カテゴリ:ローマの美術散歩( 277 )
ローマのマルタ騎士団♪
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コンドッティ通り♪
あら、左手の建物に掲げられた十字章の旗は何でしょう!?





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赤と白の十字章は、マルタ騎士団の証し。
マルタ騎士団の正式名称はロードス及びマルタにおけるエルサレムの聖ヨハネ病院独立騎士修道会。
現在は国家ではありませんが、かつて領土を有していたことから、主権実体として承認して外交関係を結んでいる国も100ヶ国以上あります。
国連にもオブサーバーとして参加しています。

そう、このコンドッティ通りの68番地(マルタ宮殿)にマルタ騎士団の事務局があるのです。
この建物は、イタリアから治外法権が認められています。

かつては、マルタ島が彼らの領土でした。
カラヴァッジョもローマで殺人事件を起こしたあと、ナポリに逃亡して、そこからマルタ島に渡っています。
そして、この地で、傑作と言われる「聖ヨハネの斬首」を描いたのでした。
カラヴァッジョは、ヨーロッパの貴族出身者でなければ入団の難しいマルタ騎士団の騎士にさえなっています。
ですが、また問題を起こして牢獄入り!
そこから華麗なる脱獄をしてシチリアに逃げて・・・
まさに波乱万丈の人生ですね。
当然ながら法衣剥奪の判決を受けて、マルタの騎士の復讐に怯える日々を送ることになるのですが・・・

夏にマルタ島を訪れるのがとっても楽しみです♪
この秋刊行予定の私が現在翻訳中のカラヴァッジョの本もよろしくね~






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マルタ騎士団といえば、ローマにはもう一つ、有名な場所がありますね。
アヴェンティーノの丘にあるマルタ騎士団の館です♪
右手の建物です。
1年に1度、建物は一般公開されますが、普段は治外法権のため、入ることができません。
この行列は、扉の鍵穴を覗くためのものです。
だって、鍵穴からは、こ~んな素晴らしい景色が見えるんですもの~
ローマを訪れた方は、皆さまご存じですね♪





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ご存じ!
小さな小さな鍵穴をのぞくと、そこにはサン・ピエトロ大聖堂が見えるのです~

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by mayumi-roma | 2017-05-22 03:17 | ローマの美術散歩
ヴィットリオ・エマヌエレ2世広場♪
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ヴィットリオ・エマヌエレ2世広場♪

滅多に行くことはありませんが、本当はもっと行くべきところかもしれませんね。
激安の中国食品屋さんがたくさんあって、日本食品やお野菜が手に入りますから~
まさにチャイナ・タウンという感じですが、インド系の有色人種もかなり多いです。

さて、この広場の中央にあるのは、古代ローマ時代のニンフェオ♪
ニンフェオとは古代ローマ水道の終着点で泉になっていた場所です。
現在のイタリア語では、アレッサンドロのニンフェオというのが正式名称ですが、古代ローマ時代はラテン語の世界だったので、ニンファエウム・アレクサンドリと呼ばれていました。





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裏側に回ったほうが、本来のニンフェオ(泉)の様子がよく分かるそうです。
このニンフェオは、マリオのトロフェイと呼ばれることがあります。
それは、かつて建物の2階の部分に、2体のマリウスの戦勝像(イタリア語でマリオのトロフェイ)があったからです。
この2体の像は、1590年にローマ教皇シクストゥス5世がカンピドリオ広場に移してしまいました。




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ニンフェオの隣には、「魔法の扉」が~~
今の季節は緑に覆われて見えないくらいです。
魔法の扉については、過去記事に書いています。
こちらから、どうぞ♪←ここをクリックしたら飛べます♪

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by mayumi-roma | 2017-05-15 05:28 | ローマの美術散歩
ローマで一番好きな噴水♪

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ローマ、バルベリーニ広場♪
これまでブログに何度登場したことでしょう。
そのくらい私にとっては思い入れのある場所なんです~
この広場については、いつも同じようなことばかり書いているので申し訳なく思いますが、それでも、やっぱり同じことを時々書きたくなってしまいます~

「羅馬(ロオマ)に往きしことある人はピアツツア・バルベリイニを知りたるべし。こは貝殻持てるトリイトンの神の像に造り做したる、美しき噴井ある、大なる廣こうぢの名なり。貝殻よりは水湧き出でてその高さ數尺に及べり。」

森鴎外の名訳として知られるアンデルセンの最初の長編小説「即興詩人」の冒頭の部分です。
本当に美しい文章です。

ローマがお好きな方は、絶対にアンデルセンの「即興詩人」を読むべきです。
もちろん、鴎外の訳ではなく、現代語で書かれたもの♪
現代語だとこんな感じです。

ローマに行かれたことのある人は、美しい噴水のあるバルベリーニ広場をご存じでしょう。半人半魚の海神トリトーンがほら貝を高く吹き上げていて、その貝から水が数メートルの高さにほとばしりでています。





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私は、この噴水がローマで一番好きです。
トリトンがたった一人で水を飲んでいる構図なんて、あまりにも独特で他に類がないと思います。
一人ぼっちなのに、ものすごい存在感があって、この広場にとてもマッチしていると思うのです。
あ、バロックの巨匠ベルニーニの作品です。




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注文主は、バルベリーニ家出身のローマ法王ウルバヌス8世。
バルベリーニ家の紋章、3匹のミツバチが見えます。
この法王に、「ベルニーニはローマのために生まれ、ローマはベルニーニのためにつくられた」と言わしめています。





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私がローマに来たのは、ほんの気まぐれからで、ロンドンから日本へ戻る前に半年ほどバカンスがてらに・・的なものでした。
美術史を勉強していながら、イタリアの美術が好きではなかった私は、ローマの街を歩いても、さして感動することもなく・・(笑)
そんな中でも、ローマで出会ったベルニーニとカラヴァッジョだけは別格でしたが、私がローマの良さを知ったのは、なんといっても、アンデルセンの「即興詩人」のおかげです。

このバルベリーニ広場の描写で始まるアンデルセンの「即興詩人」がどうしても読みたくなって(冒頭の文章は、あまりにも有名なので知っていました)、ネットも存在しない時代、東京のお友だちに手紙を書いて送ってもらったのでした。
こんなにしてもらったお友だちなのに、15年くらい会っていません(汗)。
今度の日本では、同級生以外は、何年も会っていない人を中心に会おうかな・・
お友だちが多過ぎて、もう手が回らないんです~





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送ってもらった本がこちら~
カバーを付けていたので、30年以上前のものとは思えないくらい新品です!!
上下巻あるので、かなり長いです。
でも、面白いので、一気に読めます。

ストーリー自体は、まるで大河ドラマのような出来過ぎたものですが、何気に面白いです。
主人公のアントニオは、貧しい子ども時代、ジェンツァーノの花まつりを母親と見に行く時に、ボルゲーゼ家の馬車に母親がはねられて死んでしまい、責任を感じたボルゲーゼ家で養育されることになります(ラッキー!)。
その後、ローマ1の歌姫アヌンツィアータと恋愛して別れたり、カプリの青の洞窟で盲目の少女ララに出会ったり・・
そして、のちにパーティで出会う貴族の美しい令嬢が、実は目が見えるようになったララだったとか・・
最終的には、即興詩人として成功してララと結婚するというハッピーエンドのストーリーです。
泣く場面もあります。

ベタなストーリーだけど、それゆえに面白いってこともありますよね♪
でも、この本の魅力は、何といっても、今とまったく変わらないローマの街並みが感じられるところです。
実際、この本を読んで以来、私は、それほど惹かれなかったローマの街を歩くのがとっても楽しくなったのです。

バルベリーニ広場のトリトンの噴水は、そんな私の原点とも言える場所です。
それとは関係なく、この彫刻は傑作だと思いますけどね。
一番好きな彫刻ではありませんが、一番好きな噴水です♪

ちなみに、ローマで最も美しい広場はナヴォーナ広場だと思います。
でも、ローマを象徴し、また私が最も好きな広場は地元のポポロ広場です♪

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by mayumi-roma | 2017-05-13 03:53 | ローマの美術散歩
名画の条件♪

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この写真は、2014年の秋にローマのバルベリーニ宮殿で開催された「カラヴァッジョ&グエルチーノ展」で撮った写真です。
両者とも普段ローマで見ることのできないカラヴァッジョの作品です。

人それぞれに絵の好みはあると思います。
でも、名画と呼ばれる絵の条件はあると思うのです。
美術史の先生方には怒られそうですが、私は、それを単純に「オーラ」だと考えます。
その絵が好きであろうとなかろうと、確かに名画だと感じさせるオーラです。
時代やジャンルは関係なく、その絵が放つオーラです。

何も知らないで美術館に入って、パッと引かれる絵に近づいてみると、それは必ず有名な画家の作品だってこと、ありませんか?

昔の話ですが、学生のころ、ロンドンのナショナルギャラリーで退屈なイタリアの宗教画(笑)がこれでもか~って並ぶ部屋が続いていた時のことです。
私は当時、宗教的モチーフの多いイタリアの絵画にまったく興味がなく、美術に疎いスペイン人のお友だちと、このコーナーをかなり飛ばして見学していたのですが、二人とも、「これは!」と立ち止まった絵がありました。
誰の絵だろうと見てみると、ラファエッロの「アンシデイの聖母」でした。
その時、美術に疎いスペイン人のお友だちが、「やっぱり良い絵はオーラで分かるね」と言ったのでした。





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2014年の展覧会で、サンクトペテルスブルクのエルミタージュ美術館から貸し出されていたカラヴァッジョの「リュートを奏でる若者」♪
よかった~
ロシアまで見に行かなくてすみました~(笑)

この絵が展示された部屋に入った途端、遠くからでも、この絵の放つオーラに圧倒されました。
絵が私を呼んでいるような感覚です。
私は、この作品がカラヴァッジョの最高傑作だとか、最も好きな作品とは思いませんが、とても良い絵だと思います。
引きつけられます♪






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カラヴァッジョ初期の作品ですが、本当に素晴らしいと思います。
花や果物など静物画を描く技術の見事さ!
弾き語り歌手の柔らかな肌!
凛々しいけれども甘い雰囲気。
本当にうっとりとしてしまう絵です。
解釈に関してはいろいろありますが、そんなことは知らなくても、絵を眺めるだけで幸せな気分になるような絵です。

楽譜も忠実に描かれています。
パトロンだったデル・モンテ枢機卿のもとでよほど勉強したのだと思います。
レベルの高い教養人に囲まれて、たくさんのことを学んだのでしょう。
楽譜は、当時のローマで流行っていた、世俗歌曲のマドリガーレ、恋の歌です。
「誰が言えましょうか」「もしむごい無常が」「あなたに夢中なのをご存じ」「私はあなたのものでした」という楽曲が4つ、入っています。
なんだか笑ってしまうような楽曲ですが、恋の言葉は、いつの時代も変わらないものなのですね♪

余談ですが、ここで書いたことは、翻訳中のカラヴァッジョの本とは一切関係がありません。この絵については書いてありませんので。

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by mayumi-roma | 2017-05-08 06:18 | ローマの美術散歩
古代ローマのグロッタ♪
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メチェナーテのアウディトリウム♪
非公開ですが、特別に許可を取って見てきました♪

ちなみに、ネットは相変わらず全くできませんが、昨日も今日もお休みの日なのでどうにも埒があきません。
何度もプロバイダーのカスタマーサービスには電話をかけていますが、当然ながら、通じません。
ここはイタリアですから、休みの日に彼らが働いているわけがありません!
ですので、フリーWiFiのある場所から更新しています。
いつもそんな場所まで行くことはできませんが、さすがに今日くらいは!





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丸い形が可愛い♪
メチェナーテは、古代ローマ帝国時代の高官で、初代皇帝アウグストゥスの親戚筋にありました。
メチェナーテ(mecenate)というイタリア語は、学術援護者、パトロンという意味ですが、それは、この古代ローマのメチェナーテ氏が由来となっているのです。
彼が同様のことをしていたからです。





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地下7メートルにあります。
古代ローマ時代は、地盤が今より低い位置にありましたので、この通路は発見された時に作ったものです。

発見のきっかけは、イタリア統一後、ローマを首都に定めた1873年。
10万人程度の人口だったローマに首都建設のため、大急ぎで大規模工事が始まったころです。
残念ながら、その工事のために、ローマの中世からルネッサンス、バロックにかけての街並みのほとんどは破壊され、工事の際に地下から出て来た古代ローマの遺跡や芸術品も、よほどのものでない限り、ほとんどが闇に葬られてしまいました。
実に残念なことです。
でも、メチェナーテのアウディトリウムと呼ばれるこの遺跡は破壊を免れました。
アウディトリウムというのは、音楽堂という意味です。





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メチェナーテのアウディトリウム♪
まるで劇場か音楽堂の観客席のように半円の石段があることから、このように呼ばれているのですが、実際には、劇場や音楽堂として使われていたわけではありません。

これは、古代ローマの富裕層の別荘の敷地内に作られていたグロッタ(洞窟という意味)と呼ばれるもので、夏の暑さをしのぐための場所でした。



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石段に小さな穴が開いているのが分かるでしょうか!?
客席のように見える石段は、実は、滝の形式をとる噴水だったのです。
ここで、噴水の水を眺めながら涼をとっていたのです。



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フレスコ画はわずかしか残っていませんが、噴水のある庭園の絵が残っています。
涼みながら食事をしたり昼寝をしたりする屋内の場所を、まるで美しい庭の中であるかのようにするためでしょう。

実際に、この場所のことを、古代ローマの詩人ホラティウス(紀元前65年から紀元前8年)が詩に詠っています。




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古代ローマの壁画の典型的モチーフの燭台が赤を背景に描かれています。
その下には、ブルーのフリーズ(帯状の絵画装飾)も見えます。


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1時間だけ、貸し切りで入れました♪
わざわざ開けてくれた係のおじさん、ありがとう♪
この場所の前を通るたびに、中を見てみたいと思っていたので、よかったで~す♪

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by mayumi-roma | 2017-05-01 21:20 | ローマの美術散歩
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会♪

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この風景が大好きなわたくしです。
パンテオンの南隣にあるローマ唯一のゴシック式の教会「サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会」の前から、ベルニーニの可愛らしい象さん越しに、建物の間にのぞくパンテオンが見える・・・

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会は、古代ローマのミネルヴァ神殿の上に建てられたため、「ソプラ・ミネルヴァ」、つまり「ミネルヴァの上」という名前がついています。

教会の前の象さんは、バロックの巨匠・ベルニーニの工房の作品です。
その上には、この教会の中庭で見つかったという、ローマで一番短いオベリスクが立っています。





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教会の外壁には、写真のようなものがたくさんあります。
これは、ローマが大洪水に見舞われた時に、この教会のどの位置まで水位が来たかを記しているのです。
テヴェレ川は古代ローマ時代から常に氾濫していて、その度にローマの街は水に浸かっていたのでした。
堤防が出来たのは19世紀のイタリア統一後ですから、本当に長い間、ローマは頻繁に大洪水に見舞われていたのでした。






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実に荘厳な雰囲気です。
13世紀のゴシック様式にバロック様式が加わって現在の姿に至りますが、教会内部にある数々の有名な芸術作品はルネサンス期のものです。

奥の主祭壇の下には、シエナの聖女、聖カテリーナのお墓があります。
ベルニーニ作の大理石の記念碑も飾られています。






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ミケランジェロの「十字架を運ぶキリスト」(1521年)です♪
この作品は、「あがないの主、キリスト」とも呼ばれています。
私には、それほどすごい作品とは思えないのですが、ミケランジェロはミケランジェロですからね♪





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祭壇に向かって左側には、フラ・アンジェリコのお墓もあります。
フラ・アンジェリコのフラは修道士という意味で、その通り、修道士であり、また、ルネサンス初期の偉大な画家でもありました。
ベアト・アンジェリコとも呼ばれますが、ベアトは、聖人につぐ福者を意味します。

この教会は、カトリック・ドミニコ会の本部だったため、同じドメニコ会に所属するフラ・アンジェリコは、晩年、この教会に隣接する修道院で暮らし、そこで亡くなったのでした。
それゆえ、ここにお墓があるのです。





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フラ・アンジェリコの聖母子画♪
と言われています。






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そして、教会内、15世紀末のカラファ礼拝堂には、フィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)の描いたフレスコ画もあります。
「受胎告知」と「聖母の被昇天」です。

ちなみに、フィレンツェのウフィッツィ美術館にある美しい絵、フィリッポ・リッピの「聖母子」の聖母のモデルとなった女性は、フィリッピーノ・リッピの母親です。
二人とも聖職者という禁断の恋だったのです。
その後、俗人に戻ったようではありますが・・

息子のフィリッピーノは、父親の弟子だったボッティチェリに師事して、父親と同じ画家の道に進みました。
画風はボッティチェリ風ですね♪








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もう一つ、この教会には私の大好きな絵があります。
15世紀、ルネッサンス初期の画家、アントニアッツォ・ロマーノの「受胎告知」です。
描かれた人物像には人間的な表情やしぐさもがあり、明らかにルネッサンス様式なのですが、精霊の象徴である鳩が飛んでいたり、左上に全能の神がのぞいていたりで、中世の様式を抜けきっていないのです。

確かな腕のあった画家だと思いますが、思い切って新しいものに飛びつく勇気がなかった・・・という感じです。
そこがまた、この絵の可愛いところでもあるのですが、やはり世の中で巨匠と呼ばれる芸術家たちは皆、怖れることなく自分の信じる革新的な道を進んでいるので、そこが天才との分かれ道なのでしょうね。







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美しいブルーの教会にバラ窓からさす光♪
神の恩寵を受けたような気分になります~
こういう瞬間にここに立ったことに感謝です。
訪れる季節、訪れる時間によって、教会も芸術品も見え方が変わります。
だからこそ、何度でも同じ場所を訪れることには意味があるのです。

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by mayumi-roma | 2017-04-25 03:39 | ローマの美術散歩
カラヴァッジョのホームタウン♪
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Vicolo del Divino Amore (神の愛の小道)♪
前にもブログでご紹介したことがありますが、カラヴァッジョが一時期暮らしていたアパートのある通りです。
自分で部屋を借りたのは、ここだけ♪
あとは、パトロンのお屋敷を転々としていましたから。

カラヴァッジョは習慣を変えない人で、ローマ滞在中は、カンポ・マルツィオ地区の中だけで生きていました。
お気に入りだったんですね。
確かにナヴォーナ広場やパンテオン周辺は、私も大好きですけど~








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以前ここに来た時には見かけなかったカラヴァッジョの肖像があります。
これを落書きしたのは、画学生でしょうか!?






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ここ、ここ♪
あの小さな窓が目印なのです~
どうして、あんな所にあんな小さな窓があるのかは、10月発売予定のカラヴァッジョの翻訳本を読んでのお楽しみ~♪(笑)





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ランチは、まさにカラヴァッジョのホームタウン、カンポ・マルツィオ地区のど真ん中、コッペレ広場のレストラン「マッケローニ」で♪
コスタンティーノ(カラヴァッジョ本のイタリア人著者)がご馳走してくれました♪
ありがとう~♪






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日本では食べることのできないカルチョーフィ・アッラ・ロマーナはマストです。
カルチョーフィとはアーティチョークのこと、アザミの花のようなものと言ったらいいでしょうか!?
そういえば、このカルチョーフィをめぐっても、傷害事件を起こしたカラヴァッジョでした~(笑)

真ん中に見えるのは、水牛のモッツァレッラチーズにボッタルガ(からすみ)をかけたものです。
ボッタルガをかけたモッツァレッラは私も初めてでした。
日本人好みの味になります~
これ、自宅でも真似できそう♪

このあと食べたカルボナーラが尋常でない量で、私は打ち止めになってしまいました・・・(笑)

このあとも散策は続くのですが、復活祭のお休みも近いので、とりあえず一旦終了します♪
お天気にも恵まれて、非常に濃密な日々を過ごすことができました♪
楽しかった~♪

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by mayumi-roma | 2017-04-14 05:25 | ローマの美術散歩
「枝の主日」のカラヴァッジョ巡礼♪
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先日のボンコンパーニ・ルドヴィシ邸の「ユピテル、ネプトゥルス、プルート」♪
この天井画は油彩で、この世を構成する4つの元素(空気、火、水、大地)をカラヴァッジョ独自の発想で寓意的に表現したものです。

このあとは、お決まりのカラヴァッジョ巡礼へ出かけました♪
このブログにはよく登場している場所ですけどね。





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ローマのフランス国民教会、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会♪
この日は、Domenica delle palme(枝の主日)でした。

