四角いコロッセオ♪

c0206352_07234876.jpg
ローマのE.U.R(エウル)地区にあるPalazzo della Civilta' Italiana♪
直訳すれば、イタリア文明館となりますが、現在は、ローマ発祥のファッションブランド、FENDI:フェンディ(現在ではフランスのルイ・ヴィトン・グループの傘下にあります)の統括本部となっています。
え?
どうして?
と、お思いでしょう。






c0206352_07241586.jpg
この建物は、そもそも、「四角いコロッセオ」と呼ばれていました。

1942年、ムッソリーニ政権下のローマで、万博を行なう予定でした。
ムッソリーニは、イタリアに再び古代ローマ時代のような栄光をもたらそうと、巨大な万博用地を準備し、1937年頃から、古代ローマを意識した壮大な建物を建設し始めたのでした。

この建物は、1942年の万博で「イタリア文明館」として使う予定で、古代ローマの誇りであるコロッセオをアレンジして「四角いコロッセオ」を建設しようとしたのでした。
しかし、1940年に第二次世界大戦が始まってしまい、建物は建設途中のままで終わり、当然ながら万博も中止になりました。

あ、そうそう、フェンディでした(笑)。
この建物は、戦後、外側だけは完成させたのですが、内部は未完成のまま、何の使い道もないまま、そのままになっていました(こういうパターンの建物、イタリアには多いです)。
そこへ、フェンディから本部として使いたいという申し入れがあって、3年前からフェンディの自費で内部の工事を始めて、晴れて完成。
今年からオフィスとして使い始めたというわけです。
もちろん、賃貸です。
2028年までの契約だそうです。






c0206352_07434379.jpg
こちらの写真は、第二次世界大戦がはじまる少し前、「イタリア文明館」別名「四角いコロッセオ」を建設している頃、1940年の写真です。
写真は、ウィキペディアのデータベース(著作権が切れて自由に使ってよい写真です)からお借りしました。

昔の写真って、なんだか少し泣きたくなるような雰囲気がありますよね。
私はイタリア人じゃないし、いつもイタリアとイタリア人の悪口を言っていますが(苦笑)、イタリアの明日を夢見て一生懸命働いていた労働者の姿や、風になびくイタリアの国旗を見ていると、なんだか、心に染み入ります・・・






c0206352_07460301.jpg
これが、万博のために準備した用地の地図です。
今では、E.U.R(エウル)と呼ばれるオフィス街&住宅街となっています。
そう、E.U.R(エウル)というのは、Esposizione Universale di Roma、つまりローマ万博の略語なのです。

エウルにわざわざ観光で行く方はいないとは思いますが、建築を勉強している方や建築好きの方には、なかなか興味深い地区です。
ムッソーリニ時代の遺産がそのまま残っています。
ファシズムの残り香なのに、取り壊すことなく、負の遺産として残しているのです。


私の翻訳本~♪
初版の在庫が少なくなってきました。お買い求めはお早めに♪
c0206352_20582947.jpg
7月22日に、私が翻訳した「レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き」(河出書房新社)が発売となりました。
これまでにないタイプの画期的な美術エッセーです。
知識がなくても読めます。
けれども、美術愛好家にも読みごたえのあるものとなっています。
孤高の天才ではなく、人間レオナルドの真の姿が描かれています。

全国の書店でお求め頂けますが、アマゾンや楽天からも購入することが出来ます。
初版の在庫が少なくなってきました。
早く買ったほうがいいですよ~(だって、初版本って貴重だというじゃないですか!)
アマゾンはこちらから~♪

2つのブログランキングに参加しています。
1日1クリックがランキングに反映する仕組みです。
2つともクリックしてもらえると、嬉しいな♪
応援してね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

by mayumi-roma | 2016-11-29 08:04 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma