ローマ、2771回目のお誕生日♪

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4月21日は、ローマのお誕生日でした~
ローマ建国から2771年が過ぎたというわけです。
おめでとう~♪

というわけで、お天気にも恵まれた週末には様々なイベントが開催されました♪
残念ながら、私はおウチの中でお仕事三昧、まぁ、なかなかはかどらないのですけどね・・
写真は、お友だちのひろみさんが写して送ってくれたものです♪
ありがとう~~




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22日の日曜日には、コロッセオからのパレードもありました♪
古代ローマ人の衣装をまとっています~

ローマ建国の物語、私には伝説の域を出ないと思うのですが・・・
だって、いくらなんでもトロイア戦争に結び付けるなんて調子良すぎます(笑)。
でも、夫によると、いやいや、十分あり得る話だと・・・

古代ギリシャの時代です。
トロイア滅亡の際、アエネアスは息子のアスカニウスを連れて命からがら逃げのびることができました。
たどり着いたのはローマ近郊のラテン国家ラヴィニウム(現在のラヴィーニオ)。
そこで、アエネアスは王の娘ラヴィーニアと結婚しました。
その後、息子のアスカニウスがアルバ・ロンガ王国を築き、平和な時代が続いていましたが、十四代目のヌミトル王の弟アムーリウスが兄の王位を奪い、その一人息子を狼の餌食にして殺し、一人娘のレーアをヴェスタの神殿の聖処女にしました。
聖処女は男性と交わると生き埋めの刑にされる決まりがあったのです。
こうすることで、王位を奪ったアムーリウスは兄の子孫が生まれることを防いだのでした。

ところが、レーアはある日軍神マルスに出会って恋に落ち、ロモロとレモの双子を産みます。
アムーリウスは双子の赤ちゃんをテヴェレ川に捨てさせましたが、双子を乗せた籠はパラティーノの丘の麓に辿り着き、メスの狼に拾われて育てられたのでした。
狼に育てられていた二人は、その後、パラティーノの丘の牧人によって育てられ、その後、自分たちの素性を知った兄弟は、アムーリウスを殺し、祖父であるヌミトルを復権させます。

ところが、その後、二人は新しい町作りの地をめぐって仲違いをして、ロモロはレモを殺してしまうのです。
最終的には、ロモロがパラティーノの丘に築いた新しい町の支配者となり、自分の名前にちなんで、この町に「ローマ」という名前を与えたと言われています。
紀元前753年4月21日のことでした。
これがローマの建国の日です。

この物語は、紀元前1世紀の古代ローマの詩人ヴェルギウスが伝えているため、夫は、ほぼ確実にあったことだと言い張ります(苦笑)。
歴史は、古くなればなるほど、伝説化していくものです。
そういうところも、歴史の魅力かもしれませんね♪

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by mayumi-roma | 2018-04-23 05:11 | ローマ&その他の美術散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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