奇跡のイコンに感動@スカラ・サンタ(聖なる階段)♪

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スカラ・サンタ(聖なる階段)♪
サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラーノ大聖堂のそばにある小さな聖堂です。
サン・ジョヴァンニ大聖堂の一部をなすものです。




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聖なる階段を一段ごとにお祈りをしながら膝まずいて上っていくカトリックの信者たち・・

この階段は、キリストの処刑を命じたエルサレムのローマ総督ピラトの官邸にあったものです。
十字架にかかる前のキリストがこの階段を上り下りしたため、キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の母、聖エレナによって、326年にローマに移されました。

階段は全部で28段。
膝まずいて祈りながらでは、とても時間がかかりますし、膝も痛くなります。
このシーンはいつ見ても心に響くものがありますが・・・
今回、私が一番感動したのは、別のものでした。






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膝をついて祈りながら上らない訪問者のために、普通の階段もあります。
その階段を上って、上にある教会(礼拝堂)に行くと、そこには、何の扉なのか分からない重い青銅の扉があります。
これこそが、4世紀にコンスタンティヌス帝がサン・ジョヴァンニ大聖堂を建立し(サン・ピエトロよりも古いローマで初めての聖堂です)、隣接するラテラーノ宮殿がローマ教皇の居城となって以来、1309年のアヴィニョンの捕囚まで(その後フランスからローマに戻ってからは教皇庁はサン・ピエトロに移りました)、教皇のプライベート礼拝堂として使われていた、これ以上に聖なるものはないと言われる古い礼拝堂の入り口なのです。






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Sancta Sanctorum (Santo dei Santi)・・

日本語では、至聖所という訳が出ますが、ちょっとニュアンスが違うような気がします。
直訳で「聖なるものの中でも最も聖なるもの」つまり、「これ以上に聖なるものはない場所」というほうが分かりやすいような気がします。

とても小さな空間ですが、そこには聖なる空気が満ち溢れていました。
これは、なんと言ったらいいのかな・・
ここだけ、空気が違うのです。
いわゆる「気」を感じるような感じです。





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上を見上げると、聖人たちのフレスコ画が・・
上部は13世紀のカヴァリーニ工房、下部は16世紀末のマニエリストたちによるもの。






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天井には、新約聖書の収められた4つの正典、福音書を書いた4人の聖人の姿がそれぞれのシンボルで描かれています。
聖マタイは天使(下)。
聖マルコはライオン(右)。
聖ルカは雄牛(上)。
聖ヨハネはワシ(左)。





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こんなお宝も~~♪
これは、なんと、最後の晩餐でキリストが座ったイスの一部です。
信じる信じないは、人それぞれ。
私は信じます。





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しかし、もっとも感動したのは、祭壇に飾ってあるキリストの肖像画なのです。
これこそが、この礼拝堂の中で聖なる気配を生み出しているものなのです。
金銀宝石で飾られているのは後年になってからです。

今日では、キリストは白人の姿で描かれることが多いのですが、パレスチナで生まれたキリストは、実際には浅黒い肌をしていたのです。

このキリストの肖像画は、アケロピタと呼ばれるものです。
つまり、人の手によるものではなく、奇跡によって生まれたものということです。
これは、神によって描かれた、初めての、そして唯一の自画像なのです。

信じる者は信じればいいというお話ですが、私は信じます。
この絵を実際に見た私は、信じざるを得ない!

この礼拝堂に入ると、誰かに見つめられているような感覚に陥ります。
実に不思議な絵です。
何故なら、私たちが絵を見るのではなく、私たちが絵のキリストに見つめられているのです。
この中のどこにいても、キリストの目は私たちのほうを見ています。
あり得ないようなことがあり得ている事実!

私はカトリック信者ではありませんし、非科学的な人間でもありませんが、この世の中には説明できない不思議なことが起こると思っています。

なんともいえない深い感動を受けたmayumiでした♪

こんな風に教会巡りをしていて、私ったらよく信者さんにならないものですね。
芸術的観点から人間と宗教を見つめているので、そこにははまらないのです♪


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by mayumi-roma | 2016-10-11 05:39 | ローマの美術散歩

ローマ在住32年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・
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