枝の主日とは、復活祭の1週間前の日曜日で、ここから聖なる週が始まるのですが、この祝日は、イエス・キリストがロバにまたがりエルサレムに入城した時を記念するものです。
群集がシュロ(ナツメヤシ)の枝を手に持って迎えたため、この日のミサでは、シュロの葉が祝別されますが、世界各国どこででもシュロの葉が手に入るとは限らないので、地域によって他の植物の葉も使います。





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ちょうどミサが終わったばかりで、フランス人の信者さんたちが司祭とお喋りしています。
フランス系の建物の前では必ず、軍の兵士がしっかり警備しています。




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この教会のコンタレッリ礼拝堂はいつでも人だかりです。
何しろカラヴァッジョの祭壇画が3点もあるのですから~
いずれもカンヴァスに描かれたものです。
カラヴァッジョはレオナルドと同様、フレスコ画を嫌っていました。




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「聖マタイと天使」の天使の手ぶりが秀逸過ぎます♪
天使は何をしているのでしょうね?
10月発売予定のカラヴァッジョの本を買って、謎を解き明かしましょう~(笑)





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左の「聖マタイの召命」♪
光と闇を巧みに使った革新的な絵は、イエスが収税人のマタイをお召しになる瞬間を描いたもの。
誰がマタイなのか論争がありますが、イタリアでは一貫して、自分の胸元を指さす髭の男がマタイと解釈されています。
私は一時、揺れ動いた時期がありましたが、今では髭の男がマタイだと100%確信しています。
詳しくは、10月発売のカラヴァッジョの本を読んで下さいね~(笑)





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サンタゴスティーノ教会♪
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会のすぐ近くです。
個人的には、あらゆる点で、こちらの教会のほうが好きです。





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まだミサを行なっていました。
ラファエッロの小さなフレスコ画「預言者イザヤ」が優しく語りかけてくれます。
私は、このフレスコ画こそ、ラファエッロの最高傑作だと思っています。





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「ロレートの聖母」♪
これは、私の中でカラヴァッジョのベスト5に入る絵です。
崇高な聖なる存在をこれほどまで身近に描くということは、反宗教改革の時代にはスキャンダルであったと同時に、その方向性に合致するものでもあったわけで、このような革新性を持っていたカラヴァッジョはやはり稀有の才能を持っていたのだなぁ・・と痛感させられます。




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冒頭に述べた「枝の主日」で祝別される植物の葉は、イタリアではオリーブが使われます。
カトリック教徒ではないけれど、私も1枝、大好きなサンタゴスティーノ教会から頂いて来ました♪

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by mayumi-roma | 2017-04-13 04:41 | ローマの美術散歩
私がローマで最も愛する建築物とバール♪
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このところ、ローマは快晴が続いています。
何でも、私の担当編集者さまは晴れ女だそうなのです。
この日は、彼女たちがローマに到着した土曜日で、滞在先のスペイン広場からぶらぶらとパンテオン周辺までお散歩しました。

パンテオンは、ローマの初代皇帝アウグストゥス(シーザーの養子だったオクタビアヌス)の右腕で、のちに義理の息子となるアグリッパが紀元前25年頃に建立しました。
しかし、その後、火事のため消失!
紀元120年前後にハドリアヌス帝が再建し、それが現在もそのまま残っています。








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パンテオンの前では、大道芸人と言っては失礼ですね、テノール歌手が歌っていましたが、この方の声が素晴らしかったのです。
とても上手な方でした。
歌にしろ絵にしろ、芸術の世界で食べていくことは難しいですね。
上手なだけではダメという厳しい世界です。





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パンテオンを外から眺めるだけではダメですよ~
中に入ってこそ、この素晴らしい古代の建築物の良さを実感できます。
私がローマで最も愛する建築物です。
このブログにはコロッセオがよく登場しますし、ローマのシンボルは何かと聞かれれば、迷わず「コロッセオ」と答えるわたくしですが、ローマで私が最も美しいと思う建築物、ローマで私が最も愛する建築物は、パンテオンなのです。
古代ローマ人の知恵と技術を結集させて、完璧と言えるほどの美を作り上げた、まさに黄金比の建築物だと思います。
この建物が、古代ローマ時代から現代にまで原型を保ったまま残っているというのは奇跡だと思います。





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ラッファエッロのお墓にもお参りしました~
彼もパンテオンに魅せられた一人で、自分の死の際にはパンテオンに葬られることを遺言しておいたのでした。
ミケランジェロも、ローマに来て初めてパンテオンを見た時に感動して、「これは天使の設計した建物だ」と言ったそうです。
(ここだけの話、私はミケランジェロがまったく好きではありません)





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パンテオンの近くに来たからには、世界一美味しいと言われているタッツァ・ドーロの「ローマ風かき氷」を食べなきゃ~





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編集者さま御一行2名様とわたくしのローマ風かき氷「グラニータ・ディ・カフェ」が3つ並んだところ~
こうやって並ぶと、何だか可愛いですね♪
生クリームがてんこ盛りですが、ローマの生クリームにはお砂糖が入っていないので、グラニータの甘さと混ざって絶妙な美味しさになるのです~
立ち食いだから、1つ3ユーロ♪
昔に比べれば値上がりましたが、気軽に食べれる価格です♪






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パンテオンの周辺と言えば、もう一つの有名カフェ「サンテウスタキオ」♪
どう見ても、カフェと言うよりはバールなのですが、このお店自体がカフェと自称しているのです(笑)。
ここのエスプレッソはローマ1と言われています。
やっぱり、ここでも2人にエスプレッソを飲んでもらわなきゃ~
このお店は店内がとても狭くて、異常な混み具合だったので、残念ながらエスプレッソが3つ並んだ写真を撮るのは断念しました。
企業秘密らしいふんわり柔らかい独特のエスプレッソ、確かに他では絶対に飲めない代物です~
立ち飲みだと、1杯1ユーロ30セント♪
まだ試していない方は是非どうぞ~

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by mayumi-roma | 2017-04-11 06:34 | ローマの美術散歩
ボンコンパーニ・ルドヴィシ家の邸宅へ再び♪
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きゃあ~、12月に見学したボンコンパーニ・ルドヴィシ家のお屋敷に、
また行くことができました♪
ピンポンと呼び鈴を押して・・(驚)








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お屋敷の玄関♪

私が翻訳を手掛けている本のイタリア人原作者、コスタンティーノがボンコンパーニ・ルドヴィシ家の当主夫妻と親しくしているため(全然、知りませんでした!)、予定にはなかったのですが、急きょ、お屋敷までグエルチーノとカラヴァッジョの天井画を見に行くことになったのです。
しかも、本来なら写真撮影禁止のところ、写真撮り放題♪
ここぞとばかりに写真を撮りまくりました~(笑)







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ミケランジェロ作と言われるサテュロスの像♪
これは、やはり本当にミケランジェロ作のようで、
証明する歴史的資料が見つかったそうです。
コスタンティーノが指さしているのは、サテュロスの大事な部分。
ここに穴が開いていて、噴水の役割を果たしていたそうで・・・
小便小僧みたいですね(笑)。






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グエルチーノの「アウロラ」(曙の女神)は本当に素晴らしい♪
12月に行った時には、大きなクリスマスツリーが飾られていたので、一瞥で全容を把握するのがちょっと難しかったのですが、今日はバッチリ!
いや、これは、本当に大傑作です♪







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左側の肖像画は、こちらのボンコンパーニ家から出た
ローマ教皇グレゴリウス13世の肖像画♪
在位は、1572年から85年まで。
グレゴリウス暦を採用したことで有名な教皇です。
また、日本でキリスト教が禁止される前の安土桃山時代に、
伊東マンショを中心とするキリシタンの少年団、
天正遣欧少年使節団がローマを訪れて謁見した教皇でもありました♪






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2階にあるもう一つのグエルチーノの天井画、「ラ・ファーマ」(名声)♪







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そして、そして、なんといっても、カラヴァッジョの天井画「ユピテル、ネプトゥルス、プルート」に、また会えたことが何よりも嬉しかったのでした♪
この天井画は油彩で、この世を構成する4つの元素(空気、火、水、大地)をカラヴァッジョ独自の発想で寓意的に表現したものです。

写真は撮れましたが、天井が低いので、全体像を撮影するのはとても難しい。
でも、自分の目に焼き付けておくのが一番大切なので、写真は二の次です~

この天井画はもう一度見たいと思っていたので、本当に嬉しかったのです。
編集者さま御一行も感激しておりました。
とってもラッキーでした♪
絵の説明は、以前、記事にしていますので、本日は省略~

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by mayumi-roma | 2017-04-10 04:26 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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