ローマ歌劇場,その2♪

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ローマ歌劇場〈オペラ座)見学の続きです♪
実は、この写真は舞台の上から撮ったものです。
オペラ座の好意で、特別に舞台の上、舞台裏も見学させてもらったのでした。
さすが本場の歌劇場は、一番上の天井桟敷も豪華な感じに見えますね♪
中央は、ロイヤルボックスです。

オペラ座が北イタリアの歌劇場に比べて若干格が落ちるというものの、
それでも一流と言えます。
ここでは、過去に多くの有名な作曲家や指揮者や歌手たちが登場しています。
日本人初の国際的オペラ歌手、三浦環(みうら・たまき)も、20世紀初頭に、
ここで18番の蝶々夫人を歌っています。
マリア・カラスも1948年にここでデビューしました。
もちろん、三大テノールのドミンゴ、カレラス、パバロッティも歌いました。
マスカーニ、ストラヴィンスキー、ストラウス、あの有名な指揮者カラヤンも
登場しました!





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ロイヤルボックスをズームで♪






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ロイヤルボックスの中にも入りました♪
1度でいいから、ここからオペラを見てみたいなぁ・・・

そうそう、1958年には前代未聞の大騒動が起こりました。
当時のイタリア共和国大統領、ジョヴァンニ・グロンキがこのロイヤルボックスに臨席していた時のことです。
ベッリーニの「ノルマ」が上演されていたのですが、主役ノルマ役のマリア・カラスが第1幕終了後に舞台を放棄してしまったのです。
そして、オペラ座は怒涛の飛び交う混乱と化したのでした。

カラスは体調が悪く発声がうまくできなくなっていたようです。
裁判沙汰にもなったそうですが、しかし、これは、万が一の場合を考えずに代役を立てていなかったオペラ座側の責任だったのです。
通常は、必ず代役を確保しておきますから。
マリア・カラスは1048年から58年までオペラ座でも歌いましたが、その絶頂期が過ぎたことを象徴する出来事となったのでした。






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この写真は舞台の上です。
現在、ヴェルディ作曲の全4幕からなる「イル・トロヴァトーレ」というオペラが上演されています。
原作はスペインのグティエレスの戯曲で、1853年、ローマのアポロ劇場で初演されました。
アポロ劇場、そうです、オペラ座ができる前に、もともとローマにあったテベレ川畔の劇場です。





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舞台装置にたくさんのワイヤーがかかっています。
現在、パリのオペラ座とコラボレーションをしているそうですが、あちらは、ボタン一つで何もかもが動くシステムなのだそうです。
しかし、ローマのオペラ座は、すべて手動式です。
しかも、モーターは音がするので使えず、特殊なパイプを使って水と油で動かすのだそうで、そのため、この下には24人の係が控え、ワイヤーの上には8人の係が控えているそうです。





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こちらは舞台の下~
舞台装置を動かす係が24人で作業する場所です。





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舞台装置を動かすワイヤーの上~



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でも、ローマのオペラ座にしかないものがあります。
それは、パイプオルガンです。
ヨーロッパの歌劇場で唯一パイプオルガンを備えているのがローマのオペラ座なんですって♪






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いや、もう、オペラ座の舞台裏を見てビックリというか、感動しました。
私たちが舞台を見る時、表の美しい部分だけを見ますが、その裏では・・
一つの舞台を作り上げるのに、それはオペラでもバレエでも演劇でも同じでしょうが、本当に多くの人の努力があって成り立つものなのだな・・と♪
素晴らしいですね♪

楽屋も見学したのですが写真は撮らず~
オペラ座の場合、有名無名を問わず、①の楽屋はオーケストラの指揮者、②の楽屋はソプラノ歌手、③の楽屋はテノール歌手、④の楽屋はメゾソプラノ、⑤の楽屋はバリトン、⑥がバッソと決まっていて、その他の出演者は大部屋になるそうです。





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こちらは、イタリアが王政だった頃、王族が幕間に休憩する場所として作られたサロン♪
天井は低いです。
イタリア人はそもそもそれほど背が高くありませんが、当時はもっと背が低かったそうで。





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ここは、玄関の上に当たるのですが、最後にここで私的には一番感動したものを発見しました♪
オペラ座での公演の際に、有名な芸術家が舞台衣装を作ることがあるのだそうで、ここに、イタリアが誇る超一流の芸術家たちが創り上げた衣装が展示されていたのです。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ヨーロッパ、いや、世界レベルでは超一流の芸術家たちで、私の敬愛する芸術家たち~♪






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イタリアの現代彫刻家、ジャコモ・マンズーが創った衣装♪
1963年に上演されたギリシャ悲劇の「オイディプス王」のためです。
現代彫刻はあまり好きではないわたくしですが、マンズーだけは別!
その彼の創った衣装だなんてテンション高くなりました~





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こちらは、現代彫刻家、アルナルド・ポモドーロの衣装♪
1982年のロッシーニの「セミラーミデ」のためです。

ちなみに、ポモドーロという名前に聞き覚えのある方も多いのではないかと思います。
トマトではないですよ~(笑)
イタリア外務省の前庭や、ヴァティカン博物館の「松ぼっくりの中庭」に球形のオブジェがあるのをご存じでしょうか?
それこそ、ポモドーロの作品なのです。





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こちらで~す♪





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そして、こちらの衣装は、20世紀の巨匠レナート・グットゥーソの創ったもの♪
1970年上演のビゼーの「カルメン」のためでした。

グットゥーソは、表現主義の影響を受けていますが、基本的に社会のリアリズムを描く画家でした。
まさにグットゥーソらしいカルメンの衣装です。
ちょっと感動♪

非常に興味深いオペラ座見学でした~
しかも、オペラ座から参加者全員にプレゼントがあったのでした♪
オペラの2枚組CD、セリフのブックレットつきです。
私はロッシーニの「セビリアの理髪師」のセットでした♪

ええ~~っ、本当にいいの~!?という感じ。

これは、もう近いうちにオペラ座に何か見に行かなきゃね~
天井桟敷だったら17ユーロくらいで見れるから、本当は気軽に行くべきなのでしょうけど、なかなか・・
どうせなら、良いお席から見たいですしね。

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by mayumi-roma | 2017-03-03 06:12 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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