薬屋(薬剤師)同業組合博物館@ミモザ会♪


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水曜日のミモザ会(ローマ日本人会婦人部)の続きです~
フォロ・ロマーノに隣接するサン・ロレンツォ・イン・ミランダ聖堂の地下に降りました~
地下は地下でも、フォロ・ロマーノの地盤と一緒ですね。











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ここには、昔、お薬を作るために使った道具などが展示されています。
この聖堂は、15世紀初頭、当時のローマ教皇マルティヌス5世によって薬剤師同業組合に授与されたため、薬の製造に関する古いものがたくさん残っているため、現在、博物館となっているのです。













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薬草を入れていた容器です。
14世紀のもので、陶器の手作り品です。
幾何学模様が多いのは、アラビアから入ってきた当時の流行だとか・・
綺麗なブルーが使われることが多かったのですが、このブルーはコバルトから作った色で、酸化しにくい特色があったからだとか♪











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こちらの棚のものは陶磁器製で、どれも同じ形をしています。
そう、手作りではなく、工業製品です。











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現在でもアヘンはモルヒネの製造に使われますが、イタリアでは昔からアヘンとマムシの頭を粉状にして混ぜ合わせたお薬があったそうです。
テリアカという名称で、万能薬として、何にでも使っていたそうで!
頭が痛い時、お腹が痛い時、どんな時でもテリアカ!
アヘンですもの、そりゃあ、効きますよね・・
怖っ!











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こちらは近代のもので、21世紀初頭、第一次世界大戦前のもの。
左が血圧測定器、右が錠剤を作る時の道具です。











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今度は聖堂のてっぺんへ~
一番上の窓からは、こ~んなに素晴らしいフォロ・ロマーノの風景が見えます♪











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15世紀末の古文書が展示されています。
聖ラウレンティウスを描いた美しい色彩が綺麗に残っています。











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前方がこれから修復される1700年代の帳簿♪
後方がちょうど修復が終わったばかりの帳簿です。











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修復されたページ♪
長い年月の間についた虫や虫の卵は、酸素のない空間に入れて、殺すそうです。
そして、透明な和紙を張って、穴の開いた部分を補強していくそうです。
この写真では、張った和紙が良く見えるでしょう?
和紙って優れものなんですね♪

この聖堂は、予約制で訪れることが出来ます(もちろん、地下もてっぺんも!)。
個人の場合なら一人当たり10ユーロ、団体の場合は割安になります。
古文書の修復費用や博物館の維持費のためです。
ちゃんと専門の学芸員(研究員)がガイドしてくれますし、とっても親切な方たちだったので、有意義な時間となりました~


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by mayumi-roma | 2016-02-27 06:32 | ローマの美術散歩

上野真弓、ローマ在住の翻訳家&文筆家&ツーリズム別府大使。日々の暮らしや芸術探訪、旅の記録。最新刊は訳書『ミケランジェロの焔』、著書に『教養としてのローマ史入門』、訳書『ラファエッロの秘密』など。お仕事のご依頼はoffice.uenomayumi@gmail.comへ。


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