カテゴリ:ローマの美術散歩( 272 )
サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会♪

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この風景が大好きなわたくしです。
パンテオンの南隣にあるローマ唯一のゴシック式の教会「サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会」の前から、ベルニーニの可愛らしい象さん越しに、建物の間にのぞくパンテオンが見える・・・

サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会は、古代ローマのミネルヴァ神殿の上に建てられたため、「ソプラ・ミネルヴァ」、つまり「ミネルヴァの上」という名前がついています。

教会の前の象さんは、バロックの巨匠・ベルニーニの工房の作品です。
その上には、この教会の中庭で見つかったという、ローマで一番短いオベリスクが立っています。





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教会の外壁には、写真のようなものがたくさんあります。
これは、ローマが大洪水に見舞われた時に、この教会のどの位置まで水位が来たかを記しているのです。
テヴェレ川は古代ローマ時代から常に氾濫していて、その度にローマの街は水に浸かっていたのでした。
堤防が出来たのは19世紀のイタリア統一後ですから、本当に長い間、ローマは頻繁に大洪水に見舞われていたのでした。






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実に荘厳な雰囲気です。
13世紀のゴシック様式にバロック様式が加わって現在の姿に至りますが、教会内部にある数々の有名な芸術作品はルネサンス期のものです。

奥の主祭壇の下には、シエナの聖女、聖カテリーナのお墓があります。
ベルニーニ作の大理石の記念碑も飾られています。






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ミケランジェロの「十字架を運ぶキリスト」(1521年)です♪
この作品は、「あがないの主、キリスト」とも呼ばれています。
私には、それほどすごい作品とは思えないのですが、ミケランジェロはミケランジェロですからね♪





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祭壇に向かって左側には、フラ・アンジェリコのお墓もあります。
フラ・アンジェリコのフラは修道士という意味で、その通り、修道士であり、また、ルネサンス初期の偉大な画家でもありました。
ベアト・アンジェリコとも呼ばれますが、ベアトは、聖人につぐ福者を意味します。

この教会は、カトリック・ドミニコ会の本部だったため、同じドメニコ会に所属するフラ・アンジェリコは、晩年、この教会に隣接する修道院で暮らし、そこで亡くなったのでした。
それゆえ、ここにお墓があるのです。





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フラ・アンジェリコの聖母子画♪
と言われています。






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そして、教会内、15世紀末のカラファ礼拝堂には、フィリッピーノ・リッピ(フィリッポ・リッピの息子)の描いたフレスコ画もあります。
「受胎告知」と「聖母の被昇天」です。

ちなみに、フィレンツェのウフィッツィ美術館にある美しい絵、フィリッポ・リッピの「聖母子」の聖母のモデルとなった女性は、フィリッピーノ・リッピの母親です。
二人とも聖職者という禁断の恋だったのです。
その後、俗人に戻ったようではありますが・・

息子のフィリッピーノは、父親の弟子だったボッティチェリに師事して、父親と同じ画家の道に進みました。
画風はボッティチェリ風ですね♪








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もう一つ、この教会には私の大好きな絵があります。
15世紀、ルネッサンス初期の画家、アントニアッツォ・ロマーノの「受胎告知」です。
描かれた人物像には人間的な表情やしぐさもがあり、明らかにルネッサンス様式なのですが、精霊の象徴である鳩が飛んでいたり、左上に全能の神がのぞいていたりで、中世の様式を抜けきっていないのです。

確かな腕のあった画家だと思いますが、思い切って新しいものに飛びつく勇気がなかった・・・という感じです。
そこがまた、この絵の可愛いところでもあるのですが、やはり世の中で巨匠と呼ばれる芸術家たちは皆、怖れることなく自分の信じる革新的な道を進んでいるので、そこが天才との分かれ道なのでしょうね。







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美しいブルーの教会にバラ窓からさす光♪
神の恩寵を受けたような気分になります~
こういう瞬間にここに立ったことに感謝です。
訪れる季節、訪れる時間によって、教会も芸術品も見え方が変わります。
だからこそ、何度でも同じ場所を訪れることには意味があるのです。

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by mayumi-roma | 2017-04-25 03:39 | ローマの美術散歩
カラヴァッジョのホームタウン♪
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Vicolo del Divino Amore (神の愛の小道)♪
前にもブログでご紹介したことがありますが、カラヴァッジョが一時期暮らしていたアパートのある通りです。
自分で部屋を借りたのは、ここだけ♪
あとは、パトロンのお屋敷を転々としていましたから。

カラヴァッジョは習慣を変えない人で、ローマ滞在中は、カンポ・マルツィオ地区の中だけで生きていました。
お気に入りだったんですね。
確かにナヴォーナ広場やパンテオン周辺は、私も大好きですけど~








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以前ここに来た時には見かけなかったカラヴァッジョの肖像があります。
これを落書きしたのは、画学生でしょうか!?






