カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪

8月6日、本日は広島の原爆の日ですね。
黙祷!

カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_02134883.jpg
アッパー・バラッカ・ガーデン♪
マルタの首都・ヴァレッタで随一の眺めを誇る庭園です。

ゴミ一つ落ちていることはなく、何もかもが整備されているヴァレッタ♪
さすがイギリス式なんだな~と思います。
インターネットも、フリーWiFiがどこにでもあるのです。
庭園はもちろん無料ですが、この庭園の片隅にも公共の無料WiFiスポットがあって、本当にビックリです。

ここから、そんな景色が見えるのかと言いますと♪





カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_02191008.jpg
左手には、サンテルモ要塞とグランド・ハーバーの入り口が見えます。
狭い入り江なので、オスマントルコの艦隊は入ることができず、ヴァレッタを攻撃することができなかったのです。





カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_02220703.jpg
正面には、サンタンジェロ要塞が見えます♪
私の第一の目的は、この景色を写真に撮ることでした。

カラヴァッジョの時代、このサンタンジェロ要塞の中には牢獄があったのです。
「聖ヨハネの斬首」という大傑作を描いて、晴れてマルタ騎士団の騎士になったカラヴァッジョでしたが、再び事件を犯してしまい、高位の騎士を負傷させてしまうのです。
そして、この牢獄に囚われるのです。

しかし、彼は脱獄します。
脱獄してシチリアへ渡るのです。
こんなところからどうやって脱獄したのか、考えられないようなことですね。

カラヴァッジョの波乱万丈の人生とその作品・・・
10月初旬に発売予定の私の翻訳本を楽しみにしていて下さいね。
面白いですよ~





カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_02292774.jpg
この公園に着いたのが、タイミングよく12時少し前でした。
毎日12時に、ここから大砲を発射させるのです。
その瞬間を写真に撮ろうと待ち構える観光客でいっぱいでした。
わたくしは後ろの方だったのですが、なんとか写真を撮ろうとしていました。





カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_02325428.jpg
ところが、大砲が火を噴いた時のあまりの爆音にビックリして、シャッターが押せませんでした(笑)。
慌ててシャッターを押した時には、煙だけ・・・

このあと、ローアー・バラッカ・ガーデンに行って、さらにヴァレッタの先端を守るサンテルモ要塞にも行きましたが、クタクタ・・・
今日はこの辺で。

(余談)
マルタ島には、カルカーラの日本兵戦没者墓地があります。
ヴァレッタからバスで30分くらいの距離ですが、今回はたぶん行けないと思います。
なぜマルタに日本兵が?とお思いでしょう。
1917年、第一次世界大戦中、マルタ(当時はイギリス領でした)はドイツの潜水艦に
よって海上封鎖され、生活物資にも困るようになっていました。
そこでイギリスが(当時の)同盟国の日本に支援を求め、日本は巡洋艦明石を旗艦とする8隻の艦隊を地中海に派遣したのでした。
この戦闘で駆逐艦さかきが魚雷の直撃を受けて大破し、乗組員59名が戦死しました。
さかきは大きな被害を受けながらもマルタのヴァレッタ港に帰港し、 世界中が驚きと賞賛を送ったそうです。
そうして、感銘を受けたマルタの人々が1918年に鎮魂碑を建立したのだそうです。
けれども、その碑は第二次世界大戦で破壊され、1973年に日本政府の手で再建されたのだそうです。
この話を知って、本当に驚いたわたくしでした。

2つのブログランキングに参加しています。
クリックして、応援してね♪


カラヴァッジョの牢獄@ヴァレッタ♪_c0206352_01321892.jpg

私の翻訳本です♪
「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と
輝き」(河出書房新社)もよろしく♪

これまでにないタイプの画期的な本です。
レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。

レオナルドを愛する方、興味のある方、是非どうぞ♪
レオナルドの作品を鑑賞する際により深い理解を得ることができます。

全国の書店でお求め頂けます♪

by mayumi-roma | 2017-08-06 06:12 | マルタ島

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


by mayumi-roma