「慈悲の七つの行い」by カラヴァッジョ@光と影の町ナポリ♪
2017年 10月 17日
修復中で~す。
今日も朝からバタバタの一日でした。
1か月前に仲介業務の仕事を請け負っていたのですが、まぁ、これが何事もぎりぎりにならないと動かないイタリア人が相手なので、イライラさせられっぱなしで・・・
ようやく、日本への帰国直前になってやっと~です!
今回の件で学んだこと。
イタリア人には、何度もしつこくしつこく電話攻勢をするのが最も効果的であることに気がつきました。
日が暮れてからは、どうしてもパンテオンまで行かなければいけなくなって、ひとっ走り!
修復が始まったのですね~
というわけで、今日も一日大変だったので、大好きなナポリの写真を見ながら癒されることにしましょう♪
この通りには、カラヴァッジョの傑作「慈悲の七つの行い」があるピオ・モンテ・デッラ・ミセリコルディア礼拝堂があります。
16世紀末、スペイン統治下で経済的に極限状態にまで追い詰められたナポリの貧者を救うため、7人の貴族の若者が創設した同信会です。
この建物も、唸るように素晴らしいものです。
これは、パッと見ると混乱した場面のようで、何を描いているのか分からないかもしれません。
ピオ・モンテ・ミゼリコルディア同信会が施す7つの慈悲の行いを象徴して描いたものです。
あ~、説明したいけど、ここの部分は、もうすぐ発売の私の翻訳本「カラヴァッジョの秘密」に詳しく書いてあるので、発売前の今はちょっと無理かな~
ともかく、カラヴァッジョの天才的な構想が形になったものであります。
実に見事♪
バルコニーのようなものが見えますが、2階(イタリアでは1階)の同信会の本部(現在は美術館になっています)から、カラヴァッジョの祭壇画を眺められるバルコニーです。
会議を行なっていたテーブルです。
絶妙なアングルで、上から見るとまた違う味わいがありました~
写真はお友だちのモニカさんが撮ったもの♪
こちらは、カラヴァッジョが「慈悲に七つの行い」を描くにあたって交わした契約書です。
現代のイタリア人の書く文字は非常に癖があって、まったく何を書いているのか判読不可能なほどなのですが、ここに書かれた文字は本当に綺麗で、驚きました。
光と影の町ナポリは、光と影の画家カラヴァッジョに似合うような気がします。
でも、カラヴァッジョといえば、なんといってもローマなんですけどね♪
光と影の町、ナポリ。
古代ギリシャの植民地時代からの古い道がそのまま残っている一方で、近代的な地下鉄が走る町・・
こういうところもナポリの魅力かもしれません。
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by mayumi-roma
| 2017-10-17 05:32
| ナポリ、ナポリ♪