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ここ、ここ♪
あの小さな窓が目印なのです~
どうして、あんな所にあんな小さな窓があるのかは、10月発売予定のカラヴァッジョの翻訳本を読んでのお楽しみ~♪(笑)





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ランチは、まさにカラヴァッジョのホームタウン、カンポ・マルツィオ地区のど真ん中、コッペレ広場のレストラン「マッケローニ」で♪
コスタンティーノ(カラヴァッジョ本のイタリア人著者)がご馳走してくれました♪
ありがとう~♪






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日本では食べることのできないカルチョーフィ・アッラ・ロマーナはマストです。
カルチョーフィとはアーティチョークのこと、アザミの花のようなものと言ったらいいでしょうか!?
そういえば、このカルチョーフィをめぐっても、傷害事件を起こしたカラヴァッジョでした~(笑)

真ん中に見えるのは、水牛のモッツァレッラチーズにボッタルガ(からすみ)をかけたものです。
ボッタルガをかけたモッツァレッラは私も初めてでした。
日本人好みの味になります~
これ、自宅でも真似できそう♪

このあと食べたカルボナーラが尋常でない量で、私は打ち止めになってしまいました・・・(笑)

このあとも散策は続くのですが、復活祭のお休みも近いので、とりあえず一旦終了します♪
お天気にも恵まれて、非常に濃密な日々を過ごすことができました♪
楽しかった~♪

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by mayumi-roma | 2017-04-14 05:25 | ローマの美術散歩
「枝の主日」のカラヴァッジョ巡礼♪
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先日のボンコンパーニ・ルドヴィシ邸の「ユピテル、ネプトゥルス、プルート」♪
この天井画は油彩で、この世を構成する4つの元素(空気、火、水、大地)をカラヴァッジョ独自の発想で寓意的に表現したものです。

このあとは、お決まりのカラヴァッジョ巡礼へ出かけました♪
このブログにはよく登場している場所ですけどね。





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ローマのフランス国民教会、サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会♪
この日は、Domenica delle palme(枝の主日)でした。

枝の主日とは、復活祭の1週間前の日曜日で、ここから聖なる週が始まるのですが、この祝日は、イエス・キリストがロバにまたがりエルサレムに入城した時を記念するものです。
群集がシュロ(ナツメヤシ)の枝を手に持って迎えたため、この日のミサでは、シュロの葉が祝別されますが、世界各国どこででもシュロの葉が手に入るとは限らないので、地域によって他の植物の葉も使います。





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ちょうどミサが終わったばかりで、フランス人の信者さんたちが司祭とお喋りしています。
フランス系の建物の前では必ず、軍の兵士がしっかり警備しています。




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この教会のコンタレッリ礼拝堂はいつでも人だかりです。
何しろカラヴァッジョの祭壇画が3点もあるのですから~
いずれもカンヴァスに描かれたものです。
カラヴァッジョはレオナルドと同様、フレスコ画を嫌っていました。




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「聖マタイと天使」の天使の手ぶりが秀逸過ぎます♪
天使は何をしているのでしょうね?
10月発売予定のカラヴァッジョの本を買って、謎を解き明かしましょう~(笑)





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左の「聖マタイの召命」♪
光と闇を巧みに使った革新的な絵は、イエスが収税人のマタイをお召しになる瞬間を描いたもの。
誰がマタイなのか論争がありますが、イタリアでは一貫して、自分の胸元を指さす髭の男がマタイと解釈されています。
私は一時、揺れ動いた時期がありましたが、今では髭の男がマタイだと100%確信しています。
詳しくは、10月発売のカラヴァッジョの本を読んで下さいね~(笑)





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サンタゴスティーノ教会♪
サン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会のすぐ近くです。
個人的には、あらゆる点で、こちらの教会のほうが好きです。





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まだミサを行なっていました。
ラファエッロの小さなフレスコ画「預言者イザヤ」が優しく語りかけてくれます。
私は、このフレスコ画こそ、ラファエッロの最高傑作だと思っています。





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「ロレートの聖母」♪
これは、私の中でカラヴァッジョのベスト5に入る絵です。
崇高な聖なる存在をこれほどまで身近に描くということは、反宗教改革の時代にはスキャンダルであったと同時に、その方向性に合致するものでもあったわけで、このような革新性を持っていたカラヴァッジョはやはり稀有の才能を持っていたのだなぁ・・と痛感させられます。




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冒頭に述べた「枝の主日」で祝別される植物の葉は、イタリアではオリーブが使われます。
カトリック教徒ではないけれど、私も1枝、大好きなサンタゴスティーノ教会から頂いて来ました♪

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by mayumi-roma | 2017-04-13 04:41 | ローマの美術散歩
私がローマで最も愛する建築物とバール♪
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このところ、ローマは快晴が続いています。
何でも、私の担当編集者さまは晴れ女だそうなのです。
この日は、彼女たちがローマに到着した土曜日で、滞在先のスペイン広場からぶらぶらとパンテオン周辺までお散歩しました。

パンテオンは、ローマの初代皇帝アウグストゥス(シーザーの養子だったオクタビアヌス)の右腕で、のちに義理の息子となるアグリッパが紀元前25年頃に建立しました。
しかし、その後、火事のため消失!
紀元120年前後にハドリアヌス帝が再建し、それが現在もそのまま残っています。








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パンテオンの前では、大道芸人と言っては失礼ですね、テノール歌手が歌っていましたが、この方の声が素晴らしかったのです。
とても上手な方でした。
歌にしろ絵にしろ、芸術の世界で食べていくことは難しいですね。
上手なだけではダメという厳しい世界です。





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パンテオンを外から眺めるだけではダメですよ~
中に入ってこそ、この素晴らしい古代の建築物の良さを実感できます。
私がローマで最も愛する建築物です。
このブログにはコロッセオがよく登場しますし、ローマのシンボルは何かと聞かれれば、迷わず「コロッセオ」と答えるわたくしですが、ローマで私が最も美しいと思う建築物、ローマで私が最も愛する建築物は、パンテオンなのです。
古代ローマ人の知恵と技術を結集させて、完璧と言えるほどの美を作り上げた、まさに黄金比の建築物だと思います。
この建物が、古代ローマ時代から現代にまで原型を保ったまま残っているというのは奇跡だと思います。





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ラッファエッロのお墓にもお参りしました~
彼もパンテオンに魅せられた一人で、自分の死の際にはパンテオンに葬られることを遺言しておいたのでした。
ミケランジェロも、ローマに来て初めてパンテオンを見た時に感動して、「これは天使の設計した建物だ」と言ったそうです。
(ここだけの話、私はミケランジェロがまったく好きではありません)





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パンテオンの近くに来たからには、世界一美味しいと言われているタッツァ・ドーロの「ローマ風かき氷」を食べなきゃ~





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編集者さま御一行2名様とわたくしのローマ風かき氷「グラニータ・ディ・カフェ」が3つ並んだところ~
こうやって並ぶと、何だか可愛いですね♪
生クリームがてんこ盛りですが、ローマの生クリームにはお砂糖が入っていないので、グラニータの甘さと混ざって絶妙な美味しさになるのです~
立ち食いだから、1つ3ユーロ♪
昔に比べれば値上がりましたが、気軽に食べれる価格です♪






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パンテオンの周辺と言えば、もう一つの有名カフェ「サンテウスタキオ」♪
どう見ても、カフェと言うよりはバールなのですが、このお店自体がカフェと自称しているのです(笑)。
ここのエスプレッソはローマ1と言われています。
やっぱり、ここでも2人にエスプレッソを飲んでもらわなきゃ~
このお店は店内がとても狭くて、異常な混み具合だったので、残念ながらエスプレッソが3つ並んだ写真を撮るのは断念しました。
企業秘密らしいふんわり柔らかい独特のエスプレッソ、確かに他では絶対に飲めない代物です~
立ち飲みだと、1杯1ユーロ30セント♪
まだ試していない方は是非どうぞ~

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by mayumi-roma | 2017-04-11 06:34 | ローマの美術散歩
ボンコンパーニ・ルドヴィシ家の邸宅へ再び♪
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きゃあ~、12月に見学したボンコンパーニ・ルドヴィシ家のお屋敷に、
また行くことができました♪
ピンポンと呼び鈴を押して・・(驚)








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お屋敷の玄関♪

私が翻訳を手掛けている本のイタリア人原作者、コスタンティーノがボンコンパーニ・ルドヴィシ家の当主夫妻と親しくしているため(全然、知りませんでした!)、予定にはなかったのですが、急きょ、お屋敷までグエルチーノとカラヴァッジョの天井画を見に行くことになったのです。
しかも、本来なら写真撮影禁止のところ、写真撮り放題♪
ここぞとばかりに写真を撮りまくりました~(笑)







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ミケランジェロ作と言われるサテュロスの像♪
これは、やはり本当にミケランジェロ作のようで、
証明する歴史的資料が見つかったそうです。
コスタンティーノが指さしているのは、サテュロスの大事な部分。
ここに穴が開いていて、噴水の役割を果たしていたそうで・・・
小便小僧みたいですね(笑)。






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グエルチーノの「アウロラ」(曙の女神)は本当に素晴らしい♪
12月に行った時には、大きなクリスマスツリーが飾られていたので、一瞥で全容を把握するのがちょっと難しかったのですが、今日はバッチリ!
いや、これは、本当に大傑作です♪







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左側の肖像画は、こちらのボンコンパーニ家から出た
ローマ教皇グレゴリウス13世の肖像画♪
在位は、1572年から85年まで。
グレゴリウス暦を採用したことで有名な教皇です。
また、日本でキリスト教が禁止される前の安土桃山時代に、
伊東マンショを中心とするキリシタンの少年団、
天正遣欧少年使節団がローマを訪れて謁見した教皇でもありました♪






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2階にあるもう一つのグエルチーノの天井画、「ラ・ファーマ」(名声)♪







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そして、そして、なんといっても、カラヴァッジョの天井画「ユピテル、ネプトゥルス、プルート」に、また会えたことが何よりも嬉しかったのでした♪
この天井画は油彩で、この世を構成する4つの元素(空気、火、水、大地)をカラヴァッジョ独自の発想で寓意的に表現したものです。

写真は撮れましたが、天井が低いので、全体像を撮影するのはとても難しい。
でも、自分の目に焼き付けておくのが一番大切なので、写真は二の次です~

この天井画はもう一度見たいと思っていたので、本当に嬉しかったのです。
編集者さま御一行も感激しておりました。
とってもラッキーでした♪
絵の説明は、以前、記事にしていますので、本日は省略~

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by mayumi-roma | 2017-04-10 04:26 | ローマの美術散歩
聖テレサ(テレジア)の法悦♪
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今日は、様々な用事をこなしましたが、その一つが、先日の東北支援バザーのロッテリア(くじびき)で当たった賞品を受け取りに行くことでした。
去年も日本酒が当たっていたのですが、取りに行けずじまいだったので、今年は絶対に受け取りに行くぞ~と心していました。
バザーをオーガナイズしたM&M社(テレビ番組のコーディネート会社)は、9月20日通りにあります。
この通りに行くからには、その端っこにあるこちらの教会の中に入らないではいれません!





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Via Venti Settembre(9月20日通り)のサンタ・マリア・デッラ・ヴィットリア教会♪




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素晴らしいバロックの教会♪





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大規模な絵画とストゥッコ装飾や建築も含めて一体化した空間♪
華麗な、まさに華麗としか言いようのない盛期バロックの絢爛豪華な装飾です。
ストゥッコの天使たちが落っこちてきそう・・





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しかし、この教会で最も素晴らしいのは、ご存じ、ベルニーニのコルナーロ礼拝堂です。
ベルニーニが手がけた、建築と絵画と彫刻が一体化した劇場とも呼ぶべく芸術♪

神と一体化した法悦にある美しい聖女と天使、視線を上に向けると、そこは神のいる天国・・
隠れ窓から入る自然光が聖女を照らすように仕掛けられています。

わたくし、毎回、同じような写真を撮って、毎回同じようなことを書き綴っていますね♪(笑)
でも、写真に撮らざるを得ない気持ちになるし、好きなものは何度だって書きたい!





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聖テレサの法悦 By ベルニーニ♪
奇跡のような美しさ♪
彫刻で表現された神の光が聖テレサの頭上に注ぎ、その光は、隠れ窓からの本当の光によって輝いています。

聖テレサが経験した(夢の中か幻視かですが、当時は本当にあった奇跡と捉えられていました)天使に矢で心臓を射られ、激しい苦痛と同時に感じる神と一体化する法悦・・・
ここでは、天使が矢を刺そうとしています。
この天使の何とも言えない表情♪





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偉大なるベルニーニ劇場♪
聖テレサの法悦を、両側のバルコニー席から観ているコルナーロ家の人々と一緒に、私たちも観ようではありませんか!





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M&Mで受け取って来た賞品で~す♪
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の香水とTシャツ♪
嬉しい~♪

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by mayumi-roma | 2017-04-07 02:42 | ローマの美術散歩
お気に入りの通り道@石の広場♪
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Piazza della Pietra(石の広場)♪

私がトレヴィの泉からパンテオンへ向かう時のお気に入りの通り道です。
ローマの街を歩いていると、時々ハッとさせられることがあります。
ここもそんな場所の一つでした。
今では、ハッとはしません。
「好きだな~、この雰囲気!」と思うだけです。

これらの円柱は、古代ローマの神殿の一部だったのです。
古代ローマ帝国のハドリアヌス帝は死後、神格化されました。
そして、後継者だったアントニウス・ピウスによって、ハドリアヌス帝の神殿が紀元145年に建立されたのでした。

この神殿の遺跡を上手に取り入れて、17世紀、バロック時代の建築家カルロ・フォンターナが新たな建物を建設します。
当時のローマは教皇庁がおさめる国でしたから、ヴァティカンの税関事務所として使われていたそうです。
そして、1831年以降、現在に至るまで、この建物はローマの証券取引所となっています。
でも、ローマの金融街の中心?
って、感じはしないなぁ・・(笑)
経済の中心はミラノですからね~

今では、高さ15メートルのコリント式の円柱が11本残っているだけですが、ここを通るのが大好きなわたくしです。
あ、でも、ここの広場のカフェ(写真奥)ではお茶したくありません。
一度、お友だちとここのカフェの屋外でお茶をした時、ハトのフンが空から直撃!
ほとんど飲んでいなかったカップの中に入りました。

ローマにはハトやカモメの数が異常に多くて、たいていは建物の屋上や窓枠にとまっています。
そして、そこから飛び立つ時に必ず余計なものを落とすのです。
本当に要注意です。
皆さまも気をつけて下さいね♪

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by mayumi-roma | 2017-03-14 07:49 | ローマの美術散歩
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会♪

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ローマ、共和国広場にあるサンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会♪
昨日のブログにアップしたミトライの彫刻がある教会です。
過去にも2度ほど紹介したことがありますが、たぶんブログを始めて間もない7,8年前だったので、もう1度、簡単にご紹介します。

正式名称は、サンタ・マリア・デリ・アンジェリ・エ・デイ・マルティリ教会で、サンタ・マリアは聖母マリア、アンジェリは天使、マルティリは殉教者という意味です。

古代ローマ時代のディオクレティアヌス帝の浴場跡(3,4世紀)の大浴場部分に、1562年、ミケランジェロの設計で建てられた教会です。
外観は、古代遺跡をそのまま活かした作りとなっています。
また、この教会は、イタリア政府の教会ですので、国葬を行なう場合は必ず、この教会で行なわれます。





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教会の扉が、またしびれるほどに素晴らしいのです♪
ポーランドの彫刻家、イゴール・ミトライ(昨日の大理石の彫刻の作者!)の2006年の作品で、ブロンズ製です。
扉の重さは、2つあわせて3トンもあります。



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右側の扉は、受胎告知を表わしたものです。
大天使ミカエルが聖母マリアに神の子を宿したことを伝える場面♪
扉から浮き上がって来たような感覚・・
現代風のテイストでありながら荘厳な雰囲気と言葉にならない言葉が伝わってきます。
素晴らしいと思います♪






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入り口になっている方の扉には、人間の罪のあがないに十字架で苦しみを受けたキリストの姿が♪
しかし、このキリストは美しく、力強くて、十字架上の死を超えたことを示しています。
そうです。
主題はキリストの復活なのです。






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キリストの下には、ミトライお得意の包帯にまかれた頭部と手のひらの彫刻が・・・
これは他の殉教者を表わしています。

ミトライの彫刻にはしびれてしまうわたくしなのです。






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教会の中に入ってすぐ左にある聖ペテロ礼拝堂♪
ここに、洗礼者聖ヨハネの頭部の彫刻があります。
格子越しにしか見ることはできません。
祭壇画は、ジローラモ・ムツィアーノの「鍵の受託」♪






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こちらが、昨日の記事にも登場した「洗礼者聖ヨハネの頭部」の彫刻 By イゴール・ミトライ(2006年)♪
カッラーラの大理石を使っています。






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「LA MERIDIANA」(日時計、子午線)

この教会で最も重要なものです。
1702年に当時のローマ教皇クレメンス1世によって作られ、1846年まで使用されていました。
天文学上の1年が365日と4分の1日なので、暦とのずれをこの日時計によって修正していたそうです。





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日時計の続き♪
教会に入って右端から中央の主祭壇まで続いています。

ミケランジェロは、この教会の設計をギリシャ正十字形にしました。
そのため、教会の全体像を写真に撮るのは、パノラマ機能を使わない限り無理です。




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「ガリレオの振り子」(Giuseppe Gallo 2008年作)

地動説を唱えたガリレオ・ガリレイの生誕445周年を記念して、2009年に飾られた作品です。
その際、前ローマ教皇のベネディクト16世がガリレオの地動説を正式に認め、この教会で、ガリレオを讃えるミサを行ったのです。

ガリレオは、天動説の時代の異端審問を巧みに逃れることができましたが、そのいっぽうで、ジョルダーノ・ブルーノは、1600年にカンポ・デ・フィオリで火あぶりの刑になっています。

そうそう、おそらく、カラヴァッジョとガリレオは、以前、私が訪問したルドヴィシ・ボンコンパーニ邸で会ったことがあるようです。
ちなみに、翻訳しているカラヴァッジョの本の内容とは無関係ですので、あしからず(笑)。

この教会は、ミケランジェロが設計したというくらいで、それほど見るべきものは多くない教会ですが、共和国広場の近くにいらしたら、是非寄って下さいね♪

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by mayumi-roma | 2017-03-12 06:54 | ローマの美術散歩
ローマ歌劇場,その2♪

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ローマ歌劇場〈オペラ座)見学の続きです♪
実は、この写真は舞台の上から撮ったものです。
オペラ座の好意で、特別に舞台の上、舞台裏も見学させてもらったのでした。
さすが本場の歌劇場は、一番上の天井桟敷も豪華な感じに見えますね♪
中央は、ロイヤルボックスです。

オペラ座が北イタリアの歌劇場に比べて若干格が落ちるというものの、
それでも一流と言えます。
ここでは、過去に多くの有名な作曲家や指揮者や歌手たちが登場しています。
日本人初の国際的オペラ歌手、三浦環(みうら・たまき)も、20世紀初頭に、
ここで18番の蝶々夫人を歌っています。
マリア・カラスも1948年にここでデビューしました。
もちろん、三大テノールのドミンゴ、カレラス、パバロッティも歌いました。
マスカーニ、ストラヴィンスキー、ストラウス、あの有名な指揮者カラヤンも
登場しました!





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ロイヤルボックスをズームで♪






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ロイヤルボックスの中にも入りました♪
1度でいいから、ここからオペラを見てみたいなぁ・・・

そうそう、1958年には前代未聞の大騒動が起こりました。
当時のイタリア共和国大統領、ジョヴァンニ・グロンキがこのロイヤルボックスに臨席していた時のことです。
ベッリーニの「ノルマ」が上演されていたのですが、主役ノルマ役のマリア・カラスが第1幕終了後に舞台を放棄してしまったのです。
そして、オペラ座は怒涛の飛び交う混乱と化したのでした。

カラスは体調が悪く発声がうまくできなくなっていたようです。
裁判沙汰にもなったそうですが、しかし、これは、万が一の場合を考えずに代役を立てていなかったオペラ座側の責任だったのです。
通常は、必ず代役を確保しておきますから。
マリア・カラスは1048年から58年までオペラ座でも歌いましたが、その絶頂期が過ぎたことを象徴する出来事となったのでした。






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この写真は舞台の上です。
現在、ヴェルディ作曲の全4幕からなる「イル・トロヴァトーレ」というオペラが上演されています。
原作はスペインのグティエレスの戯曲で、1853年、ローマのアポロ劇場で初演されました。
アポロ劇場、そうです、オペラ座ができる前に、もともとローマにあったテベレ川畔の劇場です。





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舞台装置にたくさんのワイヤーがかかっています。
現在、パリのオペラ座とコラボレーションをしているそうですが、あちらは、ボタン一つで何もかもが動くシステムなのだそうです。
しかし、ローマのオペラ座は、すべて手動式です。
しかも、モーターは音がするので使えず、特殊なパイプを使って水と油で動かすのだそうで、そのため、この下には24人の係が控え、ワイヤーの上には8人の係が控えているそうです。





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こちらは舞台の下~
舞台装置を動かす係が24人で作業する場所です。





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舞台装置を動かすワイヤーの上~



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でも、ローマのオペラ座にしかないものがあります。
それは、パイプオルガンです。
ヨーロッパの歌劇場で唯一パイプオルガンを備えているのがローマのオペラ座なんですって♪






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いや、もう、オペラ座の舞台裏を見てビックリというか、感動しました。
私たちが舞台を見る時、表の美しい部分だけを見ますが、その裏では・・
一つの舞台を作り上げるのに、それはオペラでもバレエでも演劇でも同じでしょうが、本当に多くの人の努力があって成り立つものなのだな・・と♪
素晴らしいですね♪

楽屋も見学したのですが写真は撮らず~
オペラ座の場合、有名無名を問わず、①の楽屋はオーケストラの指揮者、②の楽屋はソプラノ歌手、③の楽屋はテノール歌手、④の楽屋はメゾソプラノ、⑤の楽屋はバリトン、⑥がバッソと決まっていて、その他の出演者は大部屋になるそうです。





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こちらは、イタリアが王政だった頃、王族が幕間に休憩する場所として作られたサロン♪
天井は低いです。
イタリア人はそもそもそれほど背が高くありませんが、当時はもっと背が低かったそうで。





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ここは、玄関の上に当たるのですが、最後にここで私的には一番感動したものを発見しました♪
オペラ座での公演の際に、有名な芸術家が舞台衣装を作ることがあるのだそうで、ここに、イタリアが誇る超一流の芸術家たちが創り上げた衣装が展示されていたのです。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパ、いや、世界レベルでは超一流の芸術家たちで、私の敬愛する芸術家たち~♪






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イタリアの現代彫刻家、ジャコモ・マンズーが創った衣装♪
1963年に上演されたギリシャ悲劇の「オイディプス王」のためです。
現代彫刻はあまり好きではないわたくしですが、マンズーだけは別!
その彼の創った衣装だなんてテンション高くなりました~





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こちらは、現代彫刻家、アルナルド・ポモドーロの衣装♪
1982年のロッシーニの「セミラーミデ」のためです。

ちなみに、ポモドーロという名前に聞き覚えのある方も多いのではないかと思います。
トマトではないですよ~(笑)
イタリア外務省の前庭や、ヴァティカン博物館の「松ぼっくりの中庭」に球形のオブジェがあるのをご存じでしょうか?
それこそ、ポモドーロの作品なのです。





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こちらで~す♪





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そして、こちらの衣装は、20世紀の巨匠レナート・グットゥーソの創ったもの♪
1970年上演のビゼーの「カルメン」のためでした。

グットゥーソは、表現主義の影響を受けていますが、基本的に社会のリアリズムを描く画家でした。
まさにグットゥーソらしいカルメンの衣装です。
ちょっと感動♪

非常に興味深いオペラ座見学でした~
しかも、オペラ座から参加者全員にプレゼントがあったのでした♪
オペラの2枚組CD、セリフのブックレットつきです。
私はロッシーニの「セビリアの理髪師」のセットでした♪

ええ~~っ、本当にいいの~!?という感じ。

これは、もう近いうちにオペラ座に何か見に行かなきゃね~
天井桟敷だったら17ユーロくらいで見れるから、本当は気軽に行くべきなのでしょうけど、なかなか・・
どうせなら、良いお席から見たいですしね。

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by mayumi-roma | 2017-03-03 06:12 | ローマの美術散歩
ローマ歌劇場見学@ミモザ会
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ローマ・オペラ座♪
私の3月は、ローマ日本人会の婦人部門ミモザ会のオペラ座見学で幕を開けました~

オペラ座は、ローマ歌劇場が本来の名称です。
イタリア・オペラ界の最高峰ミラノのスカラ座や、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場に比べると歴史も浅く、格も少し落ちますが、それでもオペラ座はオペラ座です。

イタリアは中世以来ずっと分裂国家でしたが、そのイタリアが完全に統一されたのが1870年。
ローマを首都に定めたのが1871年です。
ローマには、テベレ川のそばにアポロ劇場がありましたが、当時のテベレ川には堤防がなく、度重なる川の氾濫で水害にあっていたこともあって、首都大改造計画とともに堤防を築く工事を行なうため、その劇場は取り壊されることになりました。

そこで、ローマの実業家、ドメニコ・コスタンツィ氏は、首都ローマに立派な歌劇場を建設したいと考え、私財をすべて投げ打ってミラノの建築家アキーレ・スフォンドリーニに設計を依頼します。
そうして、1880年に11月27日に依頼人の名をつけたコスタンツィ劇場がロッシーニの「セミラーミデ」の上演で開場します。

実は、コスタンツィ氏はローマ市がその劇場を買ってくれることを期待していたのですが、その願いは彼の生きている間にはかないませんでした。

結局、ドメニコ・コスタンツィ氏はこの歌劇場を自ら運営し、経済的困難はあったものの数多くの世界初演を行うことができました。
1890年5月17日のマスカーニの「カヴァレリア・ルスティカーナ」はその代表的な例です。

ちなみに、写真は現在のオペラ座のファサード(正面)ですが、ムッソリーニの時代に改修されたため、当時のものではありません。

この場所には、かつてローマ皇帝のヘリオガバルスの邸宅がありました。
邸宅のブドウ園があった場所です。
ちなみに、この遺跡からは、「眠れる両性具有者」という素晴らしい彫刻が発見され、現在、国立ローマ博物館マッシモ宮殿に展示されています。




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こちらが、その彫刻です。
ギリシャ神話のアフロディーテとエルメスの息子、女性でもあり男性でもある両性具有。
実に美しい作品です。
私のお気に入り♪




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オペラ座の玄関部分。
こちらも、ムッソリーニの時代、1920年代に改修された部分です。
建築家ピアチェンティーニの設計による新合理主義(新理性主義とも言う)のスタイルです。

1926年にローマ市が買収し、王立歌劇場という名称に変更され、1928年2月27日にボーイトの「ネローネ」(暴君ネロのイタリア語名)で再開場します。
この改修工事で、それまで入り口だった場所は、劇場の反対側に移されます。
かつての入り口は、現在ではホテル・クィリナーレの庭園となっています。






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こちらは、当時の王族専用の入り口です。
ここからすぐにロイヤルボックスに上がれるようになっています。





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中に入りましょう♪
特別に舞台の幕を開けてくれました♪




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説明してくれるのは、オペラ座の歴史的資料を管轄する部門の責任者です。
名前は忘れちゃった♪

最初の設計者スフォンドリーニは劇場の音響効果に留意して馬蹄形の内部構造にしました。




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ドーム(丸屋根)には、アンニバーレ・ブルニョーリによるフレスコ画が描かれていますが、寓意的なもので、オペラの1シーンなどを描いたものではありません。
わずか45日で描いたとか・・

さて、このドームの特徴は、写真からはよく分かりませんが(実物を見ても高い位置にあるので分かりません)、ドーム自体が丸く始まる位置にくっついていないということです。
約1メートルのスペースを開けて、浮いている状態なのです。
これは、もちろん、音を逃がして得ることのできる音響効果のためです。





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真ん中のシャンデリア♪
これは、ムッソリーニの時代につけられたものです。
直径が6メートル、27000個のボヘミア(チェコ)のクリスタルを散りばめられた豪華なものです。
シャンデリアまで28メートルもあるので、これを掃除するのが大変なのだとか・・
もちろん、人間が上にのぼるのではなく、シャンデリアをゆっくり下におろしてから掃除するのだそうですが、4年に1回の間隔で掃除を行ない、その作業には15日かかるそうです。





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ドームの下には、ファシズム政権下に再改修を行なった際に、当時の国王ヴィットリオ・エマヌエレ3世、ファシスト党の総帥ベニ―ト・ムッソリーニ、ローマ市長のルドヴィーコ・スパーダ・ポテンツィアーニの名前と再開場の年、1928年という年号が刻まれました。

ファシズムはドイツのナチズムと同じで、決して許されることのないイタリアの歴史的政治的汚点です。
しかし、イタリアでは、あえて、このようなものをすべて残しています。
理由は、忘れないためというものですが、このようなものに嫌悪感を覚える市民が多いのも事実です。

戦後、国民投票で王政が廃止され共和政に代わってから、王立歌劇場からローマ歌劇場(オペラ座)という名称に変更され、1958年に再びオペラ座の改修工事が行われました。
設計は、前回の改修工事と同じピアチェンティーニです。
この改修は1960年のローマ・オリンピック開催にあわせてのものでした。





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舞台と客席の間の一段低くなったオーケストラピット♪





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総座席数は、1600になります♪
長くなったので、続きます~

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by mayumi-roma | 2017-03-02 06:11 | ローマの美術散歩
  

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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