重く悲しい夕食会・・・

c0206352_08325674.jpg
今日〈土曜日)は、夫の親友の海の家に行ってきました。
これまでにもブログに何度か登場していますが、ローマ近郊のポメツィア、カンポ・アスコラーノという海辺の町にあるおウチ・・
ここ数日かなり気温が下がったので、ローマに比べると夜はかなり冷えます。
日が落ちてから暖房を入れたほどでした。
でも、彼らは今月いっぱい、週末を海の家で過ごすそうです。

私はとても疲れていて、相変わらず体調が良くなく食欲もないので、あまり気乗りしなかったのですが、前から決まっていたことだし、それに今日彼に会わなければ、少なくとも私はもう2度と彼に会うことはできないかもしれないので、約束をキャンセルすることなく行ってきました。
帰宅は夜中の1時過ぎになってしまい、しかも、今、ブログを書いているため、また寝不足になってしまいます。
明日はバザーなのに・・・。






c0206352_08333503.jpg
カジキマグロのパスタ♪
お魚の好きな私のためのメニューです。

夫の親友は、ガンが再発して、今は死を待つだけの末期です。
6月末に会った時には、自分の闘病記録の本の出版が決まったと言って喜んでいたのに・・・
かつては大変なスポーツマンだったので、昔はよく一緒にスキーに行ったものでした。






c0206352_08342939.jpg
彼も、夫と同じ精神科のお医者様ですが、もう仕事はできないので、再発した段階でやめています。
ガンの治療も現在では一切していません。
末期なので、ガンの進行を遅らせる治療しかないのですが、それは激しい副作用をもたらすため(経験済み)、人間らしく普通の生活を続けたいという理由で、痛み止めだけ飲んで自宅や海の家で過ごすという生活を送っています。

明日にでも死にたいと言います。
それは、希望を失ったとか絶望したとか、そういう観点からではなく、精神科医ならではなのですが、自分の人生を見つめ直して分析した結果、たどりついた答えです。

もはや生きている意味はないと・・・
安楽死を望んでいますが、イタリアでは安楽死が認められていないので、どうしたらいいか悩んでいました。

自分が生き続けることは、妻や娘にとっては意味のあることかもしれないけど、自分にとっては何の意味もない。
身体は限界を超えて悲鳴を上げ、かつての自分はどこにもない状態で生きることは辛い、無意味だと言います。






c0206352_08380815.jpg
モンディのフルーツタルト。
彼がとっても好きなドルチェなので持って行きました。

身辺整理はすべて終え、不動産や税務上のこともすべて奥さんに指示したそうです。

彼女は、最後の最後まで治療してほしいと考え、治療を放棄して早く死にたいという彼の考え方を受け入れらなかったようですが(当然です!)、今は、愛というものは、相手が望むことを与えてあげることなのかもしれないと考え直したそうです。
安楽死さえ認められれば、明日にでも注射を打ってもらうと言うのですが・・・

医者にも行っていないので(行きたくないし、行く必要はないと考えています)、彼に残された時間がどのくらいあるのかはわかりません。

こうやって彼が自分の思いを吐露できるのは、家族以外は私の夫だけ。
とても重くて悲しい時間でしたが、彼に会えてよかったです。
私は、もうすぐ日本へ一時帰国するので、イタリアに戻る頃には、彼はこの世にいないかもしれませんから。

2つのブログランキングに参加しています。
クリックして応援してね♪


c0206352_01321892.jpg

ただ今、カラヴァッジョの翻訳本を刊行準備中ですが、私の翻訳本第一弾、「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)もよろしくね♪

これまでにないタイプの画期的な本です。
レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。

レオナルドを愛する方、興味のある方、是非どうぞ♪
レオナルドの作品を鑑賞する際により深い理解を得ることができます。

全国の書店でお求め頂けます♪

by mayumi-roma | 2017-10-08 09:20 | お呼ばれ&自宅でお食事

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma