教えたくなかった聖堂(笑)♪

c0206352_7394647.jpg

トラステヴェレのサン・クリソゴノ聖堂♪
今現在の姿は、17世紀にシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿(カラヴァッジョのパトロン!)によって改修工事がされたので、なんていうことのない普通の聖堂です。
あ、一応、ベルニーニの作った秘跡の礼拝堂は一つありますけど・・

しかしながら、この聖堂は大変古いもので、非常に興味深いキリスト教初期の5世紀の聖堂が残っているのです。
私が、この春、日本へ帰国するため4か月ほどブログをお休みする時に使った写真を覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。

私自身、かなり気に入っている聖堂なので、本当はあまり教えたくなかったのですが・・(笑)
だから少しだけ♪
ローマが好きで、美術が好きで、という方が見に行くために参考にするのは、もちろんOKなのです。
そのためにブログを書いているようなものですから。

でも、どういう形にしても、記事や情報をパクられるのはイヤなのです。
だって、私は血と汗と涙の結晶ともいえるお勉強を続けてきたわけですしね。
ネットで公開している以上、仕方がないことかもしれませんけど、不愉快~~













c0206352_7473441.jpg

天井には、かつてグエルチーノの「聖クリソゴノの栄光」という絵がありましたが、19世紀に、なんとイギリスのコレクターに売られてしまって、今見えるのはコピーです。

















c0206352_7522891.jpg

こちらが、現在の聖堂の下に残る5世紀の聖堂を上から見下ろしたところです。
古代の聖堂のアプシス(別名、後陣と言って、教会堂祭壇広報に張り出した半円形の奥室)部分がきれいに残っています。











c0206352_852215.jpg

現在の聖堂を上に建てるために、土台となる壁をいくつか立てたので、古代の聖堂は分断されてしまって、見学するには、行ったり来たりしなければなりません。
古代ローマの遺跡も残っているので、クリーニング屋さんの遺跡なんてのもあります。
う~ん、でも、この場所は、せっかく行っても、ある程度知識がないと、訳が分からないかもしれませんね。










c0206352_8877.jpg

先ほどの半円形のアプシスをはさんだ反対側。
右手に見える壁は、上の教会を支える土台として後世に作ったものです。
左手にフレスコ画が残っています。
ここだけでなく、様々な壁にフレスコ画はあるのですが、とにかく傷みが激しくて、ほとんど原形が分からない状態になっているものが多いのです。
でも、ここに残っているものは、まだ少し原形をとどめています。

そもそも、上に新たな聖堂を作ることにしたわけは、テヴェレ河の洪水が原因なのです。
古代ローマ時代から、常に氾濫を繰り返していたテヴェレ河・・
現在の堤防ができたのはイタリア統一後ですから、150年も経っていないのです。
それまで、街の地盤は低く、堤防もなかったことから、河が氾濫すると家屋を始めとする建物に浸水していたわけです。
よく水に浸かっていたわけですから、フレスコ画が痛むのも無理はありません。

ちなみに、一番奥に見える階段は、古代ローマの遺跡へと続いています。












c0206352_8155683.jpg

8世紀のフレスコ画♪
聖ベネディクトがハンセン病患者を治癒させる奇跡の場面が描かれています。
他のフレスコ画より大分マシですが、それでもかなり傷んでいます。
もう、この絵が見えなくなる日も近いと思います。











c0206352_82256.jpg

先ほどの写真の一番奥から、さらに先へ行った古代ローマの遺跡の中にあるインスラのあとです。
インスラとは、古代ローマ時代の4階建ての高層アパートのことです。
あの時代に既に100万都市だったローマですから、集合住宅が発展したのです。

古代の美しい石棺も残っていて、中には人骨まであったりします。
ローマの聖堂は、こんなふうに地下に古代聖堂を抱えているところが多いのですが、一般的にはあまり知られていないようです。
公開されていないところも多いですしね。


2つのブログランキングに参加しています。
1日1クリックがランキングに反映する仕組みです。
2つともクリックしてもらえると、嬉しいな♪
応援してね♪
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ
ありがとうございました♪
by mayumi-roma | 2015-12-12 08:41 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


by mayumi-roma