熊野磨崖仏への難儀な道のり♪

ただ今、日本に帰国中~
ローマの情報は、過去記事からどうぞ♪

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先日の国東史跡めぐりの続きです~
ふもとにある胎蔵寺(1168年建立)から山道を300メートル登り、そこからさらに険しい石段を登り続けると、たどり着くのが熊野磨崖仏です。




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あまりにも険しい道なので、杖なしでは行けません。
手に持つのは杖だけでないと、登るのも降りるのも難しいです。
マジで、足を滑らせて転げ落ちてしまう可能性があります。
熊野磨崖仏の受付で杖は無料で貸し出してもらえます。





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山道は整備されているので歩きやすいのですが、上り坂で結構長いため、ハーハー言ってしまいます。






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ようやく普通の山道と石段が終わる鳥居までたどりつきました~
観光客は多いけれど、山には神聖な空気が漂っています。






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さぁ、ここからが大変です。
鬼が一夜で築き上げたと伝えられる自然石の乱積石段の始まりです。
何しろ自然石を積み上げているだけなので、どこに足を置けばいいのやら・・
杖なしで歩くのは、本当に危ないのです。






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いつになったら終わるのやら・・・と泣きたくなるほどの足場の悪さと石段の長さ・・







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石段の途中、左側の巨岩壁に刻まれた日本一雄大な石仏群、熊野磨崖仏があります。
伝説では、716年(養老2年)、宇佐八幡の化身、仁聞菩薩が造ったと言われていますが、鎌倉時代初期の古文書にこれらの石仏の記載があるため、藤原末期、つまり12世紀末には造立されていたと推定することができます。




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左にあるのが、不動明王像です。
総高約8メートル、半立像で下部にはあまり細工されていません。
逆光のため、写真ではよく分からないかもしれませんが、右手に剣を持ち、左側の弁髪はねじれて胸のあたりまで垂れています。
一般的な不動さまらしい怒相ではなく、人間味ある慈悲の顔つきをしていて、優しい不動さまです。




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右にあるのは、大日如来像です。
全身高さ6.8メートルの半立像。
宝冠がないので薬師如来ではないかと考える方もいますが、大日如来の古形ではないかという説が有力です。
頭部の背面に円形の光背が刻まれ、お顔は理知的で思想の深みと光を感じさせます。
厳かな雰囲気を漂わせていますが、慈悲の相も感じさせます。

これらの他にも、種子曼荼羅(しゅじまんだら)、脇童子、男神2つほど、刻まれていますが、崩壊がひどく、ほとんど確認することはできません。





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熊野磨崖仏からは、石段がさらに狭くなって、ますます険しくなります。
この写真はうしろを振り返ったところです。
杖を持って手すりを持っていなければ危ない、危ない・・・





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ふう~っ!
ようやく頂上に着きました~
熊野権現(紀州から)さまの社です~





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権現さまの神殿のうしろにも、信仰の証しが~
神仏習合・・
実に興味深いです。
日本人は、宗教を持たないと言いますが、実はもっとも熱心な信仰心を持っていると思います。
ただ、それが、諸外国のように、キリスト教だとかイスラム教だとか、ヒンズー教、仏教というように、はっきりしたものではないということです。




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山を降りるのは、本当に大変でした。
何しろ鬼が一夜で造った石段ですから、急な下り坂である上に足場が非常に悪い!
杖と手すりをしっかり持っても、滑ってしまいます。
何とか無事に下まで降りましたが、杖を使って山登り(笑)したせいか、いい運動になったのでしょう。
肩こりがすっかりなくなって、すこぶる体調が良くなったわたくしでした~♪
神さまたちのご加護かしら~!?

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by mayumi-roma | 2017-12-09 20:20 | 別府、湯布院2017年秋冬

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma