。
壁に描かれたフレスコ画なのに、床が続いて、本当にそこにバルコニーがあるよう♪
バルコニーからは美しいローマの風景も楽しめます(笑)。
当時のローマの風景を知る上でも、絵画は貴重な証人ですね♪






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1527年のサッコ・ディ・ローマ(ローマの略奪)の際、この別荘は、ドイツ傭兵部隊、ランツクネヒトのねぐらとなりました。
その際に傭兵たちが書いた落書きが今でも残っています。






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こちらにも・・・
ヴァージニアって書かれているけど、故郷に残した恋人の名前でしょうか?
歴史的落書きは、全部で3つありますが、ルネッサンスの美しい至宝・ファルネジーナ荘が、この程度の被害で済んだのはラッキーだったのかもしれません。
フレスコ画をめちゃくちゃにしようと思えば、できたはずですから。
しかし、落書きだなんて、人間のすることは、今も昔も変わっていないのですね・・

2階部分の詳しい説明を書いた過去記事はこちら♪
ルネッサンスの宝石、ファルネジーナ荘(その2)←クリックすると別ウインドウで開きます。

Villa Farnesina
Via della Lungara 230
月曜から土曜まで9:00~14:00
日曜・祭日はお休み


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7月22日に、私が翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)が発売となりました。
これまでにないタイプの画期的な美術エッセーです。
知識がなくても読めます。
けれども、美術愛好家にも読みごたえのあるものとなっています。
孤高の天才ではなく、人間レオナルドの真の姿が描かれています。

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by mayumi-roma | 2016-10-16 05:37 | ローマの美術散歩
イグナチオ・デ・ロヨラ♪

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イエズス会の創設者の一人で初代総長だった聖イグナチオ・デ・ロヨラ♪
ローマのジェスー教会に隣接する建物に、イグナチオがその生涯の最後の12年間を過ごした部屋が残っています。
何年か前にも記事にしたことがあります。
ここは入場無料で訪れることができますが、月曜日から土曜日の午後4時から6時までの開館です。





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聖イグナチオの部屋に通じる廊下の素晴らしいフレスコ画には、いつもうっとり♪
テンションが上がってしまいます。
ローマのサンティニャッツォ(聖イグナチオ教会)の天井画を描いた、イエズス会の修道士でもあったアンドレア・ポッツォの作品です。
遠近法(正確には1点透視図法)を使って、2次元の壁が3次元の空間となっています。





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でも、これを、見て下さい。
ある一点を軸とする遠近法を使っていますから、その地点からは完璧な人物像になって見えますが、近くで見ると、この通り~
脚の短いやけに肥満体のプット―(翼のない天使)になります。





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聖イグナチオが使っていた家具がそのまま残っています。
本当に清貧の人だったんだな・・と思います。





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あれれれ~
こちらは、お隣のジェスー教会ですが、どうしたんでしょう!
教会の扉が閉ざされていたので(横からの裏口から入れるようになっていました)怪訝に思っていましたが、何の工事をしているのでしょう!?

先日も、この教会の素晴らしいバチッチャの天井画やザビエルの右腕のある礼拝堂、また、長崎の大殉教図を紹介しましたが、今日は、別のお宝を紹介します♪





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ザビエルの右腕のある礼拝堂の真向かいに、聖イグナチオ・デ・ロヨラのお墓があって礼拝堂となっています。
この礼拝堂の祭壇画の絵が、毎日午後5時半になると開いて、うしろに収められている聖イグナチオの彫像が現われるのです。

私は、昔からこれを1度見たいと思っていましたが、夕方5時半にジェスー教会に行くということがなかなかできなくて、ローマに暮らして32年にもなるのに、まだ見たことがありませんでした。
たまたま、イエズス会にゆかりのある友人がいらしたことから、強引に誘って、わざわざこの時間にやってきました♪





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5時半になったら、すぐに始まるのかと思っていたら・・
荘厳なミサ曲とともにスポットライトが当てられて、説教が始まるのでした。
最終的に、祭壇画のすべての部分に光が当たった時点、およそ15分くらい経ってから、祭壇画が下に降り始めます。





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これは、祭壇画が途中まで降りたところ~





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絢爛豪華な聖イグナチオの姿が~~~!!
この彫像、すごかったです。
エメラルドやルビーが散りばめられていて、とんでもない代物でした。

荘厳なミサ曲と説教、祭壇画のうしろの彫像・・
バロック時代によく使われた仕掛けですが、やっぱり感動しました。

ただ、暮らした部屋から思い浮かべる彼のイメージは清貧な人。
聖イグナチオが、このような豪華絢爛なお墓を望んでいたとは思えませんが、後年の人々にとって、彼がそれだけ偉大だったということでしょう。


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by mayumi-roma | 2016-10-13 06:03 | ローマの美術散歩
奇跡のイコンに感動@スカラ・サンタ(聖なる階段)♪

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スカラ・サンタ(聖なる階段)♪
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂のそばにある小さな聖堂です。
サン・ジョヴァンニ大聖堂の一部をなすものです。




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聖なる階段を一段ごとにお祈りをしながら膝まずいて上っていくカトリックの信者たち・・

この階段は、キリストの処刑を命じたエルサレムのローマ総督ピラトの官邸にあったものです。
十字架にかかる前のキリストがこの階段を上り下りしたため、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の母、聖エレナによって、326年にローマに移されました。

階段は全部で28段。
膝まずいて祈りながらでは、とても時間がかかりますし、膝も痛くなります。
このシーンはいつ見ても心に響くものがありますが・・・
今回、私が一番感動したのは、別のものでした。






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膝をついて祈りながら上らない訪問者のために、普通の階段もあります。
その階段を上って、上にある教会(礼拝堂)に行くと、そこには、何の扉なのか分からない重い青銅の扉があります。
これこそが、4世紀にコンスタンティヌス帝がサン・ジョヴァンニ大聖堂を建立し(サン・ピエトロよりも古いローマで初めての聖堂です)、隣接するラテラーノ宮殿がローマ教皇の居城となって以来、1309年のアヴィニョンの捕囚まで(その後フランスからローマに戻ってからは教皇庁はサン・ピエトロに移りました)、教皇のプライベート礼拝堂として使われていた、これ以上に聖なるものはないと言われる古い礼拝堂の入り口なのです。






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Sancta Sanctorum (Santo dei Santi)・・

日本語では、至聖所という訳が出ますが、ちょっとニュアンスが違うような気がします。
直訳で「聖なるものの中でも最も聖なるもの」つまり、「これ以上に聖なるものはない場所」というほうが分かりやすいような気がします。

とても小さな空間ですが、そこには聖なる空気が満ち溢れていました。
これは、なんと言ったらいいのかな・・
ここだけ、空気が違うのです。
いわゆる「気」を感じるような感じです。





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上を見上げると、聖人たちのフレスコ画が・・
上部は13世紀のカヴァリーニ工房、下部は16世紀末のマニエリストたちによるもの。






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天井には、新約聖書の収められた4つの正典、福音書を書いた4人の聖人の姿がそれぞれのシンボルで描かれています。
聖マタイは天使(下)。
聖マルコはライオン(右)。
聖ルカは雄牛(上)。
聖ヨハネはワシ(左)。





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こんなお宝も~~♪
これは、なんと、最後の晩餐でキリストが座ったイスの一部です。
信じる信じないは、人それぞれ。
私は信じます。





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しかし、もっとも感動したのは、祭壇に飾ってあるキリストの肖像画なのです。
これこそが、この礼拝堂の中で聖なる気配を生み出しているものなのです。
金銀宝石で飾られているのは後年になってからです。

今日では、キリストは白人の姿で描かれることが多いのですが、パレスチナで生まれたキリストは、実際には浅黒い肌をしていたのです。

このキリストの肖像画は、アケロピタと呼ばれるものです。
つまり、人の手によるものではなく、奇跡によって生まれたものということです。
これは、神によって描かれた、初めての、そして唯一の自画像なのです。

信じる者は信じればいいというお話ですが、私は信じます。
この絵を実際に見た私は、信じざるを得ない!

この礼拝堂に入ると、誰かに見つめられているような感覚に陥ります。
実に不思議な絵です。
何故なら、私たちが絵を見るのではなく、私たちが絵のキリストに見つめられているのです。
この中のどこにいても、キリストの目は私たちのほうを見ています。
あり得ないようなことがあり得ている事実!

私はカトリック信者ではありませんし、非科学的な人間でもありませんが、この世の中には説明できない不思議なことが起こると思っています。

なんともいえない深い感動を受けたmayumiでした♪

こんな風に教会巡りをしていて、私ったらよく信者さんにならないものですね。
芸術的観点から人間と宗教を見つめているので、そこにははまらないのです♪


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by mayumi-roma | 2016-10-11 05:39 | ローマの美術散歩
激混みのヴァティカン博物館♪
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ヴァティカン、サン・ピエトロ大聖堂♪






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慈しみの聖年なので、聖なる扉が開いてます。
この扉をくぐるのは、今年、2度目♪
2000年の聖年の時もカウントすると、3度目~
これで、私のこれまでの罪は帳消しになったかしら!?






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世界一の規模を誇るサン・ピエトロ大聖堂ですから、その壮大さは感覚が麻痺してしまうほど・・
ものすごい人だけど、さすがにここまで大きいと、そんなに混んでいるようには見えません。

でも~
写真奥のベルニーニのバルダッキーノ(大天蓋)の前や、ミケランジェロのピエタ像の前、要するに見所の前は、満員列車並みの人、人、人!
よく見えないし、ましてや人が入らないように写真を撮るのは至難の技!
時間がかかります~







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言わずと知れたミケランジェロのピエタ像♪
これは、やはり素晴らしいですね♪

人それぞれ好みがあると思います。
そういうわけで、私は、時代は違うけれど、彫刻はベルニーニ派なのです。
ミケランジェロの彫刻はあまり好みでないのです。
ですが~
この彫刻は、彼の他の彫刻作品とは異質だと思います。
若かったからなのかどうかは分かりませんが(25歳の時の作品)、力強さより繊細さを感じます。
だから、好きなのです~






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記事では順序が逆になりましたが、サン・ピエトロ大聖堂に行く前に、ヴァティカン博物館に行きました。

システィーナ礼拝堂から出口と書いたほうに進まず、もう一つの出口に降りると大聖堂に直接入れますから、いちいち博物館を出て遠回りをして大聖堂に行って再び並ぶという無駄なことをしなくて済むので、時間のロスがなくなるからです。

しかし、ヴァティカン博物館の混み具合は普通じゃありませんでした!
芋の子を洗うような状態!
日本人はほとんどいないように思いましたが、各国からの団体客、個人客・・
すごかった~
10月もまだハイシーズンなのでしょうね・・
11月になったら少なくなるかな!?

システィーナ礼拝堂も、とてもゆっくり鑑賞なんてしてられない感じでした。
ヴァティカンの警備員、いったい何様?と思いますが、「立ち止まるな、早く出ろ」と追い立てること、追い立てること!
この博物館に来る人は、これを見るために来ているのですよ~~

ゆっくり座って見たいから、端っこにある僅かな座席が空くのを待って、座りました。
これも忍耐~
座ってゆっくり見たいのは誰もが同じ。
ぼやぼやしていると、いち早く他の人に席を取られてしまいます。
そういうわけで、やっぱり時間がかかってしまうのです。
ミケランジェロの好き嫌いは別にしても、システィーナ礼拝堂、天井画の「天地創造」と祭壇画の「最後の審判」は、人間技とは思えない比類なきものですからね~
ゆっくり見たいです♪

私は、天地創造のほうが好き♪
特に「アダムの創造」♪

キリストの物語のサイクル画の一つ、ルカ・シニョレッリの「最後の晩餐」もしっかり見て、ユダの肩に描かかれた小さな悪魔(←中世的で少し笑えます)もチェックしてきました(翻訳したレオナルド本に出てくるので)。







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ラファエッロの間は、最も美しい「署名の間」が、囲いで閉じられていて、ほとんど見ることができません。
お隣の「火災の間」から、こんな風に「アテネの学堂」が見れるだけです。
これもまた、私が翻訳したレオナルド本に出てくるので、プラトンとして描かれたレオナルドの姿に挨拶できてよかったで~す♪






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「荒野の聖ヒエロニムス」By レオナルド・ダ・ヴィンチ♪

絵画館にももちろん行きました。一番最初に~
システィーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂に出るため、先に見ておかないと、後では行けませんから。

この作品は、一目見て分かる通り、未完です。
レオナルドに未完の作品が多いのは、完璧主義者だったからだと言われますが、これは少し違います。
レオナルドは、当時の慣習を守ることをせず、(当時の人々にとっては)理解不可能な革新的な絵を描くことが多かったので、注文主に下絵を見せる段階で作品を拒否されることが多かったからです。

この絵にまつわるストーリを知っているか知らないかでは、絵の見方が変わってきますから、是非、私の翻訳した本で予習してから、ヴァティカン博物館に行かれて下さいね(笑)♪

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by mayumi-roma | 2016-10-06 05:25 | ローマの美術散歩
カラッチの名画で見るギリシャ神話@ファルネーゼ宮殿♪


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16世紀のイタリア建築において、最も壮大で素晴らしい建築と言われているローマのファルネーゼ宮殿は、アレッサンドロ・ファルネーゼが枢機卿時代(のちの教皇パオロ3世)に建てたものです。

ローマのファルネーゼ宮殿、最大の見ものは、なんと言っても、「カラッチのギャラリー」です♪
修復後、ここ1年くらいは、週に3回(月・水・土)、予約制のガイドツアーが行なわれているとはいえ、午後のへんてこな時間帯なので、なかなか行くことができません。(ちなみに、見学申込のサイトはこちら。興味のある方はここをクリック

長年に渡って、このフレスコ画を見ることが夢だった私は、感無量でした。
1597年から1608年にかけて、アンニバレ・カラッチが制作しました。
ルネッサンス以降の1世紀半に渡るヨーロッパ絵画の革新の集大成とも言える傑作とされています。
題材は、古典♪
ギリシャ神話です。






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天井の真ん中にあるのは、バッカスとアリアンナ♪
ギリシャ神話のディオニュソスとアリアドネのことですが、ギリシャ神話はのちにローマ神話になっていますから、名前がギリシャ語からイタリア語(当時はラテン語)に変わったりしていて、ちょっとややこしいのです。

アリアドネはクレタ島のミノス王の娘。
生贄としてやってきたテーセウスに恋をして、結婚することを条件に迷宮のミノタウロス(半身が牛の怪物)を退治して脱出するための秘策を教えます。
迷宮の入り口に糸を結んで、それをたどれば無事に迷宮から出てこれるというわけです。
その後、二人はナクソス島へ渡りますが、そこで、ディオニュソス(葡萄酒と酩酊の神)が彼女に恋をして奪い取り、レムノス島で交わり子をなしたというお話です。
複雑~~
ですが、面白いです♪






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赤の大広間から入ってすぐの上にあるのは、ペルセウスとピネウス♪
ペルセウスが怪物を倒してアンドロメダと結婚しようとしたために、アンドロメダの婚約者ピネウスは陰謀を企てますが、ペルセウスにメドゥーサの首を見せられて、共謀者とともに石にされてしまいました。
その場面が描かれています。






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対をなすように、反対側に描かれているのが、ペルセウスとアンドロメダ♪
メドゥーサの首を持ったペルセウスが左端に見えます。








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ポリュペモスとアーキス♪

アーキスは牧神パンと河の神シュトマイトスの娘の間に生まれた子。
大変な美男子でニンフ(妖精)のガラテアと愛しあっていました。
しかし、ガラテアは、凶暴な一つ目の巨人ポリュペーモスからしつこく言い寄られており、ある時、二人が逢瀬しているところを巨人に見られてしまいます。
ガラテアは海に逃げましたが、アーキスはポリュペーモスが山から岩を投げて押しつぶされてしまいます。
この場面はちょうど石を投げるところです。
その後、可哀相なアーキスはシチリア島のエトナ山から流れる河になりました。





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対となる反対側~



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ポリュペモスとガラテア♪
結局、ガラテアはこの一つ目の巨人の子を産むことになってしまいます。






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一つ目の巨人、ポリュペモスの顔がどう描かれているのか、ズームで見てみましょう。
こんな感じですが、本来目のある部分にも目のくぼみが描かれていますね。






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ゼウスとヘラ(ローマ神話ではジョーヴェとジュノーネ)♪
神々の王とその妻。
ゼウスは好色で知られ、ヘラは嫉妬深いことで有名です。






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対になる絵は、愛と美の女神アフロディーテとアンキ―セス(ローマ神話ではヴィーナスとアンキーセ)♪

アフロディーテはアンキ―セスを見て恋の虜になってしまいます。
アンキ―セスは、女神と交わった男は精を失うと信じていたので、あまりにも美しい彼女を見て女神ではないかと疑い、アフロディーテは神の姿を隠します。
二人の間にはアイネイアスが生まれます。
ちなみに、アイネイアスはトロイヤ戦争におけるトロイア側の武将で、トロイア滅亡後、イタリア半島に逃れてローマ建国の祖となったということになっています。←こじつけっぽいですね。






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ヘラクレスとオムパレ(オンファールともいう)♪

この物語もローマ期以降、複雑に脚色されています。
神託によって奴隷となったヘラクレスをリュディアの女王オムパレが買い取って仕えさせましたが、彼女は横暴な女王で、ヘラクレスに女装をさせて糸つむぎの仕事をさせる始末でした。
けれども、彼女がヘラクレスの獅子の皮をまとってこん棒を持つと、こん棒の重さによろめいたのでした。
ある日、奇襲攻撃で女王の部下が殺されます。
ヘラクレスは獅子の皮をまとってこん棒を持って敵を帰討し、ヘラクレスとオムパレは結婚し、3人の子をなします。






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対になる絵は、セレネーとエンデュミオン♪

セレネーは月の女神で、エンデュミオンを愛し、ゼウスに願って彼に不老不死の永遠の眠りを与えました。
セレネーは、夢の中のエンデュミオンと交わり、50人の娘(暦月の女神たち)を産みました。






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こちらは、ギリシャ神話とは関係ないけど、私の好きな一部分です♪
一角獣と処女♪
一角獣は純潔の象徴で、この時代には実在する動物だと信じられていました。
ただし、処女でないと捕まえることができないと♪(笑)

他にも様々なギリシャ神話を題材とする絵がありましたが、この辺で♪


ギリシャ神話は複雑ですが、実に面白いストーリーがいっぱいです。
何か一つでも知っておくと、西洋絵画を見るのが楽しくなります♪
ここでは、ストーリーを端折って書いていますので、あしからず。


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by mayumi-roma | 2016-10-04 05:16 | ローマの美術散歩
壮大なファルネーゼ宮殿@ローマ♪

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先週末にヨーロッパ文化遺産の日で無料一般公開されていたファルネーゼ宮殿♪
サンガッロ・イル・ジョヴァネの建築ですが、1546年にミケランジェロがファサード(正面)のデザインを変えています。
16世紀のイタリア建築において最も壮大で素晴らしい建築と言われています。


昨日の土曜日にあまりにも食べ過ぎて飲み過ぎてしまったので、本日、日曜日はデトックス・デイ♪
さすがに食欲なんてまったくないから、粗食、粗食、粗食!
白いご飯に梅干しとお海苔、お味噌汁~
美味しいなぁ、日本の味は♪

10月最初の日曜日なので、美術館が無料開放の日でもありましたが、さすがにお出かけする元気もなく、月曜日からはハードスケジュールが待っているので、今日は読書して、のんびり過ごしていました♪


それでは、なかなか見ることのできないファルネーゼ宮殿の記事をアップします♪





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この建物の入り口に立った時から、その壮大さには目を見張るばかりでした。





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外からは見えませんが、中庭を囲む真四角の建物です。
奥にはお庭がチラッと見えます。





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真四角の建物の中庭に面した部分は、大きな廊下となっています。
コンテンポラリー・デザインのイスやソファが特別展示されていました。





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ヘラクレスの大広間~♪

ファルネーゼ家のヘラクレス像(古代ギリシャのグリコンが制作したブロンズ像をコピーしたもの)が飾られていることから、こう呼ばれます。

天井の高さが18メートルもあって、あまりの壮大さに言葉を失ってしまいます。
これは、ミケランジェロの改修工事で2階と3階の間をぶち抜いて繋げているからです。

この広間には、ヴァチカン宮殿のヘリオドロスの間にラファエッロが描いた「ボルゴの火災」と「大教皇レオとアッティラの会談」の図柄をゴブラン織りにした緞帳が飾られていますが、絵の中にラファエッロが描いていた当時の教皇レオ10世の肖像をファルネーゼ家の教皇パオロ3世のものに変えています。






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続いて、フランス大使の執務室です♪
こんな宮殿を大使館に使って、こんな歴史あるお部屋で執務を行なうなんて・・
フランスはやはり大国なのですね・・
戦勝国はすごいな・・






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同じく、フランス大使の執務室♪

壁のフレスコ画は、16世紀半ばのマニエリスムの画家、ズッカリ兄弟です。
マニエリスムとは、ルネッサンス様式を真似ながらどこか一部を大げさなくらいに強調するという手法を取るもので、ルネッサンスとバロックの間に位置します。
ファルネーゼ宮殿は、ローマ郊外のカプラローラにも別邸としてもう一つありますが、そちらも壮大な宮殿で、壁を飾るフレスコ画には、同じズッカリ兄弟のものもあります。
カプラローラのファルネーゼ宮殿については、過去記事に書いていますので、こちらからどうぞ♪




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次のお部屋は、グロテスク模様とポンペイ様式風で描かれたロマンティックな主題のフレスコ画で飾られています。
グロテスクとは、古代ローマを起源とする(ネロ帝の宮殿、ドムス・アウレアに描かれてあった)異様な人物や動植物に曲線模様をあしらった美術様式で、ラファエッロが最初に取り入れています。






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こちらのお部屋には、ドメニキーノのフレスコ画を一部保存して飾っています。






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数ある広間を省略して。こちらは白の広間♪
別名、クリスティーナ女王のお部屋とも呼ばれます。
ルター派のプロテスタントだったスエーデンのクリスティーナ女王は、カトリックに改宗して王位を譲位したあとローマに来ます。
そして、この宮殿に1655年12月から1656年7月まで滞在したのでした。
ちなみに、その後、トラステヴェレのコルシーニ宮殿に居を構えます。






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こちらは、赤の大広間♪






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窓の外にはテラス~
素敵だな~

アンニバレ・カラッチのフレスコ画のある通廊の紹介は、また明日♪


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by mayumi-roma | 2016-10-03 06:25 | ローマの美術散歩
長崎の大殉教図・・・

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忘れないうちに書いておかなきゃ~

長崎の大殉教図は、ついこの間まで(といっても数年前)、こんな風に(写真の右端)、ジェスー教会のお土産品コーナーに1点だけ飾られていたのですが、先週行った時には、それがなくなっていました。

「あれ?ここにあった長崎の殉教図は?」と係の人に聞いてみると、「ない」というそっけない返事!
「どうして?」と聞くと、「長崎の展覧会に貸し出した」と・・
本当かなぁ・・
残念な思いで、しばし佇んで、その場を離れようとしなかった私たち。
すると、「分かったよ、連れて行くよ。実は、貸し出しから戻ってきたばかりで、こっちにあるんだ」。
ちなみに係の人は神父様ではありませんでした。
神父様なら、こんないい加減な対応はしませんものね♪







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何のことはない!
その昔、もともと、これらの殉教図がかかっていた教会事務室近くの壁にありました。
「ない」なんて言わなきゃいいのに・・。
意地悪ね。
でも、最終的に見せてくれたから許してあげます。

皆さま、ここはイタリアですから(笑)、様々なシチュエーションで、「ない」や「ダメ」と言われても、しつこく食い下がりましょう!

ちなみに、この写真の右端に見えるのは、1597年、長崎で処刑された26聖人の殉教者、パオロ三木と仲間たちです。
京都で捕らえられた彼らは、まず耳たぶを切り落とされて、見世物のように市中引き回しになった後、徒歩で長崎まで行くことになります。
う~ん、だけど、絵の中の殉教者の数が26人よりずっと多いのが、気になります。
もしかしたら、それとは違う殉教図なのかもしれません。







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こちらが、1622年に長崎で起こった元和(げんな)の大殉教図です。
ここでの写真は、どうやってもうまく撮れません。
フラッシュをたけば、フラッシュの光がかかり、フラッシュなしだと、このようにガラスにこちら側が反射します・・





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こちら、綺麗な写真を頂きました。
時間をかけてゆっくり絵を観ると、かなり詳細に描かれていることが分かります。
斬首された首と首のない遺体、炎に包まれる殉教者、それを見物する大勢の人たち、見物人の中には西洋人もいます。
とはいえ、それほど残酷には描かれていません。
でも、それが、かえって、人間の残虐性について考えさせてくれます。

元和(げんな)の大殉教・・
江戸時代初期の元和8年8月5日(1622年9月10日)、長崎の西坂で55人のキリスト教徒が火刑と斬首で処刑されました。
処刑されたのは、神父や修道士、老若男女の信者たち。
女性や幼い子どももいたのは、宣教師をかくまった使徒の一家全員を処刑したからです。
火刑が25人、イエズス会、フランシスコ会、ドミニコ会の司祭9人と修道士数名(西洋人と日本人)も含まれていました。
残る30人は斬首。
その中には日本人だけでなく、宣教師をかくまっていたポルトガル人ドミンゴス・ジョルジの妻イサベラと彼らの息子で4歳のイグナシオ坊やもいました。
この絵は、処刑を見ていた日本人の修道士がスケッチして、1626年から1632年の間に、マカオで完成させてローマに送られたと言われています。







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1619年11月18日、レオナルド木村と他4名のキリシタンの殉教図。
炎に包まれる殉教者たちが、絵の上部少し右寄りに見えます。





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綺麗な写真で見てみましょう。
精霊のシンボル、鳩も左手に描かれています。
見物人が大勢いるのは同じ。

つかの間(現生)の命と、永遠(天国)の命・・・
殉教者たちは、キリストと共に永遠の命を得ることを選んだのです。
信じる者は救われると言いますが、その通りかもしれませんね。

殉教という言葉・・
イスラム系のテロリストも、殉教という言葉を使いますが、自分の死をもって他人に危害を加えるようなことは、果たして殉教と言えるのでしょうか!?

幸か不幸か、私には命をかけて守る宗教はなく・・
そんな自分でよかった・・と安堵したりもして。


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by mayumi-roma | 2016-09-30 05:09 | ローマの美術散歩
ファルネーゼ宮殿が無料解放♪
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         ローマ、ファルネーゼ宮殿♪

9月24日の土曜日と25日の日曜日は、ヨーロッパ文化遺産の日♪
そのため、他の美術館同様に、現在フランス大使館として使われているファルネーゼ宮殿が無料開放されました♪
嬉しい~~♪
早速、夫と行ってきました~
無料とはいえ、イタリア赤十字が宮殿の内部でアマトリーチェの募金活動を行なっていたので、15ユーロ寄付しましたけど。

16世紀のイタリア建築において、最も壮大で素晴らしい建築と言われているこの宮殿は、アレッサンドロ・ファルネーゼが枢機卿時代に建てたものです。
妹ジュリアが教皇アレクサンデル6世(チェーザレ・ボルジアとルクレツィア・ボルジアの父親)の愛人であったことから、枢機卿に抜擢されたアレッサンドロでしたが、その後、ローマ教皇(パオロ3世)の地位まで上り詰めます。






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いやぁ、もう感無量です♪
ずっとずっと中に入ってみたかった宮殿でしたから・・
本当に、何もかもが壮大過ぎて、素晴らしい♪
こんな宮殿をフランス大使館に使っているフランスが羨まし過ぎます~

ちなみに、この宮殿はイタリア政府所有ですが、1936年より99年間の契約でフランス政府に貸しています。
それ以前からずっとこの宮殿を大使館として使っていたフランスですから、おそらく、その契約が過ぎても、再契約となり、このままずっと使うことになるのでしょう。

写真撮影は、フラッシュなしの撮影ならばOKです。
もう、いったい、何枚写真を撮ったか分かりません・・・
もちろん、自分の目でもゆっくりと鑑賞しましたけどね。
写真の整理が追いつかないので、今日のところは、この宮殿の一番の見もの、最近修復が終わったばかりのカラッチのギャラリーの写真を少しだけご紹介します。






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本当に、ため息が出るほど美しい~~♪
フレスコ画を1つ1つ、丹念に観ていきました♪
ずいぶん長いこと、この大広間にいたような気がします・・

明日の日曜日も、午前9時から18時まで無料開放されています。
ローマにいらっしゃる方は是非どうぞ♪

また、ファルネーゼ宮殿を訪れたいと思っている方、週に3回(月・水・土)、15時、16時、17時にガイドツアーが行なわれています。
インターネットによる申し込みのみです。
ガイドツアーのほとんどはフランス語で、英語とイタリア語は各曜日に1度だけですが、たとえ言葉は分からなくても、中に入って、この素晴らしい宮殿を眺めるだけでも価値があると思います。

ファルネーゼ宮殿の見学申込のサイトはこちらです。
ここをクリック


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by mayumi-roma | 2016-09-25 05:37 | ローマの美術散歩
ジェスー教会とスパーダ宮殿♪

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ジェスー教会♪

昨日アップしたキオストロ・カフェに行く前に、日本人には馴染みの深い、イエズス会のかつての総本山、ジェスー教会に行ってきました。
なんと言っても、日本に初めてキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルはイエズス会の宣教師でしたし、日本にもイエズス会の創設者の名前を冠した聖イグナツィオ教会があります。

何度もこのブログで紹介していますが、ここも好きな教会の一つなのです。
「また、ここか・・」と思わないでくださいね♪(笑)
写真は、その都度撮っています~

1561年、ヴィニョーラの設計で建てられたジェスー教会は、これ以降、バロック(ルネッサンスのあと)様式の教会堂の見本となります。







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豪華絢爛♪
一廊式ですが、かなり広いです。
一廊式とは、教会の入り口から内陣(平たく言えば中央の祭壇)に向かう廊が一つしかないという意味です。
廊の数は通常奇数で三廊式、五廊式などがあります。
中央の廊を身廊と呼びます。

ここの見所は豊富にあります。
以前、ローマの美術史を学んでいた頃、先生と2時間余りこの教会の隅から隅まで見学したことがあって、ここで見るべきものは、とてもブログ記事では書けないほどのものです。
かなりコア―なものがたくさんあります。
でも、一般的には、一番の見所はなんといっても、こちら~







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バチッチャ(ジョヴァンニ・バティスタ・ガウッリ)が描いた素晴らしい天井画です。
イエズス会の栄光をテーマにしていますが、飛び出す絵本のように見事な遠近法で描かれてあって、今にも雲から天使や人間がこぼれ落ちてくるような錯覚を覚えます。
これを眺めるために、何度でもここに来たい私です~

時は、反宗教改革の気運が高まっていた時代。
プロテスタントに対抗して、劇場演出のような壮大な方法で、カトリック教会の偉大さを信者たちに見せつけなければならなかったのでした。







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      聖フランシスコ・ザビエルの右腕のミイラを飾った祭壇♪

日本人なら誰でも知っている聖フランシスコ・ザビエル。
ザビエルは、アジアでの宣教活動のため、インドへ渡り、ゴアを拠点に活動していました。
そして、1548年、日本に到着。
1552年、インドから中国へ向かおうとするところで病に倒れます。
インドのゴアの教会に葬られたザビエルでしたが、1614年に遺体から右腕だけを取ってローマに運びます。
聖人の聖遺骸をローマに運んで祀ることはとても重要だったからです。

そして、この教会には長崎の大殉教図があります。
この絵についても、これまでに何度もブログで書きましたが、その絵のある場所が、時によって変わってしまうのがイタリア!
今回もまた・・・
長くなってしまうので、これについては、また後日、続きを書きますが、詳しく絵についても説明したいと思っています。







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さて、ジェスー教会のあと、スパーダ宮殿の美術館に行ってきました。
目的は、これまた大好きなボッロミーニ作の遠近法のお庭への再訪だったのですが・・






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美術館にも、ジェスー教会がありました♪(笑)
天井画の制作のため、バチッチャが準備した下絵の一つです。
これは、もう、ぱっと見てすぐにバチッチャだと分かりますね♪








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          ボッロミーニの遠近法のお庭♪







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この中に、以前なら係の女の子が入ってくれて、遠近法の不思議をこの目で見ることができたのですが・・
床のモザイクが痛み過ぎているという理由で、いっさい立ち入り禁止となっていました。
訪れていた他のイタリア人も、「ただ見るだけでは何の意味もない!」と怒って帰っていきました。
確かに・・・
この遠近法の秘密を知らない方は、過去記事に書いていますので、こちらをどうぞ♪
スパーダ宮殿の至宝←ここをクリック♪


<以下、私信です>
岐阜県の鈴木様、お手紙、ありがとうございました♪
とても嬉しく拝読させて頂きました。
お返事はもう少しお待ちくださいね♪


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by mayumi-roma | 2016-09-24 04:52 | ローマの美術散歩
ブラマンテのキオストロ・カフェにて♪

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シルバーウィークで日本から友人たちがローマに来たので、私のお気に入りへ♪
ランチをするために来たのですが、何故か隣接のサンタ・マリア・デッラ・パーチェが一日中開いているという奇跡が~~♪
これは、今年が聖年だからかしら!?







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おかげで、ラファエッロの「巫女たち」をしっかり鑑賞することができました♪








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ブラマンテのキオストロ・カフェ♪
あ~、いつ来ても素晴らしい場所だわ~♪
たぶん、ここをブログで紹介したのは、私が最初だと思います。
2009年、ブログを始めてまもなくの頃だったから・・

ルネッサンス期、ブラマンテがローマ教皇ユリウス2世に招聘されて、新しい(現在の)サン・ピエトロ大聖堂建立の総監督になったことは、皆さま、ご存じだと思いますが、それ以前はミラノ公国に仕えていました。
レオナルドと同時代です。
ミラノ公国がフランスに侵攻されて、レオナルド同様、ミラノを去ったわけです。
このキオストロは、ブラマンテのローマでの最初の作品♪

ルネッサンスの美しい建築にイタリア・モダンを融合したキオストロ・カフェ♪
私のお気に入りです。







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ルネッサンスの空気を感じながら、今日を想う・・
これができるのは、世界でここだけ♪
ローマにいるからこそ味わえる贅沢♪







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ランチは、「シビッラの間」(巫女たちの間)で♪
何故なら、この部屋から窓越しに前述のラファエッロのフレスコ画「巫女たち」を観ることができるからです♪






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私は、最近イタリアで流行の高級ハンバーガーを頂きました♪
味見したリゾットも美味しかった~~
ここに来ると、「ローマに暮らしていてよかった♪」と思えます・・


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by mayumi-roma | 2016-09-23 04:35 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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