カテゴリ:ローマの美術散歩( 272 )
1枚の絵・・
これまでに自分の目で見てきた数々の芸術作品の中で、一番好きな絵を選ぶとしたら、私は何を選ぶのだろう!?

私が、大学の卒業論文に選んだのは、ノルウエーの画家「エドヴァルド・ムンク」だった。
高校生の頃から、彼の表現する精神性みたいなものに惹かれていた・・

どちらかというと、中世、ルネッサンス、古典的な作品よりも、いわゆる「世紀末」と呼ばれる、19世紀後半からシュールレアリズムに至る絵画が好みだった。

イタリアの芸術作品には何故か心惹かれなかった・・
唯一の例外として、レオナルド・ダ・ヴィンチのことは「芸術家、科学者」として崇拝していた。
やはり高校生の頃に彼に関する文献を読んでいて、それは今もローマの自宅にある。

イギリスで、ターナーとウィリアム・ブレイク、そしてラッファエル前派と出会い、
ウィーンでクリムトと出会い、
ローマでカラヴァッジョに出会い、

私が衝撃を受けた芸術家は数知れない・・

そんな中で、ローマのボルゲーゼ美術館で見たラッファエッロの「一角獣を抱く貴婦人」は、その絵を見ただけで、妄想の世界に入ることが出来た。
その1枚の絵から、何か物語が一つ書けるような気がした・・


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            「一角獣を抱く貴婦人」(1506)ラッファエッロ作 
            ローマ、ボルゲーゼ美術館収蔵





傾倒していたレオナルド・ダ・ヴィンチ・・
ロンドンのナショナルギャラリー、パリのルーブル美術館、そして、ミラノでもフィレンツェでも、多くの作品を見てきたが、「モナリザ」より「最後の晩餐」より、その美しさと崇高さに惹きこまれたのは、フィレンツェのウフィツィ美術館の「受胎告知」だった。そして、その素晴らしい構図と表情の繊細さに言葉にし難い感動を受けたのが、ロンドンのナショナルギャラリーの「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」だった・・


しかし、私がとっておきの1枚を選ぶとしたら・・
迷うことなく選びたい。




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            「白テンを抱く貴婦人」(1485~90)レオナルド・ダ・ヴィンチ作、
            ポーランド、チャルトリスキー美術館収蔵


この美しい絵を見た時、私は「奇跡」だと思った・・
その場からしばらく離れることが出来なかった・・
何度も何度も、角度を変えて、あるいは至近距離から遠方からと、様々な見方をした・・
目の中にこの絵を焼き付けておきたかった・・
そして、この絵を見ることが出来たことに心からの感謝と幸福を感じた・・

もうずいぶん昔、10年くらい前だろうか?
この絵がポーランドから貸し出され、ローマのクィリナーレ宮殿に展示されたことがあったのだ。
たった1枚の絵を見るためにチケットを買った。
しかも、寒い冬空の下、チケットを買うのに3時間くらい並んだ。
しかし、その価値はあった。

このように、上品で優雅な美しい絵に、これまで私は出会ったことがない・・


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by mayumi-roma | 2010-01-21 06:08 | ローマの美術散歩
たまには・・

クリスマスから年末年始にかけて、芸術の香りが漂うような記事を全然UPしてなかったので、パリに発つ前にローマの教会を一つご紹介します♪


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ローマ唯一のゴシック教会
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会
パンテオンの南隣にあります。




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教会の前には、ベルニーニの象さんの彫刻が・・
象さんの上には、もうローマではおなじみのオベリスクが・・




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教会の内部
ローマには教会がたくさんありますが、中に入るとそれぞれ違ったムードで、はっとします♪




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ミケランジェロ作「十字架を運ぶキリスト」
これは、ミケランジェロの作品ではないと言う人もいますが、一応、ミケランジェロということになっています。




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祭壇には、シエナの聖女「聖カテリーナ」のご遺体が・・


この教会は、古代ローマのミネルヴァ神殿の上に建てられたもので、中庭も素敵です。
また、フラ・アンジェリコのお墓があったり、美しいパイプオルガンもあります。
パンテオンを訪れた後は必見とも言える美しい教会です。


さて、今日の午前のフライトでパリに出発ですが、なんとパリはとても寒いようです♪
最高気温が0度と出ていて、雪になる模様です。
それで、お洋服は大幅に変更して、毛皮を着ていくことにしました。

昨今の動物愛護運動のため、イギリスではもはや毛皮を着ることが出来ませんが、パリはどうでしょうか?
イタリアは全然大丈夫。
ドイツも昨年行った時にはOKでしたが・・
どうしよう!?
パリの街で、動物愛護家につばとか吐きかけられたら・・
考えすぎかしら!?

ホテルには無線LANが入っているとのことなので、一応PCは持っていきます。
自分としては、更新する予定でいますが、ペルージャのようなこともあるからなぁ・・

それでは、みなさん、ごきげんよう♪
行ってまいりま~す♪



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by mayumi-roma | 2010-01-05 06:44 | ローマの美術散歩
「天使と悪魔」の足跡・・パンテオン♪

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ロトンダ広場

パンテオンは、ローマに残る遺跡の中で私が一番好きな建造物です♪
ミケランジェロがこの建物を見て、「天使の設計」と褒め称えたと言いますが、
古代ギリシャの建築にはなかったアーチを取り入れた自由な空間・・
外観の美にばかりとらわれて内部が劣るギリシャ建築に比べて、ローマの素晴らしい造型感覚が集計されたものが、このパンテオンです♪




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正面は華麗さを好むローマ人らしく、コリント式の神殿を模した入り口が張り出しています。




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こうやって歩く人と対比させると、いかに大きな建物であるかを実感するでしょう!?




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中はまったく自由な空間で、入って正面には祭壇が見えます。




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パンテオンのドーム
これを初めて見た時の感動♪
この世にこんな美しい建造物があるのか・・と魅せられてしまいました。

ドームは完全な球形で、内径、天井の高さともに43,4メートル。
頂上の天窓は直径9メートルです。
この天窓から採光しているわけですが、ガラスがあるわけではないので、
雨の日は床が濡れています。

「天使と悪魔」では、悪魔の穴だなんて書かれていますが、
私に言わせれば「天使の窓」です♪




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イタリア王家、ウンベルト1世のお墓




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同じく、ヴィットリオ・エマヌエレ2世のお墓




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そして、これが、ラッファエッロのお墓です♪
ラッファエッロは大変な美形だったんですよ~~
でも、優柔不断な性格から、婚約者のフォルナリーナと結婚することはありませんでした。




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パンテオンを正面斜めから見たところ




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パンテオンを後ろから見たところ




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最後にもう一度、「天使の窓」を♪


パンテオンとは、「すべての神々の神殿」という意味です。
もともとは、紀元前27~25年にアウグスティヌス帝の時代の武将アグリッパが作らせたものを、紀元110~125年にかけて改築したものです。
7世紀の初めにキリスト教会になったため、破損されることもなく、
現代まで完璧な形で残っているのでしょうね。

私は、この近くに来ると必ず、パンテオンだけには入って、「天使の窓」を眺めるのです・・
そうすると、何故か、心が穏やかになるんです・・



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by mayumi-roma | 2009-12-19 00:35 | ローマの美術散歩
クリスマス期間のサンピエトロ寺院♪
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サンピエトロ寺院から広場を望んだところ
いかに大きいかが分かります・・


サンピエトロ寺院の内部は、壮大で素晴らしい芸術品の数々で飾られていますが、それらの全てを一度に紹介することは至難の技です・・
写真だけはたくさん撮っていますけどね。
これからチョコチョコと小出しにしていきたいと思います(笑)




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聖なる扉
この扉は、50年に1度の聖なる年にしか開きません。
私は2000年の聖年の際に、この扉をくぐりました♪





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聖なる扉の裏側(寺院の中から見たところ)
ですから、このように漆喰で固めて扉が開かないようにしてあります。





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ミケランジェロ作「ピエタ」の彫刻
(ガラス越しなのであまり綺麗に撮れていません)
この作品は、1500年、ミケランジェロがわずか25歳の時のものです。
十字架から降ろされたキリストを、マリアが膝の上に抱いて悲しみに沈んでいる場面です。
母親であるマリアが若く美しく表現されているのと対照的に、息子であるはずのキリストが年老いた老人のように表されているのは実に興味深いです・・




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ベルニーニの大天蓋(1633年作)
この天蓋を作るためのブロンズは、ローマ時代の遺跡、パンテオンからはがされたものです。
大天蓋の下は法王の祭壇で、その祭壇の下には、サンピエトロ(聖ペテロ)のお墓があります。





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ミケランジェロ設計のドーム
絵のように見えますが全てモザイクです。
このドームは、構造的に2重になっており、その間に階段がつけられていて、頂上に上がることが出来ます。時間に余裕があって、お天気が良ければ、是非登ってみることをお勧めします。
あ、ドームまではエレベーターで上がれます♪





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一番奥の後陣部分
聖霊の象徴ハトのステンドグラス(エジプトのアラバスター石を使用)、その下に、ブロンズ製のベルニーニ作の巨大な「聖ペテロの椅子」(1656~65年)があります。この椅子の内部には、聖ペテロが実際に使用したという椅子(司教座)が包み込まれているそうです。





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教会内部にある法王、ジョバンニ(ヨハネ)23世のお墓

数多くある祭壇には法王のお墓もありますが、教会の地下が歴代の法王のお墓となっています。「天使と悪魔」で、法王が毒殺されたかどうかを判断するためにお墓をこじあける場面がありましたが、地下墓地という設定だったと思います。もちろん、地下の法王のお墓に行くことも出来ますよ。時間があれば・・ですけどね。





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この時期になると、クリスマスミサの準備で寺院の内部には椅子が並べられています。そして、既に様々な宗教的行事が始まっています。
この日も大掛かりなミサが行われていました。





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女性は、聖職者じゃないように思えますが・・


ミサが行われている場合、一部見れないものがあるのは致し方ないことです。
たとえば、ブロンズの聖ペテロ像や大天蓋の下の聖ペテロのお墓を望むこともできませんし、ミケランジェロのドームを真下から見上げることも出来ません。
それでも、ほとんどの場所にアクセス可能で写真もOKなのはありがたいことです。
それに、なかなか経験できないサンピエトロ寺院でのミサの雰囲気を味わうのも、いい思い出になるかもしれません・・



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by mayumi-roma | 2009-12-15 02:17 | ローマの美術散歩
奇跡のような美しさ・・サンピエトロ広場♪

クリスマスも近づいてきましたね。
いつも車で通り抜けるだけのサンピエトロ寺院。
広場に作られるプレセピオ(キリスト降誕の夜をお人形で再現したもの)を見に行ったのですが、まだ作業中で残念でした・・



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クリスマスツリーにイルミネーションもなく、その左隣には大きなテントがかかったまま・・
一生懸命プレセピオを作っているのでしょうね。
この写真は、最後の夕暮れ時に撮ったので、よく分からないとは思いますが・・



サンピエトロ寺院もそうですが、サンピエトロ広場も、その壮大さには感嘆するばかりです。
あまりにも壮大で、全景をカメラに収めることが出来ないんです・・



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この広場を取り囲む4柱列の楕円形の回廊は、私の敬愛するバロックの巨匠、ベルニーニによって1656年から1667年にかけて作られました。
楕円形・・(やっぱりイルミナティか!?笑)
284本の円柱と88本の壁に組み込まれたピラスター(片蓋柱)で構成された、この回廊は140の彫刻像で飾られています。



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楕円形には、2つの焦点がありますが、ベルニーニは、この回廊を、その焦点から見ると4つの柱が1つに重なるように設計したんです♪
なんという天才♪
上の写真は、普通に見たところです。



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こちらの写真が、楕円形の焦点から見たところ・・
綺麗に1つに重なっているでしょう!?
ただし、このように見えるのは、右側の焦点からは右側の回廊だけです。
当然ですが、左側の焦点からは左側の回廊だけ・・
ですから、1つの焦点に立って、片方を見ると綺麗に1つに重なり、反対側を見ると4つの柱列が見えるという対比を味わうことも出来るわけです。

私、この設計には心のそこから感動したんです・・
ベルニーニ、彫刻家としても超一流だけど、建築家としても天才ではないでしょうか!?




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こちらが、その焦点です♪
広場中央のオベリスク(やっぱりイルミナティ!?笑)と噴水(17世紀、マデルノ作)の間にあります。



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何度見てもうっとりします~~




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サンピエトロ寺院
完成までに120年の月日を重ねています・・
設計もブラマンテからミケランジェロ、マデルノに移り変わっていきました・・





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その右手に見えるヴァチカン宮殿の一部
法王様のお住まいです。
最上階の右から2番目が法王様の書斎。
毎週日曜日正午には、この窓から広場に集まった信者にご挨拶をします。




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そして、この宮殿と聖天使城が秘密の通路で繋がっているわけです♪
上の写真は、広場の外から撮ったものですが、城壁のようなものが続いているでしょう!?
この中に通路があるわけなんです。
聖天使城は要塞としての役目も果たしていましたから、法王の身が危険にさらされそうになった時に、宮殿から脱出するために通路が作られたのです。




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サンピエトロ寺院内部
世界一の大きさを誇る大聖堂です。
この時期は毎日のようにミサが行われています。


冬休みにローマを訪れる予定の方も多いことでしょう・・
イタリアはカトリックの国なので、クリスマスの時期は特別なものとなります。
12月25、26日は祝日で、お店等も閉まってしまいます。
でも、教会は開いていますので、サンピエトロ寺院には入れますので大丈夫ですよ。
ちなみに、バチカン美術館は、残念ながらお休みになります。
ただし、通常日曜日が閉館日となっているのですが、毎月最終週の日曜日だけは無料開放(通常は14ユーロの入場料)されます。
12月27日の日曜日はこれに当たりますので、並ぶことを覚悟で行けば、ただで見れますよ♪
9時から12時半まで入場出来ます。


サンピエトロ寺院の続きはまた後日・・



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by mayumi-roma | 2009-12-13 06:46 | ローマの美術散歩
「天使と悪魔」の足跡:その1-2
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サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の内部

物語の中で、誘拐された4人の枢機卿の最初の殺人現場となった教会です。
内部は、たぶん数々の芸術品を保護するためでもあるのでしょう・・
ほとんど照明がなく、昼間でも真っ暗です。
そのせいか、とても荘厳な感じがします。


教会の建築様式は、15世紀末の典型的イタリアン・ルネッサンスですが、内部のデコレーションは、17世紀後半、トスカーナ・シエナの銀行一族Chigi(キージ)家出身のローマ法王、アレッサンドロ7世が、お気に入りの彫刻家、バロックの巨匠・ベルニーニに一任して、リニューアルしたものです。


こんな小さな教会に、たくさんの芸術的宝がひしめいています。
ベルニーニやラファエッロは言うまでもなく、ピントゥリッキョやカラッチのフレスコ画、セバスチャーノ・デル・ピオンボが1点、また、カラヴァッジョの作品が2点あります。そのうち、1点は修復中で展示されていませんでした。



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「サン・ピエトロ(聖ペテロ)の磔」カラヴァッジョ作
私の大好きな作家の一人です。
この絵を見るために、この教会には通ったものです・・




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「天使と悪魔」の物語に出てくる、星が刻まれたマンホールのふたのようなもの。
一つだけではなく、教会中の床のいたる所にありました。





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そして、これが床にある、Chigi(キージ)家の紋章とドクロを刻んだもの。
でも、ドクロは、バロック時代には好んで使われたモチーフなんです。
人間は常に死を意識しなければいけない・・とう意味合いがあるそうです。
つまり、人間は誰でもいつかは死ぬということを頭に入れ、天国に行けるようにちゃんと生きようということでしょう・・




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これが、物語の舞台である「キージ家礼拝堂」の天井の丸屋根部分です。
丸屋根の中の部分はモザイク画です。
設計はラッファエッロ、完成させたのはベルニーニ。

残念ながら、現在修復中で、中には入れないし、祭壇や床は大きなプラスチックの布で覆われていました。
礼拝堂の内部にある彫刻の数々は全てベルニーニです。
しかし、これも、今回は、全然見ることが出来ませんでした。


ちなみに、この教会は真っ暗だと先に書きましたが、芸術品のある礼拝堂部分には、お金を入れると1,2分照明が燈る仕組みになっているのです。



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キージ礼拝堂の左に位置するお墓
これが、たぶん、法王アレッサンドロ7世のものと思われます。
大理石で出来たピラミッドが面白いですね・・
ただ、ピラミッドは、永遠のシンボルとしてキリスト教でも使われるので、完全な異教のものという訳ではないのです。



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キージ礼拝堂の右に位置するお墓。
こちらは、法王の弟か兄(イタリア語でははっきりしません)、シジスモンドのお墓。
もしかしたら、逆かもしれません。
間違っていたらごめんなさい。

2つのお墓は完全に左右対称に建てられていました。
でも、物語では、ピラミッドの中の楕円形とあった部分、単なる円形でした。


ダン・ブラウンという作家は、奥様が西洋美術史家ということですが、美術に限らず、秘密結社や歴史、宗教、象徴学にも長けた知識があって、だからこそ、このような壮大な物語が書けるのですね。
一瞬、ノンフィクションかと思ってしまうくらいにリアルですよね。

あ、「悪魔と天使」の本を読んでいらっしゃらない方、映画をご覧になってない方には、チンプンカンプンなお話だったでしょうね。



最後に素晴らしいパイプオルガンの写真を♪
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もちろん、ベルニーニの彫刻で飾られています♪



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by mayumi-roma | 2009-12-02 04:06 | ローマの美術散歩
「天使と悪魔」の足跡:その1ー1
「天使と悪魔」の現場検証をしようしよう・・と思いつつ、なかなか出来なかったのですが・・
実は、一番最初のパンテオンの次に出てくるサンタ・マリア・デル・ポポロ教会は、ウチからすぐの所にあるんです。
いつも通る場所なんですが、用事があって時間に追われていたり、教会が開いている時間帯じゃなかったりで、もう何年も中に入っていませんでした。




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ローマの城壁とフラミニア門(ポポロ門)
門の左手、城壁の向こう側にチラリと見えるのが、サンタ・マリア・デル・ポポロ教会です。




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フラミニア門(ポポロ門)だけを撮ってみました。
ウチはここから歩いて15分くらいです。
この門の向こうがポポロ広場♪




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アーチをくぐって、門をポポロ広場側から見たところ。
「天使と悪魔」の「三角形に積み上げた石の上方で輝く星」は、門の上部にあります。




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サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の正面
ポポロ門というか、古いローマの城壁にくっついて立っています。
ローマ・ルネッサンス建築の典型的な例です。
もともとは11世紀にあった礼拝堂を15世紀半ばに新しく建て直したものです。




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ポポロ広場
完全な楕円形、中央にエジプトのオベリスク・・
イルミナティらしい雰囲気ですか~!?
でも・・この広場が楕円形にデザインし直されたのは、18世紀末なんですけど・・
ガリレオやラッファエッロは16世紀、ベルニーニは17世紀に生きた人間だから、どう考えても想像力の賜物でしょう・・。でも、素晴らしい想像力ですね♪

広場を挟んで、ちょうどポポロ門の反対側にある双子の教会が可愛いでしょう!?
写真が小さくてわかり辛いでしょうけど、向かって右側が、サンタ・マリア・デイ・ミラコリ教会(1678年)、左側がサンタ・マリア・ディ・モンテ・サント教会(1675年)。ライナルディという建築家が着手したものですが、その後、ベルニーニと弟子のフォンターナによって完成されました。

教会を出たら、日が沈んでいて、なのに、空が綺麗なブルーで、ビックリしました♪


サンタ・マリア・デル・ポポロ教会の内部については、長くなるので、また後日・・
確かにピラミッドがありますよ~
こんな風にこの教会を見たことがなかったので、楽しかったです。



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by mayumi-roma | 2009-11-30 07:03 | ローマの美術散歩
老年天使・・!

天使フェチの私にとって、ローマは天国のような場所です。
だって、街の至るところに、天使の絵や彫刻があるんですもの♪
特に好きなのが彫刻♪

そんな中で、この間訪れたサン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ教会の中に、
面白い天使像を発見しました。


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老年天使

天使も年を取るのでしょうか!?
そんなこと今まで考えてみたこともなかったけど・・
通常使われる天使のモチーフといえば、可愛らしい生まれたての赤ちゃん天使か、
美しい青年天使・・
確かに老年天使がいても不思議ではないけれど、見たのは初めてです。

誰かのお墓を守るように立っているこの老年天使は、きっと亡くなった方の守護の天使
だったんでしょうね。

教会の中には、たくさんのお墓がありますが、
それは例えば、有名な芸術家だとか、法王様とか、法王を出した貴族のファミリーとか・・

このお墓が誰のものであるか調べてみたんですが、分かりませんでした。

特に有名人でなくても、無名の方がこんな大きな教会に葬られることはあり得ないので、
おそらく、ゆかりのある貴族の家出身の枢機卿というところでしょうか・・


さて、11月も終わりに近づくと忙しさが増してきますね~
私は、来週いっぱいまで、ずっと予定が詰まっています。
学校関係の雑事を始め、プライベートの楽しいことまで♪

とりあえず、今日は、息子の高校の役員会に行ってきました~
そう、私、外国人なのに役員をしているんですよ。
それほど大変だとは思いません。
かえって、先生とも密な関係を築けるし、色々な情報は入ってくるしで、
得することの方が多いんです。

明日は、FAO(世界食料機構)のバザーに行ってきます♪
あ、あくまでも予定ですが・・



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by mayumi-roma | 2009-11-27 04:34 | ローマの美術散歩
聖なる階段・スカラサンタ礼拝堂


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聖なる階段(スカラ・サンタ)礼拝堂の正面

11月21日の土曜日は、朝からまたまた息子の運転手。
空き時間に、聖なる階段礼拝堂に行ってきました。
もう20年以上前に来たっきり!




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聖なる階段

この階段は、昔、キリストの処刑を命じたローマ総督ピラトの官邸にあったものです。
十字架にかかる前のキリストがこの階段を登り降りしたため、コンスタンティヌス帝の母、聖女エレナによって、エルサレムからローマに移されました。

そういうわけで、歩いて登ってはいけない「聖なる階段」というわけです。
全部で28段、大理石です。
カトリック信者が、階段の1段ごとにお祈りをして、膝まずいて登っていくのです。
ですから、登るのに1時間くらいはかかるでしょうね。
信者でなくても、この情景には心を打たれます。




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普通の階段

もちろん、私はここを歩いて登りました。
教会入り口には、全部で4つの階段がありますが、階段を正面にして、左から2つ目が聖なる階段。その他は普通の階段ですが、通常使用されている普通の階段は、3つ目の階段です。




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階段を登ってすぐの踊り場にある天井画
階段部分の壁面にも天井にもフレスコ画がありますが、上手く撮れませんでした。




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礼拝堂
こじんまりとしたもので、もうすぐミサが始まるらしく、徐々に信者さんの数が増えていきました。




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礼拝堂内にある告解の小部屋(懺悔をするところです)
日本の教会にもあるでしょうけど、私がここへ入ってきた時、ちょうど若者が中から出てきたので、ちょっとビックリしました。本当に日常的に懺悔を行うんですね。




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聖なる階段礼拝堂を裏から見た写真

聖なる階段礼拝堂は、サンジョバンニ・イン・ラテラーノ教会の斜め前にあります。
どのような宗教でも、神に祈りを捧げる人々は、美しいと思います。
他者を受け入れない過激な方々は別にして。
結局のところ、唯一無二の神は一つだと思うので・・



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by mayumi-roma | 2009-11-22 04:32 | ローマの美術散歩
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会
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サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会(共和国広場)

古代ローマの遺跡、ディオクレティアヌス帝の浴場跡(3,4世紀)の大浴場部分に、1562年、ミケランジェロの設計で建てられた教会です。
外観に、遺跡をそのまま取り入れているところが、何ともローマらしいですね♪
ここでは、映画監督F.フェリーニ氏の国葬も行われました。




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教会の扉

ポーランド人の彫刻家、イゴール・ミトライの作品(2006年)です。
古い教会に、このような現代的テイストのブロンズの彫刻・・。
このコントラストが私は良いと思います。




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教会入口の天使の聖水盤

キリスト教徒の方なら知っているでしょうが、教会に入ると、まず、この聖水に手を浸し、十字を切るのです。



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キューポラ(円屋根)の内側

真ん中の部分にステンドグラスがあったのですが、どうやってもカメラに捉えることが出来ませんでした。




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教会の右翼部分

ミケランジェロの設計とはいえ、教会自体は、とりたてて特筆するようなものはない普通の教会です。内部の設計が、ギリシャ正十字形をしているくらいでしょうか。



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その上の天井部分
やはり、窓の部分にステンドグラスがあったのですが、カメラには何故か写らないんです・・




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「LA MERIDIANA」(日時計、子午線)

この教会で最も重要なものです。
1702年に当時の法王クレメンテ1世によって作られ、1846年まで使用されました。
天文学上の1年が365日と4分の1日なので、暦とのずれをこれによって修正していました。




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「ガリレオの振り子」(Giuseppe Gallo 2008年作)

地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの生誕445周年を記念して、飾られていた作品です。
去年、現法王のベネディクト16世がガリレオの地動説を正式に認め、この教会で、ガリレオを讃えるミサを行ったのです。


イタリアって不思議な国ですね。
キリスト教において、天動説と地動説といったら、根本から全てが変わってしまう大変なこと・・
ガリレオの名誉は、彼が生きているうちには回復することはなかったのですが、それでも死刑にはならなかったわけですから、当時から、実は認めていたのかもしれませんね・・



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by mayumi-roma | 2009-11-16 19:20 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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