サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ聖堂♪

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サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ聖堂♪
16世紀末から17世紀にかけて建立されたバロックの聖堂です。
ファサード(正面)のもともとのデザインは、カルロ・マデルノ。
ちなみに、サン・ピエトロ大聖堂のファサードもマデルノの作品です。
ただし、こちらのファサードはカルロ・リナルディがマデルノのデザインを多少変えながら完成させました。

オペラファンならご存じでしょうが、この聖堂の中の礼拝堂が、プッチーニの「トスカ」の舞台に設定されています。












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聖堂の内部は、イエズス会の総本山であるジェスー教会をモデルに、より天井を高く作られました。
華麗な雰囲気ですが、広々とした空間が開放的であるため、圧迫感がありません。













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見どころはたくさんありますが、一番の見どころは何と言っても、バロックの芸術家同士の戦いでしょうか!
ドメニキーノとランフランコ。
二人とも同じカラッチ派に属する画家で、それゆえにお互いライバル意識が強くて仲が良くありませんでした。
まるで、ベルニーニとボッロミーニのようですね。

しかし、そんな二人が天井やクーポラ(丸屋根)を飾るフレスコ画を巡って対決するのです。
その結果、クーポラを描くのはランフランコに決定!
その他の部分をドメニキーノが描くことになります。
ドメニキーノは全部自分で描きたかったので、悔しくて悔しくて仕方がなかったようです。
そして、二人は、1621年からフレスコ画を描き始めるのですが、ケンカが絶えず、しかも嫌がらせも多かったとか・・











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しかし、このバロック芸術家対決は、圧倒的にクーポラのフレスコ画を描いたランフランコの勝ちです!











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天井の空間を物理的なものとは全く感じさせず、あたかも天国のある空まで永遠に続いているかのような空間に仕上げているのです。
主題は「天国の栄光」。

圧巻です!
渦巻き状に連なる人々(聖母や聖人を先頭にしています)が上へ上へと昇り続ける構図は大胆で、非常にダイナミックです。
このようなタイプのだまし絵的遠景は、イタリア美術史上初の作品になります。
これ以降、これがモデルとなってクーポラのフレスコ画が描かれるようになるのです。

このクーポラの絵は、ランフランコの大傑作というだけでなく、イタリア美術史におけるバロックの大傑作とされています。
ドメニキーノの絵も限りなく美しいのですが、このランフランコのフレスコ画を目にすると色あせてしまいます。
でも、これも好みの問題かもしれません。

余談ですが、このクーポラの設計はマデルノでした。
たくさんの窓を配置したおかげで明るい光がいつも入り込んで、このフレスコ画を美しく見せてくれます。
本当にありがたい設計です(笑)。

サンタンドレア・デッラ・ヴァッレ聖堂
ナヴォーナ広場近く
コルソ・ヴィットリオにあります。


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by mayumi-roma | 2015-09-28 07:23 | ローマの美術散歩

ローマ在住33年♪永遠の都からお伝えする私(上野真弓)の日々の暮らしや考えること。そして大好きな美術について・・


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