水不足のローマ、給水制限!(追記あり)

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雨がまったく降らないイタリア・・・
こんなに雨が降らないのは、およそ200年ぶりのことなのだとか・・
大げさな気もしますけど。
でも、たぶん半年くらい、まともな雨は降っていないんじゃないかな。

先週、ついに、ローマの水道の供給源の一つ、ブラッチャーノ湖もいよいよ水位レベルが限界に達したため、ラッツィオ州がついにブラッチャーノ湖からの水の供給停止命令を出しました。

いつものごとく、州と水道供給会社とローマ市がもめています。
もう慣れっこ!

水不足なのは、雨が降らないことだけが原因ではないとか・・
まず、水道管のインフラ整備が相当古くて壊れている個所が多々あるそうで、水が流れてくる過程で大量の水を失ってしまうため、それも、水不足の要因の一つ。
そういえば、ローマの街には、雨も降っていないのに道路の水漏れがすごく多いのでした。
さらに、ローマには常に流れ出ているフォンタネッラ(小さな泉)と呼ばれる水飲み場が至る所にあって、それも水の無駄遣いで水不足の原因なのだとか。
確かに、ウチのアパートの廻りだけでも6カ所、常に流れ出ているフォンタネッラがあります。
誰も水なんて飲んでないし、ときどき犬に水を飲ませているのを見かけるだけ。
確かに無駄遣いだな・・

ともかく、事態は相当深刻らしく、7月28日から、ローマの150万世帯において給水制限を実施すると言っています。
一日のうち、8時間は水道が出なくなるのだとか・・

情報を集めようと思ったものの、さすがイタリア!いまだに詳細が分かりません。
本当に実施されるのか、どこの地区での実施なのか、8時間水が出ないというのはどの時間帯なのか・・
今日はもう24日だというのに・・
いつもギリギリで生きてるイタリアですから、ギリギリの27日に発表するのでしょう。
もう慣れっこなので、ため息も出ませんよ。

今のところ分かっているのは、全世帯ではなく一部の地区ということで、給水制限の可能性が高いのは、丘の上にあるモンテ・マリオ地区とパリオリ地区なのだとか・・
でも150万世帯なら、その2つの地区だけでは済まないと思いますが。
相変わらず、トホホなイタリア。
永遠の都と呼ばれ、多くの観光客をひきつけてやまないローマだけど、ここでのサバイバルは本当に大変!

(追記です)
7月24日の夜のニュースの時点では、なんとかローマの給水制限を回避しようと、ラッツィオ州と水道供給会社とローマ市当局で話し合いが続いています。
ラッツィオ州側は、ブラッチャーノ湖からの水の供給は、ローマ全体のわずか8%に過ぎないので、給水制限だなんて大げさな!
もっと他の対策を練ることができるはずだと言ってます。

なんとなくですが、回避できるのではないでしょうか?
もし、給水制限が回避されない場合は、7月28日より、ローマの全地区で順番に1日8時間、水が使えなくなるようです。
でもねぇ、いつも騒ぐだけ騒いで大騒ぎをして、ギリギリで本当にギリギリのところで生きているイタリアなので、大丈夫なんじゃないかなぁ?

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by mayumi-roma | 2017-07-24 23:26 | ローマの日常

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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