運慶展@東京国立博物館♪

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今日の東京は雨。
そんな雨の中、本当は休息日として空けておいた火曜日、上野の森に行ってきました~





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各方面から、「絶対に逃しちゃダメ!」と言われていた東京国立博物館で開催中の「運慶展」を観に行くためです~

昨日の楽しいランチのこともまだ書いていませんが、今回の東京滞在は、仕事を含めて人と会うことを中心にしているため、すっかりブログが東京グルメ日記と化しているような・・(笑)
たまには、文化の香り漂う記事を書かなきゃ~
いえいえ、美術のことは常に頭にあります。





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運慶展、大変なことになっています。
ツイッターで混雑情報が発信されているくらいです~
入場券を買うのにも並び、入場するのも入場制限がかかっているため、少なくとも30分は待ちます。
11月26日までなので、これからますます駆け込み入場者が増えると思います。

何しろ、天才仏師、運慶の仏像彫刻が一堂に揃うのですから、こんなことは2度とないと思っていたほうがいいでしょう・・
なんと、現存する31点の運慶の作品のうち、21点も集められているのです!
すべて国宝や重要文化財です。
私は日本美術には疎いのですが、やはりこの機会に行っておかなければ・・と思いました。



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運慶は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した仏師ですが、写実的で現実感あふれる彫刻を生み出しました。
展覧会では、父、康慶に始まり、運慶、そして湛慶(たんけい)、親子三代の作品を揃えて、運慶の作風の確立から継承をたどっていきます。
ちなみに、父、康慶も傑出した仏師でした。
当時、仏師の系譜は、円派、院派、奈良へ制作拠点を移していた慶派に分かれていました。





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画像は、お友だちのFBからお借りしました。

いや、ほんと、素晴らしいです♪
平安時代末期から鎌倉時代初期といえば、13世紀初頭にあたり、いわゆる中世の時代です。
中世イタリアの彫刻作品には動きがさほど見られず、感情表現も乏しいのですが、運慶の作品は非常にリアルで、衣が風になびく様なども表現されているのです。
もちろん人間臭い感情表現もあります。
イタリアのルネッサンスを先取りしているような感じです。

考えてみれば、イタリアの彫刻の主題がキリスト教にまつわるものが多いのと同様に、日本では仏教芸術が中心なのですね。
当たり前のことかもしれませんが、あらためて思い出しました。

木製の彫刻がこれほど素晴らしいとは!!
普段、ローマで見慣れている大理石の彫刻=彫刻というイメージを持っていた私ですが、完全にそのイメージが崩れてしまいました。

展覧会の一番最初に展示された運慶初の作品「円成寺大日如来坐像」を観た時には、唸りました。
そして、運慶が天才であることがすぐに分かりました。
ちょうど、ミケランジェロ初の作品「ピエタ」を観て、彼が天才であることが分かるのと同じです。

肖像彫刻もあります。
東大寺の国宝、重源上人坐像は、あまりにもリアルな彫刻で、まるでそこに本物の人間がいるかのようです。

当たり前ですが、素晴らしい芸術には、西洋も東洋もないということを思い知りました。
運慶は、日本の誇りです♪
まだ、運慶展に行かれていない皆さま、行列をしてでも観る価値はありますので、是非どうぞ~




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夫へのお土産、クリア・ファイル♪

「運慶展」
東京国立博物館
11月26日まで
開館時間:9:30~17:00
金曜日と土曜日は21時まで開館。
休館日:月曜日

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by mayumi-roma | 2017-11-14 21:38 | 日本2017年秋・冬

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma