ナポリのデクマーノとピッツァ♪

ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22345771.jpg
ナポリ、トリブナーリ通り♪

ナポリの古名は、パルテノペ♪
この通りは、ナポリのいわゆる「デクマーニ」(decumani)の核をなす通りです。
デクマーニは、紀元前6世紀に古代ギリシャがナポリを植民地とした時代に築いた3つの道路なのです。
単数形では、デクマーノ♪
その中で最も大切な道路が、このトリブナーリ通りなのです。

ピオ・モンテ信心会のカラヴァッジョを見たあと、ひたすら、この道を歩きました。
すっごく長いです。







ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22363729.jpg
ローマより古い旧市内、歴史的地区です。
古代ローマ時代になってからも、古代ギリシャの整備した道はそのまま使われ、そして、現在に至るわけです。







ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22370446.jpg
歴史的地区なのに、近年の財政困難からか、まったく修復されていないので、かなり荒んだ印象は否めません。
一瞬、危険な地域?のようにも見えますが、その心配はありません。
なかなか風情のある通りです。
そして、この通りには、有名なピッツェリアも多いのです。







ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22354489.jpg
「Di Matteo」(ディ・マッテオ)
お昼前だったので、まだ人はいませんが、お持ち帰りのピザを買う人が行列をなすピッツェリアです。
お店の間口が小さいのでよく分かりませんが、もちろん、中で座って食べることのできるピッツェリアです。








ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22360329.jpg
立ち食いの嫌いな私ですが、ナポリっ子みたいに立ち食いしました♪
ライスコロッケのトマト味、ローマではスップリというのですが、ナポリではアランチーノ・ロッソと呼ぶようです。
1.50ユーロだけど、とっても大きくて、中身もローマよりゴージャスで、ひき肉やグリンピースがたっぷりでした(笑)。
美味しかった~

そして、このお店の名物という「ピッツァ・フリッタ」も食べてみました。
ナポリの人は、これを買って食べながら歩く人が多いです。
ふんわりしていながらモッチリというナポリお得意の食感です。
食べているうちに、中からリコッタが出てきました。
わずか1.50ユーロで、ものすごいボリュームなので、日本人に完食は難しいかも・・・
胃袋がイタリア人化しているわたくしは、もちろん完食。
でも、しばらく、この種のものは食べたくない気分です。
ふんわりしていても、揚げ物は揚げ物ですから・・・






ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22373297.jpg
そして、ここ!
12時だというのに、物凄い行列ができています。
近年、ナポリでナンバーワンという評判のピッツェリア♪
「Sorbillo」(ソルビッロ)です。

カポディモンテ美術館で偶然会ったお友だち一家は、ここでピッツァを食べるのも目的の一つだったとか・・・
私も次回はここに行こうっと♪





ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_22380976.jpg
国立考古学博物館♪

ナポリのデクマーノ、トリブナーリ通りを延々と歩いて、適当なところで方向転換してさらにまっすぐ。
国立考古学博物館まで出てきました♪
ここにはポンペイの遺跡から出土した数々の至宝が収蔵されていますが、残念ながら、今回はパス~
博物館の横に、「museo」という地下鉄M2の駅があるので、そこから地下鉄に乗って、トレド通りに向かったわたくしなのでありました。

「Di Matteo」
Via dei Tribunali 94, Napoli

「Sorbillo」
Via dei Tribunali 32, Napoli

ナポリのデクマーノとピッツァ♪_c0206352_01321892.jpg

私の翻訳本です♪
「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と
輝き」(河出書房新社)もよろしく♪

これまでにないタイプの画期的な本です。
レオナルドの人生とその作品のすべてが物語風に分かりやすく綴られています。

レオナルドを愛する方、興味のある方、是非どうぞ♪
レオナルドの作品を鑑賞する際により深い理解を得ることができます。

全国の書店でお求め頂けます。
アマゾンはこちらから~♪

by mayumi-roma | 2017-03-23 02:59 | ナポリ、ポンペイ、カゼルタ、南イタリア♪

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


by mayumi-roma