カテゴリ:ローマの美術散歩( 266 )
「天使と悪魔」の足跡:その1ー1
「天使と悪魔」の現場検証をしようしよう・・と思いつつ、なかなか出来なかったのですが・・
実は、一番最初のパンテオンの次に出てくるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、ウチからすぐの所にあるんです。
いつも通る場所なんですが、用事があって時間に追われていたり、教会が開いている時間帯じゃなかったりで、もう何年も中に入っていませんでした。




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ローマの城壁とフラミニア門(ポポロ門)
門の左手、城壁の向こう側にチラリと見えるのが、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会です。




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フラミニア門(ポポロ門)だけを撮ってみました。
ウチはここから歩いて15分くらいです。
この門の向こうがポポロ広場♪




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アーチをくぐって、門をポポロ広場側から見たところ。
「天使と悪魔」の「三角形に積み上げた石の上方で輝く星」は、門の上部にあります。




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サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の正面
ポポロ門というか、古いローマの城壁にくっついて立っています。
ローマ・ルネッサンス建築の典型的な例です。
もともとは11世紀にあった礼拝堂を15世紀半ばに新しく建て直したものです。




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ポポロ広場
完全な楕円形、中央にエジプトのオベリスク・・
イルミナティらしい雰囲気ですか~!?
でも・・この広場が楕円形にデザインし直されたのは、18世紀末なんですけど・・
ガリレオやラッファエッロは16世紀、ベルニーニは17世紀に生きた人間だから、どう考えても想像力の賜物でしょう・・。でも、素晴らしい想像力ですね♪

広場を挟んで、ちょうどポポロ門の反対側にある双子の教会が可愛いでしょう!?
写真が小さくてわかり辛いでしょうけど、向かって右側が、サンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会(1678年)、左側がサンタ・マリア・ディ・モンテ・サント教会(1675年)。ライナルディという建築家が着手したものですが、その後、ベルニーニと弟子のフォンターナによって完成されました。

教会を出たら、日が沈んでいて、なのに、空が綺麗なブルーで、ビックリしました♪


サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の内部については、長くなるので、また後日・・
確かにピラミッドがありますよ~
こんな風にこの教会を見たことがなかったので、楽しかったです。



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by mayumi-roma | 2009-11-30 07:03 | ローマの美術散歩
老年天使・・!

天使フェチの私にとって、ローマは天国のような場所です。
だって、街の至るところに、天使の絵や彫刻があるんですもの♪
特に好きなのが彫刻♪

そんな中で、この間訪れたサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会の中に、
面白い天使像を発見しました。


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老年天使

天使も年を取るのでしょうか!?
そんなこと今まで考えてみたこともなかったけど・・
通常使われる天使のモチーフといえば、可愛らしい生まれたての赤ちゃん天使か、
美しい青年天使・・
確かに老年天使がいても不思議ではないけれど、見たのは初めてです。

誰かのお墓を守るように立っているこの老年天使は、きっと亡くなった方の守護の天使
だったんでしょうね。

教会の中には、たくさんのお墓がありますが、
それは例えば、有名な芸術家だとか、法王様とか、法王を出した貴族のファミリーとか・・

このお墓が誰のものであるか調べてみたんですが、分かりませんでした。

特に有名人でなくても、無名の方がこんな大きな教会に葬られることはあり得ないので、
おそらく、ゆかりのある貴族の家出身の枢機卿というところでしょうか・・


さて、11月も終わりに近づくと忙しさが増してきますね~
私は、来週いっぱいまで、ずっと予定が詰まっています。
学校関係の雑事を始め、プライベートの楽しいことまで♪

とりあえず、今日は、息子の高校の役員会に行ってきました~
そう、私、外国人なのに役員をしているんですよ。
それほど大変だとは思いません。
かえって、先生とも密な関係を築けるし、色々な情報は入ってくるしで、
得することの方が多いんです。

明日は、FAO(世界食料機構)のバザーに行ってきます♪
あ、あくまでも予定ですが・・



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by mayumi-roma | 2009-11-27 04:34 | ローマの美術散歩
聖なる階段・スカラサンタ礼拝堂


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聖なる階段(スカラ・サンタ)礼拝堂の正面

11月21日の土曜日は、朝からまたまた息子の運転手。
空き時間に、聖なる階段礼拝堂に行ってきました。
もう20年以上前に来たっきり!




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聖なる階段

この階段は、昔、キリストの処刑を命じたローマ総督ピラトの官邸にあったものです。
十字架にかかる前のキリストがこの階段を登り降りしたため、コンスタンティヌス帝の母、聖女エレナによって、エルサレムからローマに移されました。

そういうわけで、歩いて登ってはいけない「聖なる階段」というわけです。
全部で28段、大理石です。
カトリック信者が、階段の1段ごとにお祈りをして、膝まずいて登っていくのです。
ですから、登るのに1時間くらいはかかるでしょうね。
信者でなくても、この情景には心を打たれます。




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普通の階段

もちろん、私はここを歩いて登りました。
教会入り口には、全部で4つの階段がありますが、階段を正面にして、左から2つ目が聖なる階段。その他は普通の階段ですが、通常使用されている普通の階段は、3つ目の階段です。




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階段を登ってすぐの踊り場にある天井画
階段部分の壁面にも天井にもフレスコ画がありますが、上手く撮れませんでした。




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礼拝堂
こじんまりとしたもので、もうすぐミサが始まるらしく、徐々に信者さんの数が増えていきました。




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礼拝堂内にある告解の小部屋(懺悔をするところです)
日本の教会にもあるでしょうけど、私がここへ入ってきた時、ちょうど若者が中から出てきたので、ちょっとビックリしました。本当に日常的に懺悔を行うんですね。




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聖なる階段礼拝堂を裏から見た写真

聖なる階段礼拝堂は、サンジョバンニ・イン・ラテラーノ教会の斜め前にあります。
どのような宗教でも、神に祈りを捧げる人々は、美しいと思います。
他者を受け入れない過激な方々は別にして。
結局のところ、唯一無二の神は一つだと思うので・・



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by mayumi-roma | 2009-11-22 04:32 | ローマの美術散歩
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会
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サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会(共和国広場)

古代ローマの遺跡、ディオクレティアヌス帝の浴場跡(3,4世紀)の大浴場部分に、1562年、ミケランジェロの設計で建てられた教会です。
外観に、遺跡をそのまま取り入れているところが、何ともローマらしいですね♪
ここでは、映画監督F.フェリーニ氏の国葬も行われました。




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教会の扉

ポーランド人の彫刻家、イゴール・ミトライの作品(2006年)です。
古い教会に、このような現代的テイストのブロンズの彫刻・・。
このコントラストが私は良いと思います。




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教会入口の天使の聖水盤

キリスト教徒の方なら知っているでしょうが、教会に入ると、まず、この聖水に手を浸し、十字を切るのです。



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キューポラ(円屋根)の内側

真ん中の部分にステンドグラスがあったのですが、どうやってもカメラに捉えることが出来ませんでした。




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教会の右翼部分

ミケランジェロの設計とはいえ、教会自体は、とりたてて特筆するようなものはない普通の教会です。内部の設計が、ギリシャ正十字形をしているくらいでしょうか。



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その上の天井部分
やはり、窓の部分にステンドグラスがあったのですが、カメラには何故か写らないんです・・




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「LA MERIDIANA」(日時計、子午線)

この教会で最も重要なものです。
1702年に当時の法王クレメンテ1世によって作られ、1846年まで使用されました。
天文学上の1年が365日と4分の1日なので、暦とのずれをこれによって修正していました。




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「ガリレオの振り子」(Giuseppe Gallo 2008年作)

地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの生誕445周年を記念して、飾られていた作品です。
去年、現法王のベネディクト16世がガリレオの地動説を正式に認め、この教会で、ガリレオを讃えるミサを行ったのです。


イタリアって不思議な国ですね。
キリスト教において、天動説と地動説といったら、根本から全てが変わってしまう大変なこと・・
ガリレオの名誉は、彼が生きているうちには回復することはなかったのですが、それでも死刑にはならなかったわけですから、当時から、実は認めていたのかもしれませんね・・



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by mayumi-roma | 2009-11-16 19:20 | ローマの美術散歩
ガラテアの勝利(ラッファエッロ)


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Villa Farnesina(ファルネジーナ荘)にあるRaffaello(ラッファエッロ)のフレスコ画
写真撮影は禁止なので、ポスターを写しました。
フレスコ画とは、簡単に言うと、壁や天井の全てを使って一面に描かれた壁画のことです。
ルネッサンス期の貴族、ファルネーゼ家の別邸の大広間に描かれたフレスコ画。
ラッファエッロに敬意を表して「ガラテアの大広間」という名がついてます。
海のニンフ、ガラテアがトリトンや姉妹のニンフたちと馬上槍試合(ってことだけど、海だけにイルカの上に乗ってるんですけど・・)をする神話の1シーンが描かれたものです。



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ファルネジーナ荘は、テヴェレ河沿いにあります。
ここは、大好きな場所で、これまで何度となく訪れていますが、この近くでお友だちとランチの約束をしたので、せっかくだから、早めに行って見てきました。
車は幸い、すぐそばに止められました(笑)



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ファルネジーナ荘の外観
16世紀初頭の典型的なルネッサンス様式の建物です。


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ファルネジーナ荘の裏側
こちらは絵葉書をスキャンしました。
現在、修復中なので。



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ファルネジーナ荘の庭園の一部
まぁ、イギリスの庭園のように完璧な美しさではありませんが・・
というより、全然お手入れされてないし・・(苦笑)



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庭園の片隅にある彫刻の泉



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ファルネジーナ荘の玄関部分の天井のフレスコ画
入ってすぐ写真を撮ったら、切符を買うとき、おじさんがモニターでチェックしていたらしく、
「写真は禁止だよ~」って注意されちゃった。
昔は撮影自由だったのにな~
フレスコ画を撮っちゃダメなようです・・



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ファルネジーナ荘の見学切符売り場
日本だったら、必ず若くて綺麗な女の子を置いてそうですけど・・(笑)



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「ガラテアの大広間」のお隣にある「アモーレとプシケの大広間」天井部分
パンフレットよりスキャンしました。




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1Fから2Fに昇る階段部分



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階段の天井部分



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1Fと2Fの中間の踊り場にあるトイレの入り口



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入り口からトイレに続く廊下



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トイレ。男女兼用でした。
なんか、昔っぽいトイレだったので、写真に撮りました(笑)



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2Fにある「眺望の良い大広間」
遠近法を使って柱の向こうに眺めが良い景色が広がっているようなフレスコ画が描かれていることから、この名称がつきました。
柱は本当に立っているように見えますが、描かれたものです。
絵葉書よりスキャン。


素晴らしいフレスコ画を紹介できないのが残念です・・
自分で写真撮りたかったな~
by mayumi-roma | 2009-09-30 07:11 | ローマの美術散歩
聖テレーサの恍惚
最近のローマは、夜になると雨が降り始め、一晩中カミナリを伴った大雨が続き、
朝になると曇り空・・
秋はいつもこんな感じなんですが、やっぱり、ローマには青空が似合う!

さて、今日は、私のロゴに使っている画像についての説明を・・。
これ、大好きな彫刻なんです。
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            ↑聖テレーサの恍惚(ベルニーニ作)@勝利の聖母教会

ローマはバロックタウンと言われますが、そのバロック時代の巨匠、ベルニーニの作品です。
バロックは、ルネッサンスの影に追いやられて、過小評価されていますが、私は大好きです!
特にベルニーニの彫刻と建造物には、ハッとするような感動を覚えます。
彼の素晴らしさは、彼の設計したサン・ピエトロ広場に立っただけで分かります。
楕円形の広場にある二つの焦点に立つと、広場を取り囲む回廊の円柱が一つに重なって見えるように設計されているのですから。

ローマの街にある数え切れないほどの教会。
これらの多くは、バロック時代(日本で言えば安土桃山時代、華美な装飾が好まれた時代です)に建てられたものです。
この「聖テレーサの恍惚」も、勝利の聖母教会にあるのです。
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            ↑S.Maria della Vittoria (勝利の聖母教会)

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          ↑「聖テレーサの恍惚」の全体像

雲の上に座り、神のいる天を仰ぎ、目を閉じて唇を半分開いたまま、その時を待つ修道女、聖テレーサ。その聖テレーサの前に立つ天使。彼女の心臓を射抜かんがために、金の矢を振り上げる天使の姿。謎めいた微笑を浮かべながら、勝ち誇ったような顔をしている美しい青年天使。

「ある日、想像を絶するような美しい天使が私の目の前に現われました。彼の手には金色の矢がありました。そして、矢の先には真っ赤な炎が燃えているようでした。天使は、この矢を、何度も何度も私の心臓に突き刺すのでした。私を完全に貫くまで何度でも。苦痛は現実のものとなり、私は苦悶の声を上げる・・。しかしながら、それは、同時に、非常に甘美なものでもあったのでした。この苦痛から解放されたくない、と望むほどに・・。いかなる地上の喜びも、これほどまでの満足感を与えることは出来ないでしょう。天使が矢を引き抜いた時、私は神の愛と一体化したことを悟りました。」
(聖テレーサの自伝の一部を私が自ら訳しました)

聖テレーサは、1622年にバチカンより聖人として認められたスペインの修道女です。彼女は、自身で自叙伝にも書いてあるように、何度も不思議な霊体験をし、それによって神との神秘的な結合を成し遂げたのです。これを、人は奇跡と呼ぶようです。

彫刻の後方にある神の後光の部分も、もちろん作品の一部です。

聖テレーサが神と奇跡の結合を遂げた瞬間!
その瞬間をベルニーニは、非常に上手く表現していると思いませんか?
聖女とは思えないほど、官能的に・・

私にとっては、この作品がベルニーニの最高傑作というわけではないのですが、天使の顔に思い入れがあって、この作品の画像を私のロゴにしているのです。
その思い入れが何であるかは、秘密です!
by mayumi-roma | 2009-09-17 02:05 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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